当たり前のこと 〜 J1(1st)第14節 川崎F戦@アイスタ 参戦後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015/5/30(土) 19:00 KICK OFF

清水エスパルス 5-2 川崎フロンターレ(前半2-1)

【入場者数】
13,055人

【得点】
07分 ピーター ウタカ(清水)
25分 枝村 匠馬(清水)
30分 レナト(川崎F)
64分 石毛 秀樹(清水)
73分 杉本 健勇(川崎F)
80分 石毛 秀樹(清水)
83分 ピーター ウタカ(清水)

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 枝村 匠馬
   (→78分  MF 六平 光成)
DF ヤコヴィッチ
DF 福村 貴幸
DF 松原 后
MF 竹内 涼
MF ミッチェル デューク
MF 水谷 拓磨
   (→90+3分  FW 金子 翔太)
MF 石毛 秀樹
FW 大前 元紀
   (→78分  MF 高木 善朗)
FW ピーター ウタカ

【警告・退場】
69分警告 新井 章太(川崎F)【遅延行為】


【主審】
上田 益也

==========

試合当日のほんの数日前に、突然に発表された岡崎の来場。

清水サポーターは、大きな拍手とゲットゴールのチャントで迎え入れました。

チームを去る時には大きな問題が生じ、対談の挨拶はこの日まで行われませんでした。

「本当ならチームを去る時に言わなければならなかった」と前置きした彼の言葉は、これまでの長い時間をようやく埋めてくれたような気がします。

清水サポーターにとっても、これで全てがすっきりというわけにはいかないところもありますが、少なくとも、岡崎本人とのリレーションが"公式に"戻ったということは嬉しいことだと思います。

でも、本来なら、もっと前に、さらに言うなら退団時にこういった場があって、岡崎本人も何の気兼ねもなくスタジアムに足を運べるというのが、当たり前のことだと思います。

ようやく、その最低限のところに辿り着いたという感覚です。


試合前のトークショーで注目選手として岡崎が挙げたのが枝村だったのだとか。

その枝村が、岡崎ばりのダイビングヘッドで貴重なゴールを上げました。

3日前の神戸戦では、加賀美が同じようにダイビングヘッドでゴールを決めていました。

これが「岡崎効果」かといえば、どうなのかはわかりません。

ただ、ああいったゴールが生まれるには、選手の意識のもち方が大きく関係してくるわけで、そういった意味では、ここ数日間のチームの雰囲気が表れたといえるのかもしれません。

少なくとも、神戸戦の加賀美のゴールに触発された選手は何人もいたはずです。


相手よりもどれだけゴールを上げるか。

サッカーのルールを表す最も端的な言葉です。

これに沿えば、岡崎を含め、加賀美や枝村のように身を投げるようにボールに向かっていく姿勢は最も大切だといえます。


石毛の2ゴールも見事でした。

2ゴール目の豪快なミドルが注目されていますが、個人的には1ゴール目が好きな形です。

ウタカ、元紀、石毛。

彼らの意思がぴったりと合った上で生まれたゴール。

いつもならふかしがちな石毛が、冷静にゴールのサイドを突く鋭いシュートを放ちました。

ゴール裏2階からは、はっきりとゴールまでの球筋が見えました。


その石毛も、岡崎からは大きな刺激を受けていたようです。

石毛がユースに上がった時期は、岡崎がドイツへ移籍した時期と重なります。

清水から世界へ羽ばたいた岡崎は、石毛にとって、大きな大きな存在だったのだろうと思います。


その後、清水サポーターの大きな期待を背負ってトップ昇格をした石毛。

しかし、ここ最近は苦しい時期が続いていました。

ケガでもないのに遠征から外れ、J3の試合に出場した節もありました。

清水サポーターにとっては、今のこの時期にリオ五輪代表候補に入っているのは当たり前だと思っていたし、場合によってはA代表にも召集され、さらには既に海外へ飛び立っていたかもしれないという、それくらいの期待感がありました。


