鈴木克馬DJによるスタジアム見学ツアー

JUGEMテーマ:清水エスパルス

スタジアムDJの鈴木克馬さんがFBで個人的に告知していたスタジアム見学に参加してきました。

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これは、あくまで克馬さんの個人的な呼びかけによるもの。

タイアップとか協賛によるものではありません。

克馬さんによれば、施設自体は基本的にいつでも公開しているとのこと。

ただ、今回は克馬さんの計らいにより、貴重な体験もさせていただきました。

正確な参加人数はわかりませんが、50人くらいはいたでしょうか。


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メインスタンド下にある受付前には、このスタジアムにちなんだ展示物が。

清水エスパルスに関するものだけではなく、日本代表戦に関するものや高校サッカーに関するものも。

特に、写真上部に見える歴代の高校サッカー主要大会の優勝校メンバーは目を引きました。


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意外と狭かった記者用の階段を昇っていくと、メインスタンド上部に。

誰一人いない西サイドスタンドを見ることができました。

ピッチ上には小学生用のコートが引かれていました。

どうやら、この日の午前に試合があったようです。


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東を見れば、雪を冠した富士山が。

来季はJ2クラブのサポーターの皆さんに、この素晴らしい景色を生で見てもらいたいものです。


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普段の試合では気にもしないことにも目が留まります。

椅子の様式の違いにも、スタジアムの歴史を感じます。


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記者席に貼られた「運動記者クラブ」のラベル。


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東スタンド1階から。


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バックスタンド中央から。

何もないスタジアムは、少し寂しい気がしました。


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バックスタンド上部にあるガラス張りの部屋の正式名称は「特別室」。

初めて中に入りました。

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いわゆるVIP席なわけですが、何となく漂う昭和臭…。(平成になってから作られましたが)

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壁にはスポンサーの一覧が。

ここにはスポンサー関係の方もたくさん来るでしょうから、大事です。


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西スタンドの地下にあるインタビュ室へ。

ホーム最終の柏戦の時のままにしてあるそうです。

写真だけ見ると閑散と見えますが、室内は参加者で溢れていました。

インタビュー席には写真を撮ろうと列ができていました。

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記者の席はこんな感じ。

シンプルなパイプ椅子に、筆記ようの台がついていました。

今季はこの部屋に毎度のように重い空気が漂っていたんだろうな…と想像してしまいました。


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いよいよ待ちに待ったピッチ上へ。

こちらは選手用ロッカールームの前にある水道。

ここでいつも村田がストレッチをしていたのが印象に残っています。


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ホームチーム用のベンチ。

座り心地はまずまず良好でした。

ただ、ここの屋根は選手なら頭をぶつけてしまうのでは、という低さでした。


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ロッカールームも入らせていただきました。

何となく、湿布のような匂いが。

奥にはシャワー室もありました。


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スタジアム音響用の部屋も見させていただきました。

克馬さんの計らいで、「雷神」も流していただき、参加者みんなで"選手入場体験"も。


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リーグ戦はオフに入りましたが、相変わらずアイスタの芝はきれいでした。

その芝に寝転がることもできました。

チクチクするのかと思いましたが、想像以上に柔らかく、そのまま何時間も寝ていたいと思いました。



克馬さん、素敵な企画をありがとうございました。

また、ご協力いただいたスタジアム管理事務所の中田さんもありがとうございました。


来季、このスタジアムはJ2リーグの舞台になります。

厳しい戦いになるだろうし、一年で再びJ1に復帰することを願っています。

しかし、これを機に多くのJ2クラブのサポーターの皆さんにもこのスタジアムを訪れてほしいとも思っています。


IAIスタジアム日本平の管理に関わっている皆さん、一年間ありがとうございました&お疲れさまでした。

来季も(は?)、この素晴らしいスタジアムで素敵なシーンがたくさん生まれますように。











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関連:清水エスパルス、IAIスタジアム日本平

at 22:35, macotobatten, スタジアムの風景

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シーズンの終わり方 〜 J1(2nd)第17節 甲府戦@中銀スタ 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015/11/22(日) 13:30 KICK OFF

