2つの戦い 〜 J1(2nd)第15節 柏戦@アイスタ 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015/10/24(土) 14:00 KICK OFF

清水エスパルス 0-3 柏レイソル(前半0-1)

【入場者数】
12,238人

【得点】
38分 大津 祐樹(柏)
62分 クリスティアーノ(柏)
86分 太田 徹郎(柏)

【出場選手】《清水のみ》
GK 杉山 力裕
DF 鎌田 翔雅
DF 角田 誠
DF 犬飼 智也
DF 六平 光成
MF 本田 拓也
   (→68分 FW 加賀美 翔)
MF 石毛 秀樹
   (→63分 MF 竹内 涼)
MF 白崎 凌兵
MF 大前 元紀
   (→81分 MF 枝村 匠馬)
FW 鄭 大世
FW 北川 航也

【警告・退場】
16分警告 秋野 央樹(柏)【遅延行為】
42分警告 輪湖 直樹(柏)【遅延行為】
43分警告 大谷 秀和(柏)【遅延行為】
53分警告 石毛 秀樹(清水)【ラフプレー】

【主審】
村上 伸次

==========

【2015シーズン 年間勝ち点(32試合消化)】

68 広島(+36)  浦和(+26)







60 G大阪(+17)
59 F東京(+11)




54 横浜FM(+15)
53 川崎F(+13) 鹿島(+13) 







45 湘南(-1)
44 柏(+4)
43 名古屋(-5)






36 甲府(-15) 鳥栖(-18)
35 仙台(-2)  神戸(-3)

33 新潟(-15)


 


27 松本(-23)


24 山形(-24)


21 清水(-29)

==========

なかなかキーボードがすすみませんでした。

気が付けば、試合の日から3日が経過していました。


ホーム最終戦でしたが、残念ながら現地参戦はできず。

試合後は独特の空気に包まれたということは、TVを通じても伝わってきました。

残念な横断幕も散見されましたが、一方で、来季のために前をむいて戦おうという声も感じ取ることができました。

"二度目"の挨拶も含め、社長の声を静かに聴くことができたようで、少し安心もしました。


いずれにしても、そういった特別な場にいることができなかったことで、今の自分の感情をなかなか整理することができずにいました。

TVやネットを通じて得る情報は、やはり現地で肌をもって感じるものとは違うだろうし、自分がその場にいたらどんな感情を抱いただろうと想像しても、答えは出ませんでした。


試合内容に目をむけると、「再出発」と銘打ったとはいえ、やはり今季の課題はすんなりと解決されるものではありませんでした。

残留争いのプレッシャーから解放されようとも、それでサッカーが改善されるほど、甘いものではありませんでした。

一対一の弱さ、甘さ…。

そういった部分が、この試合でも勝敗を分けました。

得点のチャンスは何度かありましたが、こちらも今季を象徴するように、いずれもゴールは遠く感じられました。


まだまだもがき続けろ、ということなのだと思います。

ここからの「再出発」は、そんなに簡単ではないと。



ケガなどの理由もありますが、ウタカ、キャラ、ヤコヴィッチ、デュークの4選手が揃ってベンチ外となったこの試合。

一方で、石毛が田坂監督になってから初めてのリーグ戦先発出場。

航也もまた、初のリーグ戦先発。

そして、加賀美がリーグ戦初出場。

こららもまた、「再出発」の一環なのか。



ベンチに下がった直後の元紀。

非常に険しい表情でした。

ピッチを見つめながら、何を考えていたのでしょうか。


一部報道はありましたが、田坂監督の去就は明らかにされていません。

来季へむけた戦いは既に始まっています。

しかし、今季の戦いが終わったわけでもありません。

2015シーズンはそれとして、残り2試合をしっかりと戦い抜いてほしいと思います。


降格が決まったクラブどうしの対戦となる、次の山形戦。

来季へむけた戦いと、J1クラブとしての今季の戦い。

両者にとって、2つの意味をもつ戦いになります。


「生みの苦しみ」を抱えながら、今後も続くであろう苦しい戦いを戦い抜くしかありません。


「再出発」へ』(2015/10/22)




