攻守の振れ幅 〜 J1第22節 鳥栖戦@ベアスタ 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2014/8/30(土) 19:00 KICK OFF

サガン鳥栖 2-2 清水エスパルス(前半0-0)

【入場者数】
17,234人

【得点】
56分 水沼 宏太(鳥栖)
81分 ノヴァコヴィッチ(清水)
88分 大前 元紀(清水)
90+3分 早坂 良太(鳥栖)

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF ヤコヴィッチ
DF 平岡 康裕
DF 三浦 弦太
DF 吉田 豊
   (→70分 DF 水谷 拓磨)
MF 本田 拓也
MF 六平 光成
   (→77分 MF 金子 翔太)
MF 石毛 秀樹
MF 大前 元紀
FW ノヴァコヴィッチ
FW 高木 俊幸
   (→70分 FW 村田 和哉)

【警告・退場】
79分警告 ヤコヴィッチ(清水)

【主審】
村上 伸次

==========

1時間前にキックオフした埼玉ダービーで、3バックで戦う大宮を見ていた時には、まさか清水が同じようにCBを3枚置くとは思ってもいませんでした。

クローザ―として3枚目のCBを投入することはあっても、健太体制以降、システムとして3バックで戦う清水を見た記憶はありません。

先発メンバーには、U-19代表で主将を務める弦太が加わり、平岡とヤコヴィッチとともに中央を固めました。

途中出場の顔触れも、定石となった村田の他は、高校3年生の水谷、そしてJ3で結果を残している金子。

システムだけではなく、そのメンバーにも、"新しい風"の吹いた試合でした。


試合後の大榎監督のコメントから察すれば、決して"守備的"な選択ではなかったと。

そして、SBが不足する中で、中央をより確実に固めたいと。

つまりは、なかなか守備が安定しない中で、いかに豊田を封じるか、いかにメンバーをやり繰りするかを考えた結果の策であったと考えることができます。

ところが、実際にはやはり、選手たちはかなり引き気味で、前半は完全に最終ラインに5枚、その前に4〜5枚という、2本のラインがしっかりと敷かれ、ブロックを作るような形になっていました。

結果的に、かもしれませんが、"守備"に大きく意識を置いた戦い方であったと思いました。


それが、功を奏したと思います。

新しい試みであったので、慎重になるのは仕方のないこと。

そして、上位の鳥栖を相手にリスクを冒さないのは、戦い方としては理にかなったこと。

結果として、前半は豊田にチャンスを与えることはありませんでしたし、清水の最終ラインを意識してか、鳥栖の方も簡単にロングボールを放り込むことはあまりありませんでした。

