右サイドの緊急事態

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六平光成選手のケガについて』(清水エスパルス公式 2016/9/28)

 

右大腿二頭筋肉離れ。

 

全治8か月。

 

 

正直なところ、試合を見ていてもそのケガには気づきませんでした。

 

第30節の横浜FC戦から4試合連続での右SBとしての出場。

 

鎌田のケガ、川口のケガ、シーズン途中で加入したボムヨンも連係面で不安があった中、見事にその穴を埋めてくれました。

 

今季初のリーグ戦3連勝を支えた一人といっていいでしょう。

 

 

右サイドを駆け上がるようなプレーはあまりありませんでしたが、体をしっかり当てて突破を許さない守備は、ボランチでも右サイドでも変わりませんでした。

 

左サイドの松原が果敢に攻め上がる中、バランスのとれた形であったと思います。

 

 

右サイドは、第17節の町田戦から16試合連続でSHを務めてきた枝村が離脱したばかり。

 

その右サイドの代役には数人の候補がありましたが、松本戦で小林監督がピッチに送り出したのは航也。

 

これまでは中央でのプレーが多かった航也にとって、右サイドでその個性を発揮するのは難しかっただろうと思います。

 

小林監督や航也本人の中には、走るということに関してはある程度できたという評価があるようですが、自分の周囲でも聞こえてきたように、もっとやれただろうというのがおいらの感想です。

 

 

いずれにしても、次のC大阪は松本とはタイプが異なるということで、右サイドのメンバーは練り直しということになるでしょう。

 

では、果たして誰が、ということになるのでしょうか。

 

 

まずは、SBから。

 

候補の一番手は、現在ボランチで持ち味を発揮している河井ということになるでしょう。

 

今季のリーグ戦出場時間は、チーム最多の2,827分間。

 

2番目のテセの2,081分間を大きく上回っています。

 

開幕戦こそベンチ入りのみでしたが、第2節以降は全試合先発出場。

 

これまでは、左SHでの出場が12試合、ボランチでの出場が20試合。(試合中のポジション移動は除く)

 

しかし、彼が右SHでも右SBでも十分にこなせることは、多くの清水サポーターが知っています。

 

河井のSBには否定的な声も聞かれますが、チーム全体で穴を作らないということを考えた時に、彼を右SBに回す選択肢は十分にアリだと思っています。

 

特に、小林監督が六平に求めた役割に近いものを求めるのだとすれば、その第一候補は河井だろうと思います。

 

ボランチには拓也も戻ってきましたし。

 

 

次の候補は、天皇杯3回戦でベンチに戻ってきた川口でしょうか。

 

SBが本職ということで、安心して使える選手だろうと思います。

 

復帰明けということを除けば、彼がピッチに立つことに異論はないはず。

 

しかし、やはりそのことが一番のネックになります。

 

それは、ボムヨンも同じであり、左右のバランスを考えた際にもまた、同じことがいえます。

 

 

復帰』(鎌田翔雅公式ブログ 2016/9/28)

 

六平のケガがリリースされた同じ日に、4月9日のC大阪戦で負傷した鎌田が全体練習に合流したとのこと。

 

次のC大阪戦で鮮烈な復帰…という訳にはいかないだろうと思いますが、当初の全治6か月という診断を上回るペースで完全復帰に向けた準備がすすんでいるようです。

 

焦らずに、万全の状態でピッチに戻ってきてほしいと思います。

 

 

さて、右SHの方です。

 

古巣対決となる村田の起用はあるのでしょうか。

 

松本戦の前には、小林監督は村田の起用を匂わせるような発言を記者たちにしていました。

 

航也の起用は、記者だけでなく反町監督の意表を突こうとしたものだろうと思いますが、残念ながらその効果はありませんでした。

 

今度こそ、村田なのか。

 

早い時間帯からオープンな戦いになることが想定できることを踏まえれば、可能性はあると思いますし、そういった中での村田のプレーに期待したいところでもあります。

 

