J1昇格プレーオフを眺めて
JUGEMテーマ:清水エスパルス
【J1昇格プレーオフ 出場クラブ】
松本山雅FC (年間3位、勝ち点84)
セレッソ大阪 (年間4位、勝ち点78)
京都サンガF.C. (年間5位、勝ち点69)
ファジアーノ岡山 (年間6位、勝ち点65)
【J1昇格プレーオフ 準決勝】
松本 1-2 岡山 (松本、12,200人)
C大阪 1-1 京都 (金鳥スタ、13,922人)
【J1昇格プレーオフ 決勝】
C大阪 1-0 岡山 (金鳥スタ、17,086人)
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3試合とも、冷たい雨が降る中での試合でした。
選手の涙、監督の涙、サポーターの涙。
うれし涙、くやし涙。
傍観者として見れば、実にドラマチックでエキサイティングな試合。
でも、そこに映る景色は当事者であったら全く別のものであったでしょう。
J1昇格の最後の1枠を勝ち取ったのはC大阪。
"逆転現象"が立て続けに発生したJ1チャンピオンシップとは対照的に、準決勝ではドローで京都を振り切り、今日の決勝でも岡山に勝利し、リーグ戦上位の力を示しました。
リーグ戦の終盤に差しかかって一時は失速し、自動昇格圏争いから脱落しました。
しかし、最後の3節は3連勝で締めくくり、プレーオフでも好調を維持しました。
その原動力となったのは、長期離脱から復帰したキャプテン柿谷であったと思います。
かつては"問題児"扱いされていた柿谷。
今日、J1昇格を決めた直後のインタビューで涙声ながらに喜びと感謝の気持ちを表現する彼の姿に、大きな成長を感じました。
彼の涙は、2週間前に清水の選手たちが徳島で流したそれと何ら変わるものではないでしょう。
大きなプレッシャーの中、悲願を成し遂げた者たちだけに許される喜びの涙です。
それにしても、プレーオフを戦わずに済んでよかったと思いました。
あんな胸が張り裂けるような緊張感はリーグ戦だけでこりごりです。
傍観者としてでもあれだけハラハラするのだから、当事者であったら…。
以前、小林監督が「(昇格プレーオフは)二度とやりたくない」と語っていました。
プレーオフからの昇格経験がある小林監督でさえ、いや、だからこそなのかもしれません。
その恐ろしさを肌で感じていたのだと思います。
そして、その恐ろしさを象徴するがごとく、リーグ戦3位だった松本があのような悲劇的な形で敗退しました。
「このまま行けば決勝進出」という状況でATを迎えましたが、一瞬の隙から昇格の権利が零れ落ちました。
以前に記事で書きましたが、個人的には松本に昇格してもらいたいと思っていました。
そう思っていたのは少数派だと思います。
清水サポーターにとっては嫌な印象が多々あり、相性も最悪。
同じカテゴリーで戦うことになれば苦労するのは間違いありません。
それでも、3位の松本にはしっかり勝ち上がってほしかった。
第40節の時点まで清水の上に居続けた松本。
ともに戦ってきたライバルでした。
もっとも、9月に直接対決で負けた次点で決着が着いてしまったと思った人も多かったと思いますが…。(自分もその一人です)
それでも、ただ勝つしかないとひたすらに戦い抜き、残り9試合を全勝し、最終盤に松本を振り切ることに成功しました。
2か月間、ずっとずっとあの緑色の背中を追い続けてきました。
そんな激しい昇格争いを繰り広げた相手が、もしもプレーオフであっさりと敗退してしまえば、これまでの自分たちの戦いまでも否定するような、そんな感覚に陥ってしまうのではと思いました。
紙一重で立場が入れ替わっていた可能性は十分にあったわけで、今となってはC大阪のように勝ち抜けることができたかどうか…。
松本の敗退から、自分たちの勝ち取ったものがいかに尊いものであったのかを思い知らされました。
4クラブの激しい戦いを見ていると、やはりプレーオフの難しさを感じました。
松本は近いうちに再びJ1に昇格してくるクラブと考えて間違いないでしょう。
嫌な相手ではありますが、今度こそ返り討ちにしたいものです。
その時までに、J1でしっかりとレベルアップしなければなりません。
これで、2017シーズンを戦うJ1クラブが揃いました。
いきなり上位争いをするのは難しいでしょう。
それでも、チャンピオンシップを戦った浦和、川崎F、鹿島を相手にどこまでやれるのか楽しみにしています。
悲観する必要も、自分たちを卑下する必要もないと思っています。
同じカテゴリーで戦うクラブ同士、堂々と戦えばそれなりの結果が出るだろうと思います。
そのための強化や成長は、クラブや監督、選手たちが成し遂げてくれるでしょう。
今からワクワクしています。
『J2は地獄だったのか』(エスパルスキー 2016/11/29)
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『戻るべき場所へ 〜 J2第42節 徳島戦@鳴門大塚 後記』(エスパルスキー 2016/11/21)
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関連:清水エスパルス、
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