ヴァンフォーレ甲府 2-2 清水エスパルス(前半0-0)

【入場者数】
14,036人

【得点】
52分 白崎 凌兵(清水)
56分 北川 航也(清水)
66分 橋爪 勇樹(甲府)
76分 保坂 一成(甲府)

【出場選手】《清水のみ》
GK 杉山 力裕
DF 鎌田 翔雅
DF 犬飼 智也
DF 角田 誠
DF 福村 貴幸
   (→70分 MF 六平 光成)
MF 本田 拓也
MF 竹内 涼
MF 枝村 匠馬
MF 澤田 崇
   (→77分 FW 鄭 大世)
FW 白崎 凌兵
FW 北川 航也
   (→81分 FW 村田 和哉)

【警告・退場】
37分警告 バレー(甲府)【異議】
74分警告 本田 拓也(清水)【反スポーツ的行為】
84分警告 鄭 大世(清水)【ラフプレー】

【主審】
西村 雄一

==========

【2015シーズン 年間勝ち点(33試合消化)】

74 広島(+43)

72 浦和(+29)








63 G大阪(+19) F東京(+12)



59 鹿島(+16)

57 川崎F(+14)
 
55 横浜FM(+13)






48 湘南(-4)

46 名古屋(-4)
45 柏(+3)




40 鳥栖(-17)

38 神戸(-5)
37 甲府(-17)

35 仙台(-4) 
33 新潟(-17)




28 松本(-24)


25 清水(-28)
24 山形(-29)