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at 23:41, macotobatten, 試合 後記

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「再出発」へ

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015シーズンのホーム最終戦。

ここのところ6シーズン連続で、最終節はホームで迎えていました。

今季は、残り2試合のアウェー戦を残してのホーム最終戦。

天皇杯ももうありません。

10月のうちにホームでの最終戦を迎えるのは、クラブ史上初めてでしょう。


ただ、あまり大きな違和感は抱いていません。

前節で来季をJ2で戦うことが確定してからは、メディアでは今季を締めくくるような検証記事が続きました。

シーズンの大半を"残留争い"に費やしてきた今季の清水にとって、前節の仙台戦は事実上の最終節でした。


第15節の柏戦をどう戦うのか。

何をめざして戦うのか。


わかりきっていることです。


「勝ちたい」ということ。

ただ、それだけです。


年間勝ち点においても2ndステージにおいても最下位を脱出したい、ということも、

9試合勝ちなしというクラブワースト(タイ)記録の更新を阻止したい、ということも、

心の隅にはあるけれど、それよりも、ただ「勝ちたい」。


残留争いのプレッシャーから解放されて、のびのびとプレーできる、なんてことはないでしょう。

今のチーム状態はそんなに簡単なものではないように思います。

でも、少なくとも「勝たなければならない」試合ではなくなりました。

本当の意味で、失うもののない状態になりました。

「楽しんで」ということは難しくても、ピッチ上での1分1秒を噛み締めながらプレーしてほしいと思います。


自分は明日から日曜日まで出張なので、ホーム最終戦を見届けることはできません。

5月30日以来のホームでの勝利を果たし、ぜひともおいらを悔やませてほしいものです。


現地組のみなさん。

きっと、一人一人がさまざまな想いを抱いての参戦になるでしょう。

おいらのように「最後に魅せてくれるのでは」と根拠のない期待を抱く人。

勝ち負けはどうでもいいから、選手たちの懸命な姿を見たいと思う人。

あまり期待はできないけど、このチームの"現実"を目に焼き付けようと覚悟をもって参戦する人。

正直なところ、この試合も負けるだろうと思っているけど、とりあえず足を運ぶという人。

中には、ここ数年の"憂さ"を晴らしに行こうと考えている人もいるかもしれません。


いずれにしても、嬉しさ、悔しさ、悲しさ、虚しさ…そのすべてをスタジアム全体で共有できるような、そんなホーム最終節であってほしいなと思います。

クラブのサイトによれば、試合後には田坂監督、左伴社長、キャプテンである拓也の挨拶が予定されています。

そして、さらっと書かれていますが、その後は西サイドスタンド前にて社長が改めて挨拶をするようです。


どうか、彼らの言葉にはしっかり耳を傾けてほしいと思います。

不満もあるでしょう。

文句もあるでしょう。

でも、もう新たな試練は始まっています。


「再出発」

未来を考えたいです。

想像でも、妄想でもいいから、理想を語り合いたいものです。

あれこれ考えながら、ここから這い上がっていかなければなりません。


柏戦がどんな試合になるかはわかりません。

それによって、試合後の雰囲気は変わるのかもしれません。

でも、過去を憎むよりも未来を愛するような、そんな「再出発」にしてほしいと願います。

現地にいられないもどかしさを感じながら、そんなふうに思います。


できるなら、拍手を。

現地組のみなさん、よろしくお願いします。






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"降格"を受けてメディアが残したもの

JUGEMテーマ:清水エスパルス

来季をJ2で戦うことが決まってから、数日が経過しました。

そのせいではないと思いますが、それ以降は体調が優れず、今日になってようやくいつもの体調に戻ったところです。


"降格"が決まった直後、NHK-BSの「Jリーグタイム」でも、スカパー!の「Jリーグマッチデーハイライト」でも、その他民放のスポーツ番組でも、清水エスパルスが大きく取り上げられました。