石毛の可能性もありますが、天皇杯の後に小林監督が「中央の方が向いている」というような発言をしていたので何とも。

 

本来であれば、有無を言わせずピッチに立っているようになっていると期待していた選手ですが…。

 

それでも、なんだかんだ言ってもまだ22歳。

 

今が絶好のチャンスなので、まだまだ期待したいと思っています。(本当に、切実に…)

 

河井を右SHにもってくることも、元紀をもってくることも、可能性としてはあるでしょう。

 

多彩な選択肢が、相手を惑わすことになるのか、それとも自らの迷いにつながるのか。

 

小林監督と選手たちに託すしかありません。

 

 

何処へ行く? 河井陽介』(エスパルスキー 2014/1/26)

石毛と河井のSBは』(エスパルスキー 2013/9/2)

河井はどこのポジションに』(エスパルスキー 2013/2/21)

 

 

戦いの場所 〜 J2第33節 松本戦@松本 参戦後記』(エスパルスキー 2016/9/26)

 

序列 〜 天皇杯3回戦 大分戦@中銀スタ 参戦後記』(エスパルスキー 2016/9/24)

 

4位の現実』(エスパルスキー 2016/9/20)


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戦いの場所 〜 J2第33節 松本戦@松本 参戦後記

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2016/9/25(日)14:04 KICK OFF

松本山雅FC 1-0 清水エスパルス(前半1-0)

【入場者数】
17,880人

【得点】

24分 工藤 浩平(松本)

【出場選手】《清水のみ》
GK 植草 裕樹
DF 六平 光成
DF ビョン ジュンボン
DF 角田 誠
DF 松原 后
MF 河井 陽介
MF 竹内 涼

    (→82分 FW 長谷川 悠)
MF 北川 航也

    (→72分 MF 村田 和哉)
MF 白崎 凌兵
MF 金子 翔太
    (→68分 MF 大前 元紀)
FW 鄭 大世


【警告・退場】

07分警告 山本 大貴(松本)【ラフプレー】

25分警告 竹内 涼(清水)【遅延行為】

26分警告 パウリーニョ(松本)【反スポーツ的行為】

55分警告 ビョン ジュンボン(清水)【反スポーツ的行為】

73分警告 岩間 雄大(松本)【ラフプレー】


【主審】
廣瀬 格

==========

33試合消化
5位 勝ち点57
16勝9分8敗 62得点 32失点 得失点差+30

 

73 札幌(+31)

 

 

 

 

 

 

 

 

64 松本(+21)

63 C大阪(+16)

 

 

 

 

58 岡山(+14)

57 清水(+30) 

 


 

 

52 京都(+8) 

 

 

 

 

47 横浜FC(+1) 

46 町田(+5) 

45 千葉(+5) 山口(-3) 

 

43 愛媛(-3) 

 

41 長崎(-5)

40 徳島(-3) 

 

38 水戸(0) 

37 東京V(-12) 

 

35 山形(-8) 熊本(-16) 

34 群馬(-11) 讃岐(-12) 岐阜(-19)

 

 

 


29 金沢(-20) 
28 北九州(-18) 

==========

 

クルクルと回る緑色のタオルマフラー。

 

歓声と、大合唱。

 

後で知ったことですが、今季初めて歌われたこの歌は、かつて2014年にJ1昇格をめざしていた時に歌われていた歌なのだとか。

 

「山雅の勝利を、山雅の昇格を、俺たちは信じてる」

 

その時は、その歌詞を聴き取ることはできなかったし、そんな感情のゆとりもありませんでした。

 

自分たちも、同じ想いで清水の勝利を信じ、このアルウィンにやってきたはずでした。

 

ピッチを囲む4面のスタンドのうちのほぼ1面はオレンジで埋め尽くすことができましたが、試合後のあの瞬間は、まるでアルウィン全体が緑色に染まってしまったかのような錯覚に陥りました。