岡崎の方はどうか。

今の石毛と同じ20歳の頃、プロ3年目までのリーグ戦出場は29試合。

ゴールはわずかに5ゴール。

それも、5ゴール全てが3年目に上げたものでした。

石毛は既にリーグ戦70試合に出場。

ゴール数も、昨日のゴールで6ゴールとなりました。

この試合を視察していたハリルホジッチ監督が、石毛の名前をチェックしたかどうかはわかりませんが、石毛のキャリアはまだまだこれからでしょう。

そして、ここまでに積み重ねてきたキャリアは、きっとここからの飛躍につながるはずです。


神戸戦に続いて最終ラインの中央に入った福村。

初めて務めたポジションについて、神戸戦後に「当たり前のことをやっただけ」と語りました。

この試合でも、ヤコヴィッチと松原に大きなジェスチャーで指示を出し、懸命にラインコントロールをしました。


同じく神戸戦に引き続いて先発した櫛引も、福村のラインコントロールに合わせたポジション取りから、的確な飛び出しを見せました。

勇気ある飛び出しは、前述のダイビングヘッドにイメージが重なります。


12kmを超える走行距離をたたき出した石毛と水谷。

彼らが中2日で試合出場していることを考えれば、頼もしい限りの数字です。


ウタカは既にチームの攻撃の軸として、完全にフィットした印象があります。

2ゴールも素晴らしかったし、それ以外にも球際の強さやドリブルで魅せてくれました。

走行距離は少ない方ですが、守備でもかなり効いていたように思いました。


走る。

寄せる。

止める。

声をかけ合う。

点を決める。


この試合では、これまで当たり前にしたかったことの多くが見られたような気がします。


ローカル番組で「強い清水が帰ってきた」という見出しが使われていました。

正直なところ、本来の「強い清水」にはまだまだというところでしょう。

でも、そのための階段は上り始めていると思いたいです。


かつて、ホームでは負けないことが当たり前という時期がありました。

2008年第18節から2009年第28節まで。

この間に樹立したリーグ戦ホーム連続無敗記録は22試合。

日本平(アウスタ)では、全く負ける気がしませんでした。

この22試合の中で、岡崎は14ゴールを決めています。

彼がゴールを決めることは当たり前のことでした。

彼のような選手が再び現れれば、あの頃のような「強い清水」が本当の意味で帰ってくることになるでしょう。

DSCN6811.JPG


ただ、当たり前の裏にはたゆみない努力があるということも忘れてはいけません。

当たり前のことは、本当は当たり前ではないということ。

この試合の歓喜を、今後の当たり前にするためには、まだまだ課題があるし、試練もあるだろうと思います。

気を緩めることなく、この良い流れを継続したいものです。


チームの去り方』(2012/7/3)







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at 22:09, macotobatten, 試合 参戦後記

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適応できる選手たち 〜 NC第6節 神戸戦@ノエスタ 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015/5/27(水) 19:00 KICK OFF

ヴィッセル神戸 1-2 清水エスパルス(前半0-0)

【入場者数】
8,317人

【得点】
49分 フェフージン(神戸)
69分 高木 善朗(清水)
77分 加賀美 翔(清水)

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 河井 陽介
DF 宮本 航汰
DF 福村 貴幸
DF 犬飼 智也
   (→60分  DF 松原 后)
MF 水谷 拓磨
   (→71分  MF 石毛 秀樹) 
MF 竹内 涼
MF 高木 善朗
MF 澤田 崇
FW 金子 翔太
FW 北川 航也
   (→68分  FW 加賀美 翔) 