ここに至るまでの今季、見せ場のある試合はほとんどなかったわけで、清水の試合のハイライトはいつも相手チーム目線での語り口調でした。

しかし、この日はおそらくすべての放送局が清水目線。

クラブ創設の経緯から、96年のナビスコ杯優勝、99年の磐田とのチャンピオンシップなど、清水エスパルスの歴史をたっぷりと流してくれました。


週が明けての夕方の地方ニュースでは、澤登氏、戸田氏、泰年氏など、清水OBがほぼ同時に各放送局に出演。



このような形で注目を集めることは、もちろん本望ではありませんが、清水エスパルスというクラブの存在の大きさというものを実感することもできました。

おそらく、今回のように各メディアが取り上げたことによって、初めてクラブの歴史を知った人もたくさんいたのではないかと思います。

Jリーグ発足当時、10クラブの中で唯一の"市民球団"であったこと。

チームの発足にあたっては、各名門クラブから地元静岡に多くの選手が集まってきたこと。

一時は経営難でクラブの存続が危ぶまれたこと。

多くの選手が、このチームから巣立っていったこと。

静岡にとって、Jリーグにとって、価値のあるクラブであったからこそ、こういったメディアの扱いがあったのだと思います。

それは、これまでのクラブの歴史の中で尽力してきた多くの方々のおかげです。

これまでの23年間に、改めて感謝したいと思いました。


一方で、メディアの取り上げ方によっては、サポーターの中で論議を呼んでいるものもあります。

新聞各紙が、「清水エスパルスが陥落したのは何故か」といったような論調で特集を組みました。

メディアとしては必要な切り口であると思います。

この部分の追及なくして、今後の復活はないともいえます。

できる限りの記事を読ませてもらったし、様々な角度からこれまでのチームを見直す材料になったと思っています。


ただ、一部の記事には、過去のネガティブな要素を時系列もバラバラに羅列し、あたかもある人物が原因で今に至ったかのように書かれているものもありました。

健太体制後の3人の監督の評価については、サポーターの中でも意見の分かれるところです。

そして、それがサポーター同士の口論の火種になっている部分もあります。

今はここをいくら掘り返していっても、明確な答えは見えてこないように感じています。

これは、フロントに対する批判も同様です。


チーム戦術に関するもの。

チーム強化に関するもの。

監督交代に関するもの。

選手の意識に関するもの。


基本的には大きく4つの視点が見られました。

ただ、それを今季限りの視点で書いたもの、ここ数年間の視点で書いたもの、さらの長期的な視点で書いたもの、といったように、記事によってそのスタンスは様々でした。

そして、やはり「サッカー王国」という話も出てきました。


どれが正しくてどれが間違っている、という議論もあるかとは思います。

ただ、今回の"降格"でメディアが取り上げたことのすべてが、ある意味での"真実"であると捉えることは必要なのではと思います。

それだけ、多様な見方があるということ。

だからこそ、簡単な話ではないし、これまで誰も解決できなかったのだと。

それぞれの記事は、今のチームが抱えている課題が非常に根が深いものであるということを語っています。

中には恣意的に書かれている記事もあるように感じましたが、それも含めてその根の深さを示しています。


自分には、簡単に答えは出せません。

ただ、

健太体制が崩壊した時に、

ナビスコ杯で優勝を逃した時に、

小野や高原が移籍した時に、

ゴトビ体制が終わった時に、

最終節で残留を決めた時に、

そして今季のそれぞれの場面で、自分が何を考えたのかというのは、このブログに書き残してあります。

自分は時々過去の記事を読み返しますが、その時に初めて見えてくるものもたくさんあります。

今は出せない答えも、いつか、この記事を読み返した時には何かしらの形になっているのかもしれません。


各紙の記事もここにリンクとして残しておこうと思います。

いつか読み返した時に、今とは違った捉え方ができるようになっていますように…。








【各紙による特集記事】








※読売新聞の特集記事も読みましたが、オンラインには上がっていませんでした。


【コラム】




【清水OBほかより】



残念』(THE CONDUCTOR 澤登正朗オフィシャルブログ 2015/10/17)

残念』(森岡隆三オフィシャルブログ 2015/10/18)


清水の降格』(山田大記オフィシャルブログ 2015/10/19)



【備忘録】




ダービーズ・ハイ』(2013/10/28)

王国のプライド』(2013/4/29)