 

ただただ、あの光景を眺めることしかできませんでした。

 

DSCN0549.JPG

 

 

試合前。

 

これほどまでに気持ちが高揚したのは、おそらく今季初めてだったでしょう。

 

いや、そもそもここ数年であったでしょうか。

 

メラメラするような、ギラギラするような、そんな熱い想いをもって、この試合を迎えました。

 

オレンジ色に染まったアウェーゴール裏も、これまでにないような独特の雰囲気をもっていました。

 

 

しかし、松本の尾を掴むチャンスであったこの試合で、それを果すことはできませんでした。

 

 

試合開始直後から、既に松本の術中に嵌っていたように思います。

 

ボールを繋いで相手を揺さぶり、スペースを生み出したい清水。

 

それに対し、清水の両ボランチにプレッシャーをかけ、ボールを繋がせない松本。

 

ファール覚悟で激しく当たり、清水に自由を与えませんでした。

 

清水がサイドでボールを持てば、3人で囲み、ボールを前へ出させない。

 

苦し紛れにロングボールを出せば、高さに強いCBがしっかり跳ね返す。

 

試合終盤にはやや清水が攻め込む時間帯がありましたが、「清水タイム」と呼べるには程遠く。

 

90分間を通じて放ったシュートは、わずかに5本。

 

清水がやりたかったことをほとんどやらせてもらえなかった試合でした。

 

逆に松本の方は、得意のセットプレーから清水の意表を突いた攻撃。

 

それをしっかり得点に繋げ、1-0で逃げ切り。

 

プラン通りの試合展開であっただろうと思います。

 

 

さらには、凹凸だらけの芝生や常に北向きに吹き続けた風に対しても、松本と清水の対応力の差を感じました。

 

DSCN0534.JPG

 

DSCN0489.JPG

 

これまで9試合でほんの数本しかミスキックを見せなかったGK植草が、この試合だけで少なくとも4本ものミスキックを見せたことも、その象徴的な例だといえます。

 

選手たちがロングボールの目測を見誤ったシーンもありましたし、踏み込みが十分にできないためかクロスの精度も低かったように思います。

 

小林監督が事前に芝の状態のことを気にしていただけに、それに対応できなかったことは悔やまれます。

 

 

これで順位は5位となりました。

 

松本との勝ち点差は7に広がり、自動昇格である2位以内でフィニッシュするには非常に厳しい状況となってきました。

 

ここでわざわざ目標を下方修正する必要はありませんし、目の前の試合で勝ち点3を獲得することに集中するしかないという状況はこれまでと何ら変わりません。

 

しかし、今後はプレーオフも視野に入れたチーム作りも考えていかなければならないし、何よりも今回のような「大一番での戦い」で勝負強さを発揮できるようなチームにならなければなりません。

 

 

松本とは、昨季から4度の対戦で0勝1分3敗。

 

ゴールを奪うことすら、一度もできていません。

 

今の清水は、昨季に比べれば見違えるようなサッカーをしています。

 

選手が試合中に下を向くことはなく、試合終了まで諦めずにゴールをめざして戦い抜くことができます。

 

選手同士が声をかけ合い、自分たちで試合の流れを引き寄せようという姿勢が見られるようになりました。

 

まだまだ完ぺきではないけれど、意図のあるパスが増えたし、チームの連動性も向上しています。

 

しかし、昨季に共にJ1で戦った松本に対し、それを上回るほどのチームの力はまだないということです。

 

 

J2からJ1に昇格するということは、J1で戦う資格があると認められるということ。

 

この「大一番での戦い」に敗れた清水には、果たしてその資格があるのか。

 

今の時点では、「ある」とはいえないでしょう。

 

1位の札幌、2位の松本、3位のC大阪、4位の岡山、6位の京都…。

 

まだ1試合しか消化していない相手もありますが、これらのチームに対してここまで1勝もできていないという現実が、それを示しています。

 