==========

11月に繁忙期を迎え、録画していた甲府戦もようやく昨日見終わりました。

今さら、という気しかしませんが、昨季と違って今季は記事だけは毎試合書き続けてきましたので、記録として残しておきたいと思います。


とは言っても、試合の詳細についてここで書くことは必要ないでしょう。

終盤に追いつかれたものの、シーズンの終わり方としては、悪いものではありませんでした。

白崎と北川が躍動した試合でした。

特に、2得点目の二人の動きは圧巻で、彼らの若さからあふれ出すパワーを存分に感じられた瞬間でした。

こういったゴールが今季一体どれだけあったでしょうか…。

遅すぎるとしても、前節の山形戦とこの甲府戦で見ることのできた彼らのプレーは、少なくとも降格に沈む心に勇気をくれました。

前節では澤田がJ1リーグ戦初ゴール。

この試合では北川がリーグ戦初ゴール。

攻守において、若い彼らのプレーが光っています。

当然、この試合にも課題はありますが、それは新しい体制になってからじっくりと解決していけばいいでしょう。

少なくとも、顔を上げてシーズンを終えることができてよかったと思います。


この試合を最後に、J1の舞台からはしばらく離れることになります。

当然、1年での復帰を願っています。

しかし、簡単なことではないという覚悟も抱いているつもりです。

かつてJ1から降格していったクラブを見れば、再びJ1に戻ることができたクラブばかりではありません。

まだ来季のJ2クラブは確定していませんが、少なくとも7クラブはかつてJ1にいたことのあるクラブ。

厳しい戦いが待っています。

それでも、清水エスパルスはJ1の景色を忘れるわけにはいきません。

おいらはこの最終節に参戦することはできませんでしたが、必ず"ここ"に戻ってくるという思いに変わりはありません。


この試合で勝ち点1を上げたことにより、勝ち点で山形を1上回り、17位で2015シーズンを終えることになりました。

また、山形が大量失点をしたために、前節まで全クラブで最低だった得失点差も山形を上回りました。

どちらにしても、降格という事実は変わりません。

ただ、この2試合に見た選手たちの姿は、降格の現実をしっかりと受け止め、新たな戦いに向けて前を向いたものでした。

小林監督の就任が発表されましたが、この2試合の選手たちの姿を生かした形で来季に向けた準備をしてほしいものです。

戦術はいろいろとあると思いますが、まずは選手たちが生き生きとプレーできるように。


J2への降格という厳しいシーズンになりましたが、クラブに関わったすべての人に対する感謝の気持ちは変わりません。

途中退任となった大榎監督に対しても、ホーム最終戦でブーイングを浴びた田坂監督に対しても、それは変わりません。

負けることは嬉しいことではありません。

降格ともなれば、なかなか受け入れがたいものです。

でも、それらもひっくるめて、自分は清水エスパルスとともに生きているのであって、それは受け入れるべきなのだと思います。

自分が病気になって頭が痛い時、それを頭のせいにするかといえばそうではありません。

同じように、清水エスパルスが自分の一部だと思えるのならば、これからもともに生きていこうと思えます。

嬉しいことも、悲しいことも、楽しいことも、つらいことも、すべてを共有したいと思います。


来季は新しい体制になりますが、今からそれを楽しみに待ちたいと思います。

そうやって、楽しみに待つことができることに幸せを感じながら。






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関連:清水エスパルス、ヴァンフォーレ甲府、山梨中銀スタジアム

at 23:53, macotobatten, 試合 後記

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小林伸二新監督就任 〜 期待感と安堵感

JUGEMテーマ:清水エスパルス

小林伸二 監督就任のお知らせ』(清水エスパルス公式 2015/11/25) 

来季J2を戦う上での監督に小林氏を迎え入れることが正式にリリースされました。


各紙で紹介されているように、大分、山形、徳島の3クラブをJ1昇格に導いた実績があります。

1960年生まれの55歳。

監督としてのキャリアは、就任時期がバラバラなのでざっくりとしか言えませんが、13,4年の指導歴はあると考えていいでしょう。

育成年代の監督経験や強化部の経験もあり、指導歴は25年間にも及びます。

ここのところはJリーグでの経験がなかった監督の就任が多かったわけですが、小林監督に関しては、おそらくJリーグでの経験という点では、クラブ史上最もキャリアのある監督と言っていいでしょう。