==========



"戦える選手"とは』(2015/9/28)


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J2で戦うということ 〜 J1(2nd)第14節 仙台戦@アイスタ 参戦後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015/10/17(土) 14:00 KICK OFF

清水エスパルス 0-1 ベガルタ仙台(前半0-1)

【入場者数】
13,399人

【得点】
04分 ハモン ロペス(仙台)

【出場選手】《清水のみ》
GK 杉山 力裕
DF 鎌田 翔雅
DF 犬飼 智也
DF 角田 誠
DF ヨンアピン
MF 枝村 匠馬
   (→73分 MF 八反田 康平)
MF 本田 拓也
MF 白崎 凌兵
MF 澤田 崇
   (→84分 FW 北川 航也)
MF ミッチェル デューク
   (→62分 FW ピーターウタカ)
FW 大前 元紀

【警告・退場】
45+1分警告 ハモン ロペス(仙台)【遅延行為】
61分警告 富田 晋伍(仙台)【異議】

【主審】
飯田 淳平

==========

【2015シーズン 年間勝ち点(31試合消化)】

65 広島(+34)  浦和(+25)





59 F東京(+12)


57 G大阪(+15)



53 川崎F(+14) 鹿島(+14) 

51横浜FM(+14)







42 湘南(-2)
41 柏(+1)
40 名古屋(-7)



36 甲府(-13)
35 仙台(0) 

33 新潟(-13) 鳥栖(-19)
32 神戸(-5)

 


27 松本(-22)


24 山形(-22)


21 清水(-26)

==========

2014シーズンの最終節。

引き分け以上でJ1残留という条件の中で、死に物狂いでしがみつくようにそれを勝ち取りました。

もしも、あの試合で負けるようなことがあったなら、清水サポーターにとって決して忘れることのできない試合となっていたはずです。

若干意味合いは異なりますが、日本代表でいえばドーハの悲劇のような、そんな扱いになっていたでしょう。 

「あの試合であんな結果になっていなければ」と、誰もが悔やんだことでしょう。


今日、2015年10月17日、これまでJ1で戦い続けてきた清水エスパルスが来季J2で戦うことが確定しました。

絶対に勝たなければならなかった仙台との試合で、0-1の敗戦。

この後に行われた新潟と松本の試合で新潟が勝利したことで、清水の16位以下が確定しました。

今日という日は、清水エスパルスにとって忘れられない日になるでしょう。


でも、今日の試合のことを、今後どれだけの人が覚えているでしょうか。

この試合で負けたことが、J2への降格を決めたのではありません。

この試合が始まる前の時点で、既に半身以上が沈んであがいているような、そんな状態でした。

自分たちの運命の9割以上が、既に他会場の結果に委ねられていました。

DSCN7611.JPG

昨季の最終節と同じように、熱のこもったバス待ちで選手たちを迎え入れましたが、あの時とは、チーム状態も違ったし、試合のもつ意味も違っていました。


新潟が勝利した瞬間、事実としての"J2降格"が決まりました。

でも、このこと自体に大きな意味はありません。

この瞬間からチームの実力が変わるわけではありません。

この瞬間でチームの構成が変わるわけでもありません。

残り3試合をJ1リーグで戦うこということも変わりません。

このチームの迷走は、この瞬間にあったのではありません。

どこが出発点なのかを問い始めたらキリがありませんが、きっと何年も前から迷走は始まっていて、昨季は踏み止まったものの、今季に根本的解決に至らなかった、ということなのだと思います。