【警告・退場】
18分警告 奥井 諒(神戸)【ラフプレー】
38分警告 宮本航汰(清水)【反スポーツ的行為】

【主審】
今村 義朗

==========

今日の先発メンバーの中で、最年長は25歳の河井。

彼にとっては、キャプテンマークと合わせて、プロでは初めての経験でしょう。

20歳以下の選手が5人。

一週間前の名古屋戦よりも、さらに若いメンバーでの戦いでした。


グループリーグ敗退は既に決まっていました。

チームは、土曜日のリーグ戦に全てを懸けなければならない状況でした。

難しいモチベーションの中での戦い。

でも、横断幕にもあったように、「消化試合」を「勝化試合」に変えた、見事な戦いでした。 


試合序盤から清水のペース。

解説の長谷川氏も、やけに清水よりのコメント。

確かに、前半は清水の選手のテンポの良さが目立っていました。

ワンタッチのパスが多く、相手への寄せも素早く、球際も負けませんでした。

リーグ戦とほぼ変わらないメンバーで挑んできた神戸に対し、互角以上に戦えていたと思います。


CBの中央に入ったのは福村。

浩太不在の中、ラインコントローラーとしてクレバーに戦いました。

試合終盤にはベンチとのパイプ役もこなしていました。

加入からわずか2か月。

ピッチ上では上から数えて4番目の年長者だった23歳は、若きリーダーの側面も見せました。


水谷、竹内、善朗、金子。

彼らのパスワークは見事でした。

これに澤田や北川といった飛び出し役が絡み、攻撃の可能性を見せてくれました。


最終的なシュートの数は16本。

今季最多。

決定機をしっかりと決めていれば、もう少し楽な試合展開になっていたでしょう。

シュートの数も、最終的には16本を数えましたが、本来であればもっとシュートまでもっていけたのではと感じました。

経験の差、個の力の差という部分があるのかもしれませんが、まだまだ伸びしろのあるサッカーだったと思います。


加賀美の決勝ゴールは、彼らしいダイビングヘッド。

岡崎を彷彿とさせると話題になっていますが、誰のものでもなく、加賀美自身の得意とすべき形のように思います。

あれだけ身を放り投げてゴールを決められる選手が、今のチームにどれだけいるでしょうか。

今季、どれだけああいったゴールがあったでしょうか。

オンリーワンをもっている選手は強いです。

今日のゴールが、きっと彼自身にも勇気を与えてくれるでしょう。

昨季のG大阪戦でもゴールを決めましたが、その後に起用されることはありませんでした。

あの時の悔しさもあるはず。

今のチームを救ってほしいと思います。


今日のサッカーは、サポーターに大きなパワーをくれました。

若い選手たちが満面の笑みで勝利を喜び合う姿は、半月前のリーグ戦でのそれとはまた違った印象を受けました。

この笑顔が、きっと今のチームにとっての一番の栄養になるのだろうと思いました。


カップ戦においては、同じように若いメンバーで戦った仙台戦で勝利。

名古屋戦では勝利を逃しましたが、内容としてはサポーターから支持を集めた試合でした。

そして、今日の勝利。

彼らのサッカーとトップチームのサッカーが、随分と比較されています。

リーグ戦とカップ戦の違いもありますし、相手チームの状況も違うので何ともいえませんが、単純にそれだけが原因ではないと思います。


型に選手をはめるか。

選手に型をはめるか。

完全に前者であった前体制から脱却すべく、大榎監督は往々にして後者を選択してきたように思います。

「ロボット」という言葉を用いて、選手が自由に考えてプレーすることを求めました。

ケガ人の大量発生も重なり、今ではつぎはぎだらけですが…。


しかし、「自由を与える」というのも、よくよく考えれば一つの「型」です。

その「型」に適応できる選手を起用しなければ、チームは機能不全を起こします。

それは、豊富な運動量を求める点も同じです。


なぜ、若い選手たちがピッチ上で躍動しているように見えるのか。

それは、大榎監督の求めるサッカーに合っているからなのでしょう。

高さはない。

決定力もない。

組織的な守備もまだまだできない。

でも、走る。

最後まで走る。

球際では負けないしぶとさがある。