でも、すべてが決まるのは、今季の戦いが終わってから。

 

まだまだ、ここから強くなればいいのだと思います。

 

そして、強くなるしかないのだと思います。

 

DSCN0542.JPG

 

 

次のC大阪戦に向け、既にチームは準備を始めているはず。

 

試合後の選手たちのコメントからは、諦めは感じられませんでした。

 

5位から4位へ、4位から3位へ、そして3位から2位へ。

 

もう一度、少しずつ這い上がっていくしかありません。

 

 

今季最多の入場者数となったアルウィン。

 

その松本のサポーターの一体感ある応援に対して、2千人から3千人が集まったという清水の応援も、いつになく熱を帯びたものでした。

 

スタジアム全体を包み込む、双方の応援。

 

それぞれの色は違っていても、応援の中身は違っていても、それらが共鳴して、一つの空気を作り出していました。

 

どこか懐かしい感じを受けました。

 

今は両チームともにJ2が戦いの場となっていますが、そこにあったのは「J1の空気」でした。

 

またあの戦いの場所へ。

 

松本に敗れ、厳しい現実を突きつけられたからこそ、さらにその想いを強くしました。

 

 

残り9試合。

 

最後まで走り抜く。

 

その戦いが終わるまで、絶対にあきらめない。

 

DSCN0520.JPG

 

 

絶対的な自信 〜 J2第3節 松本戦@アイスタ 後記』(エスパルスキー 2016/3/14)

 

「One Soul」の中で 〜 J1(2nd)第13節 松本戦@松本 後記』(エスパルスキー 2015/10/3)

 

ノーリアクション 〜 J1(1st)第3節 松本戦@アイスタ 参戦後記』(エスパルスキー 2015/3/22)

 

 

序列 〜 天皇杯3回戦 大分戦@中銀スタ 参戦後記』(エスパルスキー 2016/9/24)

 

4位の現実』(エスパルスキー 2016/9/20)

 

乗り越えたもの 〜 J2第32節 水戸戦@アイスタ 後記』(エスパルスキー 2016/9/19)


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序列 〜 天皇杯3回戦 大分戦@中銀スタ 参戦後記

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2016/9/22(木)15:00 KICK OFF

大分トリニータ 0-1 清水エスパルス(前半0-0)

【入場者数】
1,471人

【得点】

54分 犬飼 智也(清水)

【出場選手】《清水のみ》
GK 高木和 徹
DF キム ボムヨン
DF 三浦 弦太
DF 犬飼 智也
DF 二見 宏志
MF 本田 拓也
MF 福村 貴幸
MF 石毛 秀樹

    (→74分 MF 金子 翔太)
MF 澤田 崇

    (→90+3分 MF 杉山 浩太)
MF 大前 元紀
    (→61分 FW 北川 航也)
FW 長谷川 悠


【警告・退場】

11分警告 山口 真司(大分)

82分警告 黄 誠秀(大分)


【主審】
山本 雄大

==========

 

2008年11月1日。

 

あの日の悔しさは、今でも忘れません。

 

今はなき国立競技場では、何度となく悔しい想いをしてきたわけですが、あの試合もその一つです。

 

ナビスコ杯決勝。

 

その相手は、大分トリニータ。

 

森重、金崎…。

 

ベンチには清武、家長…。

 

このシーズンは、リーグ戦においても清水が5位で大分が4位。

 

あの頃の大分は、本当に強かった。

 

2013年にはともにJ1で戦っているわけですが、それでも大分といえば2008年シーズンの印象が今でも強く残っています。

 

 

こんな形で対戦することになるとは、少なくとも2008年には誰も想像していなかったでしょう。

 

清水はJ2。

 

そして、大分はJ3。

 

今季は、大分県予選を戦い、県代表としてこの天皇杯に出場という形になりました。

 

当時を知る選手も、両チームともに数人となりました。(大分は高松だけでしょうか?)