DSCN7622.JPG

打ちひしがれる選手たちを見て、彼らを責める気にはなれませんでした。

もちろん、ずっとずっとチームが勝てなくて、もどかしくて、

素人なりに「ああすればいいのに」とか「ああなればいいのに」と考えて、

信じて、願って、祈って、それでもダメで、

苛立つ気持ちもありました。

個では戦う意志があっても、チームとして全く戦えていなくて、

この試合でも、試合開始早々に信じられないくらいにあっさりと失点して、

そしてやっぱり得点の匂いは感じられなくて、

少し前の、中位から上位を窺えていた頃と戦力としては大して変わっていないのに、

むしろ選手個々のキャリアとしてはアップしているのに、

どうしてこうも勝てないんだろうと、

虚しくもなりました。

それでも、彼らを責めることはできませんでした。


選手だけではありません。

過去何代かの監督に対しても、その責を押し付けることはできません。

コーチやスタッフ、社長、そして強化部長に対しても、同じです。

もしも「チームはみんなのもの」とするならば、その責もまた「みんな」で分け合うということになるでしょう。

専門的な立場であれば、当然それなりの分析と決断をしなければならないでしょうが、それはあくまでそれぞれの立場で行うものだと考えます。

選手は選手なりに、監督は監督なりに、サポーターはサポーターなりに、これから何ができるのかを考えていくことが大切だと思います。

J2で戦うということを、そういう風に受け止めることができなければ、今の混乱した状態を修復することはできないのではと思います。


ここまで書くにあたって、便宜上"J2降格"という表現を使いましたが、自分は"降格"という表現はなるべく避けたいと思っています。

Twitterなどでさまざまなカテゴリーのサポーターの様子を拝見すると、J2にも、J3にも、JFLにも、地域リーグにも、それぞれの世界が存在していることがよくわかります。

サッカーチームとしての"強さ"という点では、(J3とJFLの微妙な関係はあるにせよ)カテゴリーによってある程度の"格差"はあるのだと思います。

でも、サッカーの魅力としては、そこに"格差"はあるのだろうか、とも思います。

それは、自分は未体験の世界なのでわかりません。

でも、J1しか知らない自分にとっては、知っておくべきことなのかもしれないと思っています。

(今は、思うようにしている、と言った方がいい気もしますが…)


"悲観"から始まる"飛躍"もあるでしょう。

この悔しさをバネにして、ということです。

でも、昨季の残留争いを通して、そこから得たものがどれだけあったでしょうか。

何もなかったはずはありませんが、残念ながらチームとして形に見えるものはありませんでした。

悔しさだけではチームは強くならないし、それはそもそも選手やサポーター個々の話です。

あの残留争いから、チームとして、クラブとして、学んだものは何だったのか。

もちろんサポーターも含めて考える必要があるのではと思います。

"悲観"だけではJ2で戦い抜くことはできないだろうと考えています。


「武者修行」という言葉を、このブログでも随分とたくさん使ってきました。

それだけ多くの選手を、主にJ2のクラブにレンタルしてきたということです。

駿や竹内、白崎のように、清水に復帰してある程度の出場機会を得るようになった選手もいますが、片道切符に終わった選手や再び修行に出て行った選手もたくさんいます。

今回の結果は、チームがまるごと「武者修行」に出されるということなのだと思います。

戻れる保証はどこにもないし、簡単な修行ではありません。

これまで"おざなり"にしてきたこと、例えばチームとしての戦い方や強化方針などを、もう一度構築し直すこと。

選手の構成についても、当然手を入れなければならないでしょう。

"悲観"ではなく、強い意志と向上心、明確なビジョンと目標をもって戦わなければ、魅力あるサッカーを体現することはできないだろうと思います。


「サッカー王国」「オリジナル10」「静岡ダービー」…。

あちらこちらで、いろんな立場の人が、いろんな視点から、記事を書いたり発言をしたりするでしょう。

げんなりすることもあるだろうと覚悟しています。

それでも、いつか必ずこのクラブがリバイブ(復活・蘇生)すると信じたいと思います。


「終わりは始まり」

苦しい残留争いは終わり。

ここから何が始められるか。

それが大事。



"戦える選手"とは』(2015/9/28)



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at 23:34, macotobatten, 試合 参戦後記

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「One Soul」の中で 〜 J1(2nd)第13節 松本戦@松本 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015/10/3(土) 15:00 KICK OFF

松本山雅FC 1-0 清水エスパルス(前半1-0)

【入場者数】
17,371人

【得点】
36分 岩上 祐三(松本)

【出場選手】《清水のみ》
GK 杉山 力裕
DF 犬飼 智也
DF 平岡 康裕
   (→60分 MF 白崎 凌兵)
DF 角田 誠
DF 鎌田 翔雅
MF 本田 拓也
MF 杉山 浩太
   (→38分 MF 竹内 涼)
MF 河井 陽介
   (→81分 DF 松原 后)
FW 大前 元紀
FW ピーターウタカ
FW 鄭 大世