攻守の切り替えが早く、サボらない。

そして、ボールは気持ちいいくらいによく回せる。

水谷、金子、善朗あたりを見れば、どれだけこの"理想の"サッカーに貢献しているかがわかります。

終盤までに足りなかったものは決定力でしたが、加賀美がそれを補完してくれました。

「見えない型」の中でサッカーをやろうとしてきた中で、これまではなかなか思うようにいきませんでした。

それは、「トップのメンバー」ありきのサッカーだったからではないでしょうか。

今日の試合では、それに適応できる選手たちが躍動しました。

相手にとっては消化試合ではありませんでした。

メンバーもしっかり投入しての試合でした。

それでも、危なげながらも結果を残しました。


多くの人が既に言っているように、今日の試合を踏まえて、3日後の川崎F戦をどう戦うかです。

今までのように中途半端にメンバーを混ぜ合わせるだけでは、新しいメンバーを潰してしまうことにもなりかねません。

チーム全体でめざすサッカーはどのサッカーなのか。

勝てるサッカーはどのサッカーなのか。

そのために必要な選手、ベストな選手は誰なのか。

その「落としどころ」を見極め、川崎F戦の勝利につなげてほしいと思います。


一つ気になる点を挙げれば、フレッシュで体力もある彼らでさえ、今日の終盤には疲労困憊であったこと。

彼らのスキルによって走りきりはしましたが、あれだけ足を攣る選手が出るようでは、連戦を戦い抜くことは無理でしょう。

中堅以上の選手はリカバリーにもより時間を要します。

そのあたりをどう考えるかも重要かと思います。


今日の試合で花を咲かせた選手が何人もいました。

チーム全体としても、彼らの活躍が大きな刺激を生むでしょう。

そして、まだまだ蕾を隠している選手もたくさんいます。

地道に地道に。

残留やら降格やらを考えれば焦るものですが、焦らずに焦らずにいきたいものです。

きっと大輪の花を咲かせてくれる選手が、今日のメンバーの中から出てくるでしょう。







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at 23:32, macotobatten, 試合 後記

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ノータイム 〜 J1(1st)第13節 湘南戦@BMWス 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015/5/23(土) 17:00 KICK OFF

湘南ベルマーレ 4-0 清水エスパルス(前半0-0)

【入場者数】
13,248人

【得点】
52分 菊池 大介(湘南)
65分 永木 亮太(湘南)
78分 高山 薫(湘南)
85分 高山 薫(湘南)

【出場選手】《清水のみ》
GK 杉山 力裕
DF 河井 陽介
DF 三浦 弦太
DF 杉山 浩太
DF 松原 后
MF 石毛 秀樹
   (→63分 MF 高木 善朗)
MF 六平 光成
MF 大前 元紀
   (→77分  FW 金子 翔太)
MF ミッチェル デューク
FW 長沢 駿
   (→58分  FW 北川 航也)
FW ピーター ウタカ

【警告・退場】
62分警告 永木 亮太(湘南)【反スポーツ的行為】

【主審】
岡部 拓人

==========

「選手交代も含めて、総力戦になる」 

湘南の?監督は、試合前にこう語りました。


前半は、スタッツも含めてほぼ五分。

しかし、後半には、まさにその総力の差がはっきり出た試合でした。

総力というのは、単純に選手層ということではなく、チームとしての習熟度、そして順応力という部分。

"湘南スタイル"という言葉が中継の中でも何度も使われていましたが、つまりは「戦い方を知っている」「勝ち方を知っている」というところでしょうか。

昨季のJ2を無敵とも呼べる圧倒的な強さで勝ち抜いた湘南。

例えカテゴリーが下であっても、勝利を積み重ねてきたチームと、例えトップカテゴリーであっても、ほんの数試合しか勝利の味を味わっていないチームとでは、これまでに得た手応えの量も質も圧倒的に異なるのだと思います。