 

 

清水は週末に、現在2位の松本との直接対決を控えています。

 

勝ち点差は4まで迫りました。

 

クラブの未来を決める重要な一戦です。

 

一方の大分の方も、現在J3で2位。

 

J2への自動昇格となるJ3優勝をめざし、今週末には現在4位の富山との一戦が待っています。

 

 

リーグ戦においてそれぞれ重要な局面を迎えている両者が選択したのは、極端なターンオーバー。

 

両チームともに、直近のリーグ戦の先発メンバーのすべてを入れ替えての試合となりました。(元紀は意味合いが異なりますが)

 

チームとしては勝利が目標となりますが、選手個々を見れば、この試合の意味するものはそれだけではありません。

 

選手一人一人が、このピッチに立っている意味と現実を受け止めながら、今の序列をひっくり返すためのプレーをしなければならない、そんな試合でした。

 

 

この試合のメンバーの中から、リーグ戦のメンバーに割り込む選手が出てくるのか。

 

この選手だ、というような選手はほぼいなかった、というのが正直なところです。

 

 

DSCN0339.JPG

 

慣れないピッチ、そして雨。

 

リーグ戦とは異なる天皇杯公式ボールも、練習で使っていたとはいえ感触が違ったのでしょうか。

 

とにかくミスが多かった。

 

トラップ、パス、クロス、シュート。

 

その精度は、リーグ戦でなくてよかった、と思ってしまうほどでした。

 

日々一緒に練習しているとはいえ、公式戦ともなれば事情は異なるのでしょうか。

 

連係面も、やはり急造感はぬぐえませんでした。

 

大分の方も同じような状態で助けられた面がありましたが、いつもの試合であればミスを突かれて失点していただろうと思います。

 

 

その中で、存在感を見せたのは、副キャプテンの犬飼でした。

 

リーグ戦の元紀と同様に、ケガからの復帰戦でゴール。

 

清水ではこれまでゴールに縁なく、これが清水での初ゴール。(PSMでは決めていますが)

 

コーナーキックのこぼれ球を、角度のないところからゴールへ蹴り込みました。

 

結果的には、このゴールによってヒーローインタビューを受けることになったわけですが、それ以外のシーンにおいても、彼のプレーはよく目立っていました。

 

 

目立っていたというのは、いい意味でもそうでない意味でも。

 

犬飼らしいといえばそうですが、この試合ではいつも以上に攻め上がる姿勢が見られました。

 

これまでの清水では、CBがそこまで上がるというのは考えれませんでした。

 

実際、チームメイトから"上がり過ぎるな"と諭されているようなシーンも見られました。

 

不用意なパスから大きなピンチを招いたシーンも、一度や二度ではありませんでした。

 

今の角田やジュンボンにすぐに代わる選手となるかと言われれば、あのパスミスを考えた時にはリスクが大きいような気もします。

 

 

しかし、この日のチーム、もっといえば今のチーム全体に足りない部分を見せてくれたのは犬飼だったようにも思います。

 

自分がやるんだ、という気持ち。

 

ここで自分がストロングポイントを見せて、リーグ戦のメンバーに食い込むんだ、という強い気持ち。

 

シュートコースが空いた中で、やや距離があるからといってパスを選択した選手が何人いたか。

 

点を取ることではなく、ボールをつなぐことが目的になっていないかと思うシーンが何度もありました。

 

CBである犬飼がこの試合でゴールを決めたのは、単なる偶然ではなかったのではないかと思います。

 

あの、ハングリーな気持ちが決勝ゴールをもたらしたのだろうと思います。

 

 

元紀が交代してからはキャプテンマークを巻きました。

 

試合後の挨拶も先頭を走りました。

 

確かにリスキーなプレーはあったし、CBとしては改善しなければならない部分だと思います。

 

でも、同時に、頼もしい選手が戻ってきた、とも思いました。

 

おそらく、リーグ戦の残り10試合の中で、彼の力が必要になる試合があるはずです。

 