特に、J2での戦い方については、日本のサッカー界全体を見渡しても上位に入るほど熟知しているのではと思っています。


「守備的」という表現がちらほらと聞こえます。

自分も小林監督のやるサッカーのイメージとしてそういった捉えをしています。

ただ、心のどこかでは、果たして山形や徳島で見せたような戦い方をそのままやるだろうかという思いも抱いています。


小林監督の印象として、相手をよく分析して戦う監督だと思っています。

それは、見方を変えれば、自分たちの戦力と選手の特性を分析できるということでもあります。

基本的な戦術は「まずは守備から」ということになるとは思いますが、そこから派生したサッカーの形というものも見せてくれるのではないかと期待しています。


一つ、意識をしなければならないのは、「守備的に戦う」ということと「守備の立て直し」は同じではないということです。

重なる部分はありますが、前者は試合に勝つための方策・戦術であり、後者はシーズンを戦い抜くためのタスクです。

「チームのビジョン」を語る時に、この二つが混同されていることが多いように感じています。


今のチームがまず取り組むべきは、後者だと思います。

どんなビジョンであろうと、ここ2シーズンの戦いを見れば、守備の立て直しは最低限のタスクです。

その上で、どんな戦術をもって戦っていくのかは小林監督が判断すればいいことでしょう。

今の段階でビジョンは語ることができても、戦術は語れないだろうと思います。


今のJ2で勝ち抜くためには、どんなサッカーが適しているのか。

そして、今の清水の選手たちにとって、どんなサッカーが適しているのか。

この二つを両立なくして、清水エスパルスの復活はないのではと思っています。

小林監督には、その幅広い経験を生かして、来季の清水のメンバーにとっての最適解を見出してほしいと期待します。


以上のような期待感を抱いているわけですが、一方で意外にも安堵感というものも沸いてきます。

その要因の一つは、先に挙げた小林監督の豊富なキャリアにあるわけですが、もう一つを挙げるとすれば、何とかこのタイミングで監督人事が落ち着いたということでしょうか。

城福氏、反町氏の名前が挙げられていましたが、いずれも早い段階でそれを否定する報道がされました。

清水サポーターにとって、監督人事は大きな関心ごとであったし、普段あまりサッカーを見ない人からも何度となく「清水の監督は誰になるの?」と聞かれたものでした。

シーズン終了から間をあけることなく監督発表ができたことは、今後の選手たちの去就にも影響を与えるはずです。


今回の小林監督の就任発表にあたって、左伴社長がかつて例にないほどの長文で、就任に関する説明をしています。

そして、その中で選考要件を示しています。


1.監督就任後、2年以内にJ1昇格経験のあること「短期蘇生型マネジメント」

2.J1昇格翌年に、残留させた経験をもつこと「復元型マネジメント」

3.経営規模の異なるクラブを経験し、その双方で結果を出せていること

4.選手、コーチングスタッフ、フロントスタッフとの距離を縮めて信頼関係を築くことができる人間性を持っていること

5.エスパルスのウイークポイントである守備力を短期間で改善出来ること

6.ポジション別の個人指導に定評のあること


興味深いのは、1から3の項目です。

確かに小林監督はこの条件に当てはまるし、噂のあった2氏についてもほぼ該当していると言っていいでしょう。

このあたりからは、クラブの姿勢が一貫していたことを確認できます。

4から6の項目はやや抽象的ですが、納得できる部分です。


先ほど、ビジョンと戦術について触れましたが、この選考要件の中で守備力の改善は挙げられていても、戦術については挙げられていないことも注目すべき点です。

クラブが小林監督に求めていることが何なのかが、ここからも読み取れます。

選考のポイントは戦術ではない、ということです。


来季J2の開幕が2月下旬なのか3月上旬なのかはわかりませんが、いずれにしても開幕まではおよそ3か月です。

オフとしては、例年より長いものになります。

しかし、大事な大事な3か月になるでしょう。

大榎監督も、田坂監督も、何か大きな荷物をずるずると引きずったまま監督としての任務をスタートさせたような印象があります。

そこには慌ただしさがあったし、どうにもできない"流れ"のようなものもあったように思います。

それに比べれば、今回はオフからのスタート。

これまでの歴史を受け継ぎながらも、新しい戦いを始めるにはちょうどいいのかもしれません。










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関連:清水エスパルス、小林伸二

at 00:44, macotobatten, クラブについて

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「狙い通り」のサッカー 〜 J1(2nd)第16節 山形戦@NDスタ 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015/11/7(土) 14:00 KICK OFF

モンテディオ山形 1-2 清水エスパルス(前半0-1)

【入場者数】
8,281人

【得点】
14分 澤田 崇(清水)
77分 鄭 大世(清水)
85分 ディエゴ(山形)

【出場選手】《清水のみ》
GK 杉山 力裕
DF 鎌田 翔雅
DF 犬飼 智也
DF 角田 誠
DF 福村 貴幸
   (→88分 MF 六平 光成)
MF 本田 拓也
MF 竹内 涼
MF 枝村 匠馬
MF 澤田 崇
   (→78分 DF 平岡 康裕)
FW 白崎 凌兵
FW 北川 航也
   (→66分 FW 鄭 大世)

【警告・退場】
38分警告 キム ボムヨン(山形)【ラフプレー】
43分警告 小椋 祥平(山形)【反スポーツ的行為】
72分警告 ディエゴ(山形)【反スポーツ的行為】
81分警告 アルセウ(山形)【異議】

【主審】
中村 太

==========

【2015シーズン 年間勝ち点(33試合消化)】

71 広島(+38)

69 浦和(+26)






62 F東京(+12)

60 G大阪(+15)



56 鹿島(+15)
 