今の清水は、「勝ち方」を知りません。

それは、勝った経験が乏しいので当然です。

選手個々だけではなく、監督も含めたチーム全体が、確固たる自信のないままにサッカーをしているように見えます。


長いトンネルを抜け出したはずの神戸戦。

「9戦未勝利」を「4戦負けなし」に差し替えるチャンスでした。

しかし、気が付けば、あれから再び公式戦3連敗。

そして、今季ワーストとなる4失点。

あまり言いたくありませんが、試合後の選手たちの死んだような目が、必死に絞り出そうとしていた期待感を削いでいました。


「名古屋戦でDFラインを高くすることが上手くいったので、(途中省略)それを参考にしてやった」

浩太のコメントに違和感を抱きました。

相手も違えば、自分たちのメンバーも違う。

確かに名古屋戦のサッカーは魅力的なものでしたが、果たしてあの形がこの試合に相応しいものだったのか。

自分たちのめざすサッカーとはどんなものなのか。

あの苦しかった時期に、少しずつ階段を昇りながら掴んできたものは何だったのか。


結果としてですが、自らの高いラインをコントロールできずに、相手にことごとくチャンスを与えてしまいました。

戸田氏の解説に耳が痛くなりました。


今の清水は、成功体験のないチームです。

「あのサッカーをやれば最低限の結果が残せる」という心の拠り所がありません。

ゴトビ前監督の頃に中位をキープできたのは、そういったものが辛うじてあったからだと思います。

だから、一度トンネルを抜ければ、その後は調子は上向いていきました。

ナビスコカップの決勝まで勝ち上がった時もそうだったし、その翌年に再び勝てなくなった時も、いわゆる「戦術バレー」で持ち直しました。

解任直前も、5試合連続完封ということがありました。

心の拠り所とは、一つの「スタイル」であって、「型」のようなもの。

それを持たない今の清水がやるべきことは、一つの結果に惑わされることなく、自分たちのめざすべき「型」をとことん追求していくこと。

神戸戦の勝利の後も、しっかりとブレずに戦っていかねばなりませんでした。


例え失点しても、集中を切らさずに喰らいつく。

セットプレーには細心の注意を払う。

個で守備するのではなく、前線から最終ラインまでの連動の意識を絶やさない。

そして、相手に走り負けない。


4戦負けなしだった、あの時のチームは何処へいったのか。

たった1勝しただけでブレてしまっていては、今のポジションから這い上がることはできません。


1stステージは残り4試合。

対戦相手は、上位争いを演じている浦和、F東京、川崎F。

そして、監督交代後に2連勝を飾っている、目下のライバルであろう甲府。

ここで立ち止まっているようだと、非常に厳しい。


時間はありません。






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at 23:40, macotobatten, 試合 後記

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そこに立つ意味 〜 NC第5節 名古屋戦@アイスタ 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015/5/20(水) 19:00 KICK OFF

清水エスパルス 1-2 名古屋グランパス(前半1-0)

【入場者数】
6,315人

【得点】
20分 北川 航也(清水)
66分 小松屋 知哉(名古屋)
86分 ノヴァコヴィッチ(名古屋)

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 枝村 匠馬
DF 宮本 航汰
DF 福村 貴幸
DF 松原 后
MF 石毛 秀樹
   (→86分  MF 竹内 涼)
MF 水谷 拓磨
MF 村田 和哉
   (→27分  FW 澤田 崇)
MF 高木 善明
   (→87分  FW 大前 元紀)
FW 金子 翔太
FW 北川 航也

【警告・退場】
57分警告 高木 善明(清水)【異議】

【主審】
木村 博之

==========

リーグ戦で苦しんでいる清水。

そして、このカップ戦でも開幕から3連敗を喫し、グループ予選の突破は絶望的な中で迎えた今日の試合でした。


公式戦初出場の航汰、4試合目の松原と航也、8試合目の金子、11試合目の水谷。

直近のリーグ戦の先発メンバーはゼロ。

信じられないほどに増えてしまった怪我人と連戦の疲労を考えれば、今日のメンバーしか選択肢がなかったのかもしれません。

(なぜヤコヴィッチを使わなかったのかは不明ですが、もしかしたらまたケガ…でしょうか)

ヤコヴィッチが出場できないとしたら、今日の航汰、福村、松原という組み合わせはやむを得なかったということになるでしょう。

他に選手がいません。


中継で後半の名古屋のメンバーに対して「ベストメンバー」と連呼する実況に違和感を抱きながらも、そういうメンバーが組めた相手との差が試合の行方を決めたところもあったように思います。

戦術的にどうであったかという議論もあるのだろうとは思いますが、"力"で押し込んできた名古屋に対して対処できる力があったかといえば、おそらく相当に厳しいものがあったと思います。