DSCN0355.JPG

 

 

札幌、松本、C大阪、…そして清水。

 

今の序列を打ち崩すためには、大きなエネルギーが必要です。

 

チーム内でそれができない選手に、リーグ戦での出場機会はないでしょう。

 

ハングリーさが伝わってこない選手が何人かいました。

 

ミスをしないことは重要ですが、今はそれだけでは足りません。

 

もっと、ギラギラしたものを見せてほしいと思います。

 

 

次の4回戦は、11月9日。

 

リーグ戦は佳境に入っています。

 

そんな中での平日開催ということで、おそらくまた今回のメンバーの何人かには出場機会が回ってくるでしょう。

 

その頃は、チームとしてだけではなく、選手個人としても来季がかかった試合になっているはずです。

 

 

今の序列を、打ち崩せ。

 

DSCN0343.JPG

 

 

4位の現実』(エスパルスキー 2016/9/20)

 

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4位の現実

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今季初の3連勝を果たし、リーグの順位は4位まで上がりました。

 

4位になったのは、第10節終了時点以来。

 

そして、3位以上は今季一度も経験していません。

 

シーズン序盤からホームで勝てず、スタートダッシュに失敗したわけですが、ここからさらに順位を上げられるかどうかというのが、本当の勝負になります。

 

自動昇格圏の2位松本との勝ち点差は、わずかに4。

 

次節の直接対決で勝利しても逆転とはなりませんが、肉薄するところまでは来ることができました。

 

しかし、その直接対決で万が一にも敗れるようなことがあれば、その勝ち点差は7まで広がります。

 

残り試合9試合で勝ち点差7となれば、自動昇格圏が大きく遠のくことになります。

 

この一戦が、クラブの命運を分けると言っても過言ではないでしょう。

 

 

さて、4位といえば、リーグ戦の順位ではないことでも触れなければならないことがあります。

 

1 札幌C 13,213人

2 松本C 12,926人

3 C大阪 12,659人

4 清水C 10,801人

5 千葉C 10,414人

 

クラブの公式サイトのトップページで表示されている平均観客動員数です。

 

5位の千葉は順位を落としていますが、1位の札幌から4位の清水までは、リーグ戦の順位と同じ並びとなっています。

 

非常に悔しい現実ですが、ここ数シーズンをJ2で戦っている札幌や昨季に初のJ1での戦いを迎えたばかりの松本に対して、観客動員という点で大きく差をつけられています。

 

 

01節 愛媛戦FC 15,453人

03節 松本戦FC 13,078人

04節 札幌戦FC 12,624人

07節 C大阪戦F 15,083人

08節 讃岐戦FC1 6,552人

第10節 金沢戦FC 11,057人

第13節 徳島戦FC 10,469人

第15節 群馬戦FC1 8,310人

第18節 横浜FC戦 11,647人

第19節 千葉戦FC1 8,730人

第22節 熊本戦FC 10,533人

第24節 東京V戦F1 7,083人

第26節 岐阜戦FC 11,143人

第28節 長崎戦FC 10,356人

第29節 山口戦FC 12,729人

第31節 山形戦FC1 8,646人

第32節 水戸戦FC 10,089人

 

 

これまでのシーズン最多は、開幕戦の愛媛戦の15,453人。

 

昨季のシーズン平均が14,803人だということを考えると、やはり寂しい数字です。

 

J2ということで、メディアの扱い方も小さくなりました。

 

対戦相手のサポーターの数も当然少なくなりました。

 

また、夏場は日曜のナイトゲームということで、さらに観客動員には厳しい日程となりました。

 

お盆の時期に開催された山口戦では12,729人を動員しましたが、それ以外は1万人に届くか届かないかという状況が続いています。

 

 

今の時点でホーム開催は17試合。

 

昨季のシーズン通してのホーム開催試合数とちょうど同じとなりました。

 

昨季はホーム17試合で251,644人を動員しました。

 

今季はこれまでで183661人。

 

その差は実に67,983人

 

チケット代を含めて観客1人がスタジアムで落とす金額を考えれば、その損失は大きなものだといえます。

 

 

ここからはリーグ戦も佳境に突入。

 

松本戦、C大阪戦と、修羅場が続きますが、ここで勝利を掴めば、J1昇格へ大きく近づきます。

 

 

今季に入ってから、スタジアムから遠ざかっている方。

 

そろそろスタジアムへ行ってみませんか?