【警告・退場】
18分警告 岩間 雄大(松本)【ラフプレー】→次節出場停止
45分警告 鄭 大世(清水)【反スポーツ的行為】
73分警告 オビナ(松本)【繰り返しの違反】

【主審】
松尾 一

==========

【2015シーズン 年間勝ち点(30試合消化)】

65 浦和(+26)


62 広島(+33) 


59 F東京(+13)




54 G大阪(+16)



50  鹿島(+13) 川崎F(+13)

48 横浜FM(+13)






41 柏(+2)

39 湘南(-3) 名古屋(-7)





33 甲府(-14)
32 仙台(-1)  神戸(-4) 鳥栖(-19)

30 新潟(-15)


27 松本(-20)


24 山形(-21)


21 清水(-25)

==========

結果を知っていた上での録画観戦でした。


結果もわかっていたし、もう長い間勝てていないので、これまでと同じような感情を抱くだけなのだろうと思っていました。

試合終了までは、そのとおりでした。

この内容では、勝てない、と。

悔しくないわけではないけれど、心のどこかでやっぱり、と。


でも、アルウィンに起こった「One Soul」の大合唱と、そのピッチの中で松本の選手たちが輪を作り、「あと4試合だ!!」と声をかけ合っている光景を見た時、とてつもない虚無感に襲われました。

数多くの清水サポーターが待っていたゴール裏に、ただうなだれるように歩いていく清水の選手たちとは、実に対照的でした。

今のチームは、"残留争い"すら、できていない。

響き渡る「One Soul」の中で、完全なる敗者として画面に映し出されたチームに対して、何もすることができませんでした。

残留ラインはさらに遠のき、霞んでいきます。


"熾烈な残留争い"という言葉が当てはまるような試合ではありませんでした。

選手個々は必死なのだと思いますが、ピッチ上でどうしてもそれが見えてきません。

試合の終盤には、鎌田が果敢にドリブルで駆け上がったり、ゴール前に飛び込んだりといった場面がありましたが、そういった魂を感じるようなシーンは少なかったように思います。

7本のシュートはいずれもゴールの可能性の低いものばかりで、逆に松本のシュートにはスタジアムを沸かせるようなものがいくつもありました。

松本のサッカーは、シンプルではあっても、効果的なサッカーでした。


この試合の勝利で、リーグ戦での勝利数が7になった松本。

その1勝目は、第3節で清水から挙げた勝利でした。

クラブ創設以来、初のJ1での勝利でした。

あれから半年。

アルウィンにおいても、同じ1-0というスコアで松本が勝利しました。


「ここまで積み上げてきたものの差」

解説の玉乃氏が語った言葉は、全くそのとおりだと思います。

浦和にも広島にも感じたこの"差"を、松本にも感じたということを、認めざるを得ません。


リーグ戦で8試合勝利がなかった松本。

同じく7試合勝利がなかった清水。

そういった状況にあった両者がぶつかったこの試合。

敗北が意味するものは、単なる一つの敗戦だけではありません。


この試合に勝利した松本は、次節にも新潟を捕える可能性が出てきました。

一方の清水は、逆に次節で降格が決定する可能性が発生。

山形が勝利したことで、年間順位だけではなく、2ndステージの順位も最下位に転落しました。


このチームのゴールはどこにあるのか。

残りの4試合をどう戦えばいいのか。

残留だけが目的地なのか。

その目的地が霞んだとき、どうすればいいのか。


サッカーを楽しみたい。

選手たちにも、楽しんでほしい。

今、そこから正反対の位置にいるような気がします。


松本山雅のサポーターは、とても楽しそうでした。

この試合の勝敗を抜きにしても、そうであったのではないかと思います。

懐古と羨望。

画面に映る光景に、そんな想いが生まれていたのかもしれません。


「One Soul!! One Soul!!」

あの声が、ずっと頭から離れません。


"戦える選手"とは』(2015/9/28)




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