永井、ノヴァに加えて前線に上がった闘莉王に対して、あれが精一杯だっただろうと。


この試合のピッチに立った選手たちの胸には、どんな想いがあったのでしょうか。

J1の残留がかかっているわけではありません。

連敗記録更新などといった不名誉な記録も関係ありません。

そして残念なことに、グループ予選突破の可能性は限りなくゼロに近い状態でした。

もちろん、目の前の試合に勝利を、というのが大前提だとは思います。

ただ、きっとそれだけではない試合だっただろうと思います。


力裕に正GKの座を奪われた形になっている櫛引。

いよいよ公式戦初出場となった航汰。

キャプテンマークを巻いた枝村。

今の自分の状態に決して満足していないだろう石毛や善明。

ケガからの復帰戦であった村田。

仙台戦に続いての先発出場で、プロ初ゴールを挙げた航也。


それぞれに、それぞれの意味がある試合だったと思います。

そして、その意味は、普段のリーグ戦よりも大きかっただろうと。

この試合の敗戦は、決して満足できるものではないし、残念な形での失点は何とかならなかったものかという思いもあります。

しかし、様々な想いでピッチに立った彼らのことを考えた時に、チームが負けたことだけで片付けてしまったら、非常にもったいないような気がします。

彼らがピッチに立つ意味について、サポーターがとやかく言っても仕方がないことです。

でも、それぞれの選手がそれぞれの形で、この試合でピッチに立ったことを自らの糧にしてもらいたいと思います。

プロとして初めて出場した航汰と、初ゴールを挙げた航也にとっては、一生忘れられない試合になるのだと思います。

そんな風に考えると、例え逆転負けとなってしまっても、今日の試合に対してポジティブに考えられるような気がします。


内容自体も、いわゆる"楽しいサッカー"でした。

このサッカーで勝てるか、と言われれば、今の時点では勝てないということでしょう。

それは、後半の戦いを見れば明らかです。

相手が圧力をかけてきた時、それに耐えられる個の力がありません。

体力的な部分も影響したでしょう。

そして、これが監督の力によるところなのかどうかは素人の自分には判断できませんが、采配が上手く機能していない印象は受けます。

今日の場合は、結果的に交代直後の失点だったわけですが、それだけではなく、交代で流れを引き寄せるには至らず、余計にチームのエネルギーが停滞してしまったように感じました。

ただ、前半は非常にワクワクするようなサッカーでした。

これは、同じようなメンバーで戦って勝利した前節の仙台戦に通じる部分があります。


勝たなければ意味がない。

そういう見方もできるでしょう。

でも、そうでない試合があってもいいのではと思います。

「楽しかった」と感じられたのは、これがリーグ戦ではないからでしょう。

じわじわと押し寄せる降格の恐怖とは、ある程度離れたところで行われた試合だからでしょう。

メンバーがほとんど入れ替わったわけで、期待値ばかりが跳ね上がっている状態で迎えた試合だからでしょう。

それで、いいのだと思います。


差し迫った見方をすれば、今日の試合を落としたことは、リーグ戦へ悪い影響を与えるということになるでしょう。

こんなサッカーではダメだ。

やっぱりいつもと同じだ。

次もどうやら怪しい。

選手や監督に対しての不満や不安も膨らむでしょう。


でも、ちょっとだけそういうものから解放されてサッカーを見ることもいいんじゃないかと思います。

多少は、無理にでも。

少なくとも、今日のピッチに立っていた選手たちは、今の自分にできることを精一杯にやっていたと思います。

「楽しい」と感じたのは、選手たちにも同じような気持ちがあったからなんじゃないかと想像します。

実際に、画面から見える選手たちの表情は、プレーする喜びのようなものを感じさせてくれていました。


これで満足している選手は一人もいないでしょう。

プロデビューした航汰だって、初ゴールを決めた航也だって。

この先の成長を果たした時、この試合のもつ意味がはっきりするでしょう。

その日を楽しみにしています。







ケガ、けが、怪我』(2015/5/9)


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at 23:47, macotobatten, 試合 後記