54 川崎F(+13) 横浜FM(+13)





48 湘南(+1)

46 名古屋(-3)

44 柏(+3)




39 鳥栖(-17)
38 神戸(-2)

36 甲府(-17)
35 仙台(-3) 

33 新潟(-17)





27 松本(-24)


24 山形(-25) 清水(-28)

==========

7月29日の横浜FM戦以来の勝利でした。

5試合続いていた連敗からの脱出。

連続未勝利のワースト記録も10試合で止めることができました。

久しぶりの勝ちロコ。

自分は現地参戦することができませんでしたが、きっと現地の皆さんは気持ちよくスタジアムをあとにすることができたでしょう。


でも、両手を挙げて喜べる勝利ではありませんでした。

テセが試合後に語っていたように、この試合は意地と意地の戦い。

J2降格が決まったチームどうしの、悔しさの中での戦い。

試合後の選手たちの表情を見れば、その感情が喜びだけではないということが伝わってきます。


それでも、久しぶりに味わうことができた勝利の味は、きっとこれからの清水にとっての光になるでしょう。

"負け癖"を振り払い、勝つことの愛おしさを噛み締めながら、次の最終節を戦ってほしいものです。


試合後、田坂監督は「狙い通り」という言葉を使いました。

監督就任後の初勝利。

本来であれば、記念すべき勝利になるはずでしたが、それはあまりにも遅すぎました。

でも、その勝利の瞬間を一度も迎えられない可能性もあったわけで、昨季の監督交代の時よりもさらに苦しい時期に監督を引き受けてくれた田坂監督のことを思えば、安堵感のようなものも沸いてきます。


何が「狙い通り」だったのか。

ここのところ、田坂監督が盛んに使っていた言葉は「密集」と「距離感」の2つ。

確かに、この試合ではこのキーワードに当てはまるようなサッカーが展開されていたように感じました。

少なくとも前半は、特に攻撃において、選手間の距離が非常に近く見えました。

先制点のシーンはその典型で、右サイドだろうが左サイドだろうが関係なく、それぞれの選手がボールをもらえる位置にポジションをとろうとした結果のゴールでした。

枝村と澤田が被り気味ではありましたが、だからこそ相手DFは対応しきれなかったのだと思います。


この試合において、攻撃はほぼ、北川、澤田、白崎、枝村の4選手に限定されていたように見えました。

後半には福村が決定機を迎えたシーンがありましたが、それ以外には4選手以外が攻撃に絡むシーンはほとんどありませんでした。

この4選手のバランスが、前半は非常に良かったように思います。

ウタカも、元紀も、テセもいない。

個人の決定力や体の強さからすれば、今日の4人はやや劣るかもしれません。

しかし、機動力や繋ぐ力はそうではないと感じました。

また、抜き出た選手がいない分、それぞれの選手が決して他の選手に任せないプレーをしていたように思います。

この4選手のスプリント数がいずれも20回を超えていることからも、彼らの働きが田坂監督の「狙い通り」であったことを想像させます。(柏戦は鎌田と北川の2選手のみ)


チーム全体で見ても、この試合ではそれぞれの選手がよく動いていたという印象を受けました。

清水の選手が山形の選手よりも多く感じたのは、単に暖色系のユニフォームだったからではないと思います。

この試合の清水の総走行距離は120.26km。

この数字は、今季の清水のベスト記録です。

ただ走ればいいわけではありませんが、このタイミングで最も走るサッカーができたのは、チームにとって大きな変化があったからでしょう。

この点からも、田坂監督が「狙い通り」と言った理由がうかがえます。

インタビューの時点ではおそらくこの情報はなかったと思われるので、感覚的な部分でも「戦うこと」ができていたと感じられたということでしょう。


ただ、後半は厳しい展開が続きました。

テセが相手を突き放すゴールを決めてくれたからよかったものの、その前に追いつかれるような雰囲気はあったし、テセのゴール後も、あわやホームでの山形戦の繰り返しかというシーンがありました。