 

昨季までとは違った、魅力的なサッカーが構築されつつあります。

 

新たなチームの新たな戦い。

 

J1昇格へ向けた戦い。

 

今、チームは再びあの場所へ帰るために、必死に戦っています。

 

本当の戦いはここから。

 

 

次のホームは、10月8日(土)の町田戦。

 

もう一度、アイスタを満員にしてオレンジ色に染めましょう。

 

 

…なんて言いながら、自分はあと1試合行けるかどうか、という悲しい現実。

 

アウェーの方が行ける可能性が高い…。

 

 

乗り越えたもの 〜 J2第32節 水戸戦@アイスタ 後記』(エスパルスキー 2016/9/19)

 

サッカーの神様 〜 J2第31節 山形戦@アイスタ 参戦後記』(エスパルスキー 2016/9/12)

 

J2クラブとしての天皇杯』(エスパルスキー 2016/8/25)


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乗り越えたもの 〜 J2第32節 水戸戦@アイスタ 後記

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2016/9/18(日)16:04 KICK OFF

清水エスパルス 2-1 水戸ホーリーホック(前半0-0)

【入場者数】
10,098人

【得点】

66分 山村 佑樹(水戸)

85分 松原 后(清水)

90+5分 ビョン ジュンボン(清水)

【出場選手】《清水のみ》
GK 植草 裕樹
DF 六平 光成
DF ビョン ジュンボン
DF 角田 誠
DF 松原 后
MF 河井 陽介
MF 竹内 涼

    (→79分 FW 長谷川 悠)
MF 枝村 匠馬

    (→25分 MF 村田 和哉)
MF 白崎 凌兵
MF 金子 翔太
    (→64分 MF 大前 元紀)
FW 鄭 大世]


【警告・退場】


【主審】
窪田 陽輔

==========

32試合消化
4位 勝ち点57
16勝9分7敗 62得点 31失点 得失点差+31

 

70 札幌(+30)

 

 

 

 

 

 

 

 

61 松本(+20)

60 C大阪(+15) 

57 清水(+31) 岡山(+14)

 


 

 

 

51 京都(+8) 

 

 

 

47 横浜FC(+2) 

46 町田(+6) 

45 山口(-2) 

44 千葉(+4) 

 

42 愛媛(-3) 

 

40 徳島(-2) 長崎(-5)

 

 

37 水戸(0) 

36 東京V(-12) 

 

34 山形(-8) 群馬(-9) 熊本(-16) 

 

 

31 讃岐(-13) 岐阜(-20)


 


27 北九州(-18) 

26 金沢(-22) 

==========

 

10,098人。

 

三連休の中日の開催としては、少し寂しい観客動員数でしたが、そこにいた清水サポーターにとってはこれ以上ない歓喜の瞬間となったことでしょう。

 

そこに自分がいられなかったことが悔やまれましたが、仕事帰りの新幹線の中でTLを見ながら、泣きそうになるほど嬉しい気持ちになりました。

 

何とか超えた1万人。

 

でも、この試合では、その数字よりも遥かに大きなものを乗り越えることができました。

 

 

試合開始から25分。

 

枝村がまさかの負傷交代となりました。

 

前節では貴重な先制点を挙げたばかり。

 

これまで、守備においてもスペースをうまく消しながら相手を自由にさせないプレーを見せてくれていました。

 

代わりにピッチに入ったのは、前節で出場機会のなかった村田。

 