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ノエスタの風景(5/10) 〜 絆

JUGEMテーマ:清水エスパルス

このスタジアムへ来るのは3回目になります。

昨季はユニバー記念競技場だったので、実に2010年以来。

当時はまだブログを書き始めて間もない頃で、「スタジアムの風景」シリーズもありませんでしたので、今回が初ということに。

あの時はまだ、「ホームズスタジアム神戸」でした。

DSCN6608.JPG

日韓W杯開催を記念した巨大なサッカーボールのモニュメント。


DSCN6690.JPG

こういう広いスペースを見ると、羨ましくなります。


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フードコートのラインナップは、ユニバーの時と大体同じでしょうか。

前回はこのお店で買ったような。


DSCN6611.JPG

ユニバーではスタジアム内にあった沖縄フード。


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今回選んだのは、こちらのヴィッセル丼。

目の前でお肉を焼いてくれます。


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小さく見えますが、スタグルとしては十分な量。

550円は安すぎのような…。

とても美味しかったです。


DSCN6641.JPG

シーズンシート購入者の待機列。


DSCN6639.JPG

イベントも充実。

家族連れが非常に多いように感じました。


DSCN6673.JPG

もともとは御崎公園敷地内ということで、スタジアムのすぐ横には広大な芝生広場が。

オレンジ色のユニフォームもちらほらと。

ちなみに、この地下は駐車場になっています。


これまで足を踏み入れたことがなかったのですが、「WING ENTRANCE」というところからスタジアム内の施設に入ることができます。

とはいっても、スポーツクラブになっている方へは入ることができず、入れるのはこれくらい。

DSCN6656.JPG

ウイングギャラリーでヴィッセル神戸展を開催していました。

入場は無料です。


DSCN6649.JPG

現在の順位と神戸の直近の試合結果が。

清水はこの時点で17位…。

「ベアスタジアム」ってのがいい感じです。


DSCN6650.JPG

歴代ユニフォーム。

2種類にしか見えなくて、ごめんなさい…。


DSCN6651.JPG

ヴィッセルガールについては、別ブログを。


DSCN6655.JPG

この試合で100試合出場を果たした海人。

印象としては、まだ100試合だっけ?という感じ。

まだまだ頑張ってほしいし、いつかは清水に戻ってきてほしいです。


DSCN6657.JPG

アウェー側のスタンドから見えるレストランの入り口。

店内から見るスタジアムはどんな景色なんでしょうか。


DSCN6645.JPG

様々なアスリートの足型。

某落語家さんの足型もありましたが、他のブロガーさんが紹介していましたので割愛。


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モーヴィ。

マスコットとしてはおとなしめでしょうか。


DSCN6705.JPG

開場。

開閉式の屋根は、この日はオープン。

心地よい快晴でした。

席はゆったりしているし、ピッチはよく見えるし、選手たちとの距離も割と近い。

まるで映画館のようなスタジアムです。

DSCN6715.JPG

大型ビジョンも2か所にあり、とても見やすかったです。


DSCN6747.JPG

試合後、先ほどの芝生広場は人で溢れかえっていました。

サッカー専用スタジアムでも、そこにあるのは決してサッカーだけではありません。

「家族」という言葉がよく似合うスタジアムだと思いました。


試合前、ヴィッセル丼を持ってウロウロしていると、「ここ座りなよ」と席を譲ってくださった神戸サポさんがいました。

小一時間ほど、いろんなお話ができました。

今のチームのこと。

ネルシーニョ監督のこと。

西野元監督のこと。

J2での戦いのこと。

アイスタに来てくださった時のこと。

チームカラーが変わった時のこと。

楽天のこと。

ヴィッセル神戸を愛する気持ちが、ひしひしと伝わってきました。

今の清水についても、いろんなお話をいただきました。

自分はあまり積極的に話しかける方ではないので、こういう時間は本当に貴重でした。


スタジアム周辺に数多く掲げられたフラッグには、「WE NEVER FORGET 1.17」の文字が。

このスタジアムやその周辺の建物は、震災を乗り越えて建てられたもの。

ヴィッセル神戸は、震災復興とともにその歴史を歩んできたクラブです。

プロサッカークラブがそこにある意味というものを、少し考えさせられました。







ケガ、けが、怪我』(2015/5/9)



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関連:清水エスパルス、ヴィッセル神戸、ノエビアスタジアム神戸

at 00:16, macotobatten, スタジアムの風景

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