テセがカウンターで決めたことも「狙い通り」ということですが、相手がギアを上げてきた時にもう少し押し上げができないと、失点のリスクは増える一方のようにも感じます。

失点したシーンは、前半とは反対に自陣ゴール前において、「密集」した中でゴールを許しています。

おそらく、清水の選手は7人ほどがペナルティエリア内にいたと思います。

「密集」を作るということは、それほど走るということであり、試合終盤の苦しい時間帯に踏ん張れるかどうかが重要になります。

この試合では何とか逃げ切ることができましたが、これが続けられるかどうかというのは今後の課題になるでしょう。


今後も積み上げをしていくのか(このサッカーを今後も続けるか)という問いに対して、田坂監督は「いや、それはまた考える」と答えました。

「狙い通り」というのは、あくまでこの試合においてのこと、ということでしょう。


最終節は甲府との戦い。

この試合を最後に、少なくとも1年間はJ1の舞台から離れることになります。

田坂監督は退任ということになりそうですが、次の試合も「狙い通り」という言葉で締めくくってほしいものです。




「再出発」へ』(2015/10/22)


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at 23:54, macotobatten, 試合 後記

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練習試合の得点王は

JUGEMテーマ:清水エスパルス

練習試合の結果について(清水エスパルスvs松本山雅FC)』(清水エスパルス公式 2015/10/31) 

遠征までして設定したJ1どうしの練習試合。

45分を4本行って、1-4の敗戦だったようです。

J1残留に望みをつないでいる松本と、そうでない清水。

その差がはっきり出たのかな、と想像します。


11月のスケジュールが先日リリースされましたが、もともと公式戦が2試合しかなく、22日には最終節を迎えるということで、何となく寂しさを感じるスケジュールとなりました。

練習試合も、8日にサテライトとユースとの練習試合が組まれているのみ。

正直なところ、監督と強化部長の人事が決まっていない中では、具体的な方向性も見えてこないわけで、残り2試合の"いわゆる消化試合"にどのように挑むのかは、なかなかに難しい命題。