金子が活躍し、長谷川が加入し、元紀が復帰した中で、それを黙って見ている選手ではありません。

 

急な出場となりましたが、気合は相当なものがあったはずです。

 

 

枝村→村田という交代パターンは、おそらくアクシデントがなくとも小林監督の選択肢の中にあったでしょう。

 

これまでも、多くの試合で繰り返されてきたパターンです。

 

しかし、前半からともなると、その意味合いは全く違うものになるということを、この試合で突き付けられました。

 

村田がボールを持つ機会は前半から多かったと思います。

 

しかし、相手が中央をしっかりケアしてきたために、なかなか決定的なチャンスにはつながりませんでした。

 

逆に、相手に攻め込まれるシーンが目立つようになり、前半はどこか重苦しい感じがありました。

 

 

この試合の"肝"は、やはり先制点を許してからでしょう。

 

水戸の選手は引いて守りを固める傾向が強くなりました。

 

倒れた際や選手交代の際にも、時間をたっぷりと使い、GKも警告が出されるギリギリまでキックを延ばしました。

 

前半から、右サイドの村田を中心として、ボールを保持しながら相手を揺さぶってきたことが、このあたりの時間帯から効果として出始めていたように思います。

 

村田のクロスが気持ちいいくらいに入るようになりました。

 

相手の対応力は明らかに低下し、清水の選手も、村田のサポートに入るのではなく、安心してゴール前に人数をかけました。

 

テセと長谷川。

 

この2人が前線に入り、右サイドからは村田、左サイドからは松原が攻め上がる。

 

前半はなかなか拾えなかったセカンドボールも、ボランチのところで収まるようになりました。

 

最後は、水戸の選手が耐えきれなかったということが水戸にとっては敗因、清水にとっては勝因ということになるのだと思います。

 

 

劇的な勝利で掴んだリーグ戦3連勝。

 

これまで4度の2連勝の後は、いずれも勝利を逃してきました。

 

5度目の挑戦でようやく乗り越えた壁。

 

よく考えてみれば、3連勝が一度もない中でJ1昇格を果たそうというのは、どうも印象としては無理を感じます。

 

データ的なものは調べていませんが、42試合を戦い抜く中では、やはり大きな連勝で勝ち点を積み上げるようなことが欠かせないだろうと思います。

 

 

この試合の勝利を手繰り寄せたのは、松原とジュンボンの両DF。

 

テセや元紀、白崎、航也など、前線の選手がゴールを積み重ねる中、DFのゴールが極端に少ないのが今季の清水。

 

前節までの60得点のうち、DFのゴールは、第25節のアウェー千葉戦での川口のゴールのみ。

 

セットプレーからのゴール数がリーグで2番目に少なかったのも、こうしたデータに表れています。

 

そういう中での、松原とジュンボンのゴール。

 

しかも、セットプレーに強いとされる水戸からのゴール。

 

これも一つ、この試合で乗り越えたものなのだろうと思います。

 

ジュンボンのゴールにおいては、監督からの指示があってのことなのだとか。

 

そして、そこには元紀の正確なキックがあったことも忘れてはいけません。

 

 

松本戦、C大阪戦。

 

絶対に勝たなければならないこの両者との戦いが目の前まできました。

 

松本とは勝ち点差4、C大阪とは勝ち点差3。

 

手が届くところまで詰め寄りました。

 

今、リーグの中においては、彼らよりも清水の方が勢いをもっていると考えていいでしょう。

 

いずれもアウェーということで、厳しい試合になるとは思いますが、この試合の勝利が大きな後押しとなってくれることでしょう。

 

 

天皇杯も、同じ勢いのもとで勝ち上がっていきたいものです。

 

 

必要な力 〜 J2第16節 水戸戦@Ksスタ 後記』(エスパルスキー 2016/6/5)

 

 

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関連:清水エスパルス、水戸ホーリーホック、IAIスタジアム日本平

at 00:16, macotobatten, 試合 後記

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