2015.03.30 Monday
経験値 〜 NC第2節 横浜FM戦@ニッパツ 後記
JUGEMテーマ:清水エスパルス
2015/3/28(土) 14:00 KICK OFF
横浜F・マリノス 2-0 清水エスパルス(前半0-0)
【入場者数】
10,192人
【得点】
59分 オウンゴール(横浜FM)
69分 ファビオ
【出場選手】《清水のみ》
GK 碓井 健平
DF 犬飼 智也
DF 三浦 弦太
DF 平岡 康裕
DF 福村 貴幸
MF 竹内 涼
(→63分 MF 六平 光成)
MF 本田 拓也
MF 大前 元紀
MF 白崎 凌兵
(→70分 FW 村田 和哉)
FW ミッチェル デューク
(→60分 FW 長沢 駿)
FW ピーター ウタカ
【警告・退場】
85分退場 碓井 健平(清水)【得点機会阻止(他)】
【主審】
廣瀬 格
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こういった試合の評価は分かれるものです。
前半の試合展開を見れば、あの中で決めるべきゴールを決めていれば勝利を掴むことができたということもできるし、失点を許してからの崩れぶりを見れば、負けるべくして負けたということもできるでしょう。
確かなことは、これでカップ戦は2連敗、公式戦としては3連敗となるということ。
鹿島戦で快勝し歓喜の中で迎えた3月の戦いは、終えてみればその勝利のみということになりました。
ウタカとデューク。
この2人を初めて先発で同時起用した試合でした。
ウタカをCFの位置に、その下にデュークを置くという並びは、解説の言う通りに、それぞれの適性から見れば逆の方がよかったのかもしれません。
しかし、大榎監督の過去のコメントから推測すれば、守備の際の効率性を考えた上での並びだったのだと思われます。
そして、これまでのキャリアではサイドで起用されることの多かったデュークを中央にもってきたのは、おそらく彼ら2人をできるだけ近い位置でプレーさせたかったのだと思います。
試合の最中にもそのような指示が大榎監督から飛んでいたようです。
誤解を招くことを恐れずにいえば、彼らが先発で起用されるようになってからの試合は、全て負けています。
そして、総入れ替えであった山形戦を抜きにしても、試合ごとに攻守ともにメンバーの入れ替わりが行われています。
鹿島戦、新潟戦の結果を"良し"とするならば、こういったことは避けられるべきで、メンバーをいじらずに臨むべきでした。
しかし、ここには大榎監督の確固たる意思のもとに行われたチャレンジがあったと思います。
リスクを冒してでも、ウタカとデュークを使っていく価値があると考えたのだと。
この試合では負けてしまいましたが、経験値を積むという意味においては、それは果たせたのかもしれません。
試合の序盤は、ウタカとデュークだけで攻めさせるのかと思うほどに、幅のない攻撃でした。
しかし、そこに白崎が絡み、元紀が絡み、さらには竹内や福村が絡み…。
決まってもおかしくないようなシュートは、ウタカとデュークだけではなく、白崎、元紀、福村、平岡など、様々な選手から放たれました。
決まりはしませんでしたが、非常に可能性を感じる攻撃であったと思います。
もちろん、公式戦である以上、勝利が求められますし、どんなにいい攻撃をしても、ゴールが決まらなければ評価することはできません。
しかし、百歩譲って割り切って考えれば、ここ3試合で試行した様々な組み合わせが、今後のリーグ戦に生かされるということも十分にあるだろうと思います。
山形戦で持ち味を見せた白崎を先発起用。
移籍加入したばかりで、おそらくモチベーションはMAXであったであろう福村も左SBで先発。
竹内はボランチに、犬飼は右SBに。
CBの組み合わせは平岡と弦太で、GKは3年ぶりの公式戦出場となる健平。
あちこちでパスが発生しましたが、意思の疎通という点からみれば、無理もないほどにメンバーは変わっています。
おそらく、11人全員を総入れ替えするよりも、今回のようにところどころ変わる方が、連係面ではやりにくいでしょう。
それに加えて、未だに"活かし方"がチームで共有できていない両外国人が同時先発。
それであれだけの攻撃ができたことを、前向きに考えるのが一番のように思います。
失点後のリアクションは、非常に残念でした。
ほぼ全員が下を向き、チームとしてのルールが次々に崩壊していくのが手に取るように伝わってきました。
健平が退場した時点で、現実的には勝機はなくなっていたとは思いますが、それがそのまま選手たちのプレーに表れてしまっていました。
DFラインで修正を図るべき平岡がオウンゴールの"当事者"だったことも影響したかもしれません。
プレーを見れば、彼に責任のあるオウンゴールではないことは明白ですが、彼自身が責任を感じるあまりに周囲への働きかけを行うことができなかったと想像できます。
ゴールマウスを守った弦太からは闘志が感じられましたが、チームとしては、戦術も何もなくただ守るだけの9分間でした。
プロの試合としては、失格だと思います。
グループ予選の突破は厳しくなりました。
タイトル獲得という目標を考えれば、非常に痛い敗戦なわけですが、今後、昨季と同じように"残留"という目標を掲げることがあるならば、リーグ戦ではない戦いでこういった経験を積むことができたことはプラスになるでしょう。
ここで得た経験値を、次戦以降に生かせばいいのだと思います。
いつか、メンバーがある程度固定される時期がくるでしょう。
ウタカとデュークのコンディションも上がり、彼らの活かし方も共有できてくるでしょう。
そこまでは、我慢の時期になるのだと思います。
悲観する点も多々あった試合でしたが、攻撃にはそれなりの期待感を抱きました。
その期待感は、敗戦した後でも変わりません。
彼らのゴールが早く見たいものです。
『ノーリアクション 〜 J1(1st)第3節 松本戦@アイスタ 参戦後記』(2015/3/22)
『緑色の脅威』(2015/3/19)
『ハングリー 〜 NC第1節 山形戦@NDスタ 後記』(2015/3/18)
at 22:59, macotobatten, 試合 後記
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