個人的には、少し気持ちにゆとりをもって過ごす1か月でもいいのかなと思っています。

「今から全力で来季にむけてとりくむべき」という主張もあるだろうと思いますが、そのための土台が今は整っているとは思えません。


さて、練習試合に関して少し気になったことがあったので調べてみました。

==========

02/04 vs 常葉大学浜松 30分×4 4-0 澤田、北川、金子、北川

02/08 vs ジュビロ磐田 45分×2 0-2

02/12 vs FC今治 45分×2 1-0 加賀美

02/14 vs 浦和レッズ 45分×2 2-2 ウタカ、金子

02/20 vs 光州FC 45分×2 0-0

02/22 vs ヴァンフォーレ甲府 45分×2 1-0 金子

03/01 vs Honda FC 45分×3 7-1 ※得点者非公開

03/08 vs 東海学園大学 45分×2 8-0 ウタカ、ウタカ、デューク、ウタカ、枝村、加賀美、加賀美、金子

03/23 vs 大阪体育大学 30分×4 5-3 加賀美、松原、北川、澤田、オウンゴール

03/29 vs 松本山雅FC 45分×1、30分×2 1-4 澤田

04/13 vs 湘南ベルマーレ 45分×2 3-3 加賀美、加賀美、北川

05/11 vs アスルクラロ沼津 45分×2 2-2 北川、福村

05/31 vs 静岡産業大学 45分×2 4-2 金子、長沢、金子、長沢

06/13 vs 湘南ベルマーレ 45分×2、32分 0-1 ※湘南選手負傷により3本目は32分で試合中止

06/21 vs 慶応大学 45分×2 5-0 澤田、澤田、長沢、澤田、澤田

07/04 vs 明治大学 45分×4 4-2 金子、高木善、長沢、内田

07/08 vs 静岡ユース 30分×3 3-0 ※得点者非公開

07/20 vs MIOびわこ滋賀 45分×2 3-0 白崎、白崎、三浦

08/04 vs FC東京 45分×2 ※出場選手、試合結果、得点者非公開

08/05 vs Honda FC 45分×2 ※出場選手、試合結果、得点者非公開

08/23 vs 神奈川大学 45分×2 3-1 河井、河井、北川

08/30 vs 東海選抜(大学生) 45分×2 7-0 北川、北川、河井、北川、河井、加賀美、加賀美

09/06 vs アスルクラロ沼津 30分×3 ※出場選手、試合結果、得点者非公開

09/19 vs FC東京 ※試合形式、出場選手、試合結果、得点者非公開

09/27 vs 名古屋グランパス 45分×2 5-0 八反田、澤田、水谷、加賀美、加賀美

10/04 vs FC町田ゼルビア 45分×2 2-0 デューク、加賀美

10/10 vs Honda FC 45分×2 4-0 大前、鎌田、白崎、河井

10/10 vs 静岡産業大学 45分×2 4-0 三幸、酒井、テセ、酒井

10/18 vs 中京大学 45分×2 7-1 加賀美、加賀美、河井、ヤコヴィッチ、加賀美、加賀美、水谷

10/25 vs 湘南ベルマーレ 45分×2 4-3 枝村、枝村、平岡、村田

10/31 vs 松本山雅FC 45分×4 1-4 大前

==========

15 加賀美
10 北川
08 澤田
07 金子
06 河井
04 ウタカ
04 長沢

==========

今季、練習試合で最もゴールを挙げたのは誰か。

非公開だった試合もありましたし、出場選手には偏りがありますので、これで何かはっきりしたものが見えてくるわけではありません。

ただ、クラブの将来を見据えた時に、ここに希望の光があるのではないかと思います。


正確な出場時間はわかりませんが、とにかく公開されている限りで最もゴールを挙げたのは加賀美。

自分が予想していた通りの結果となりました。

特に9月以降に固め打ちの傾向がありました。

柏戦でのリーグ戦初出場も、今の彼の好調さを受けてのものであったでしょう。

加賀美は、おそらく昨季の練習試合でも結構な数のゴールを挙げていると思います。

それでもなかなか公式戦出場の機会がなかったのは、それなりの理由があるのだとは思いますが、一歩ずつ階段を昇っているように感じます。

彼がリーグ戦の舞台に堂々と立てるようになったとき、かつての岡崎のような活躍を見せてくれるような気がします。

ただ、今はもう少しじっくりと見守ろうと思います。


次点は航也。

シーズンを通して、安定してゴールを挙げてきた印象があります。

柏戦では念願のリーグ戦初先発も果たしました。

加賀美とどちらが先に花開くか。

今後の楽しみの一つです。


5月までに6ゴールを挙げ、現在は栃木に期限付き移籍となっている金子。

彼もまた、昨季からその高い得点能力を練習試合で示していました。

栃木でもほとんど出場機会を得られていないということで、今後の去就が気になるところです。


当然、練習試合でのアピールというのはゴールだけではないわけで、ここに挙げた数字は数ある情報の一つに過ぎません。

若い彼らに過度の期待をするのは危険な部分もあります。

ただ、期待がないよりはあった方が楽しいものです。

何年先でもいいので、彼らがチームの軸となり、清水の攻撃陣をリードするような、そんな光景を見せてほしいと思います。

じっくりと自分の課題に向き合える今を大切にしながら、トレーニングに励んでほしいものです。


得点王、金子翔太』(2014/2/20)





「再出発」へ』(2015/10/22)



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☆「S」の鼓動☆』(あらた)

いつもオレンジ気分で』(関西エスパ)

青と緑とオレンジの。』(ゆっちゃん)


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関連:清水エスパルス、加賀美翔、北川航也、金子翔太

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