攻めあぐねた鳥栖。

守り抜いた清水。

戦い方こそ異なりますが、鹿島戦の前半を思わせるような今日の前半でした。

共通する点は、チームで戦い方が共有されていたこと。

意識における攻守のバランスが、統一されていたように感じました。

だから、ピッチ上にギャップもなかったし、相手に隙を与えることもありませんでした。


弦太の守備も安定していました。

激しく体をぶつけ合うシーンはそれほどありませんでしたが、ミスなくプレー。

チームとして慣れないシステムの中でその一角を担うことは簡単ではなかったと思いますが、及第点だと思います。

今後も試合出場が続けば、CBが3枚だろうが2枚だろうが、そのポジションを獲得できるかもしれません。


"守備"側に大きくシフトが置かれていた前半を戦い抜き、やはりポイントは後半の戦い方。

水沼に先制点を許してから、大きく崩れなかったことが、この試合で勝ち点を得ることができた要因だと思います。

若干のバタバタはありましたが、すぐに持ち直し、交代でピッチに入った選手も躍動しました。


吉田のポジションにそのまま入った水谷。

彼の素早い"寄せ"は、ユース年代ではもはや別格。

そのスペシャルなスキルの片鱗は、今日の試合でも見せてくれました。

ボールロストもありましたが、その分、効果的なボール奪取もありました。

何よりも、その物怖じしないプレー。

守備的に戦ってきた中での先制点を許し、チームに大きなエネルギーが必要な時に、彼のアグレッシブなプレーは大きな意味がありました。

同点ゴールのシーンでは、元紀とのワンツーでチャンスを演出。

4バックに変更し、ポジションを前に移した直後でした。


そして、そのシーンで元紀にボールを送ったのが金子。

彼は、元紀の逆転ゴールのアシストも記録しました。

小柄ながらに相手に負けない体幹の強さ。

そして、彼もまた、年齢を感じさせない積極的で強気なプレーを見せてくれました。


清水がこれまでのシステムに戻し、さらに攻撃的な選手を立て続けに投入したことで、試合の流れは大きく変わりました。

選手交代とシステム変更によって流れを引き寄せ、逆転までもっていったことは、この試合の大きな収穫だといえます。

"攻撃"と"守備"の振れ幅が非常に大きく、試合の中で攻守のシフトが大きく変わる、そんな試合でした。

でも、その変化にチームの全員がついていけていたように思います。

そこが、仙台戦や鹿島戦との大きな違いだと感じました。

鹿島戦のように"自滅"していれば、3連敗という事態に陥っていた可能性が高かったでしょう。


悔やまれるのは、試合終了間際の失点。

最後にフルギアで"攻撃"にシフトを置いてきた鳥栖にやられてしまいました。

清水も"守備"にギアを置いたはずですが、そこは今のチームの力ということなのかもしれません。

そういった、両者の攻守の駆け引きが非常に面白かった試合でした。


勝ち点3を逃したことは、残念でした。

あの時間帯なので、なおさらにそう思います。

でも、この試合で得た勝ち点1には、大きな大きな価値があると思います。

順位が13位から12位に上がったこと以上に。


リーグ戦はブランクとなり、来週は天皇杯。

ノヴァコヴィッチとヤコヴィッチは各国の代表招集。

今日活躍した弦太と金子はU-19代表に招集。

リーグ戦も、次節はキジェとヤコヴィッチが出場停止。

ケガ人も多く、スクランブル状態。

厳しい戦いが続きますし、それはおそらく最終節まで続くのだと思います。


でも、そんな先行きにも光明を見出せる、そんな今日の試合でした。

思えば、昨季も"転機"はこのベアスタでの試合だったわけで。



浦和相手には、どういった戦い方で挑むのか、今から楽しみです。









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関連:清水エスパルス、サガン鳥栖、ベストアメニティスタジアム

at 23:38, macotobatten, 試合 後記

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雨を味方につけても 〜 J1第21節 鹿島戦@アイスタ 参戦後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2014/8/23(土) 18:00 KICK OFF

清水エスパルス 1-3 鹿島アントラーズ(前半1-0)

【入場者数】
13,447人

【得点】
31分 大前 元紀(清水)
61分 小笠原 満男(鹿島)
68分 小笠原 満男(鹿島)
72分 ダヴィ(鹿島)

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 吉田 豊
DF 平岡 康裕
DF ヤコヴィッチ
DF イキジェ
MF 本田 拓也
   (→73分 MF 村田 和哉)
MF 六平 光成
MF 大前 元紀
   (→87分 FW 瀬沼 優司)
MF 河井 陽介
FW 石毛 秀樹
   (→78分 FW 高木 俊幸)
FW ノヴァコヴィッチ

【警告・退場】
21分警告 小笠原 満男(鹿島)《反スポーツ的行為》
34分警告 土居 聖真(鹿島)《反スポーツ的行為》
44分警告 昌子 源(鹿島)《反スポーツ的行為》
45+2分警告 植田 直通(鹿島)《繰り返しの違反》
46分警告 イキジェ(清水)《反スポーツ的行為》
59分警告 吉田 豊(清水)《反スポーツ的行為》
63分警告→退場 植田 直通(鹿島)《反スポーツ的行為》
66分退場 イキジェ(清水)《得点機会阻止(他)》
90+3分警告 遠藤 康(鹿島)《遅延行為》
90+5分警告 ノヴァコヴィッチ(清水)《反スポーツ的行為》

【主審】
井上 知大

==========

試合前にスタジアムを襲った強烈な豪雨。

もしもこの豪雨がなかったら…なんてことを考えていました。


気温22.6℃。

ここのところ、毎試合のように後記の中でピッチコンディションについて触れています。

やはり、この夏場は気温や湿度は重要な要素。

試合展開に大きな影響を与えるものだと思っています。


3日前に行われた天皇杯は、非常に蒸し暑い中での試合でした。

前半のうちから、試合が止まった際に全ての選手が一斉に水分を摂りに行くシーンが見られたし、試合後には札幌の選手が次々とピッチに倒れ込んでいました。

もしも、この鹿島戦も同じようなコンディションだったら…。

中2日の清水と、一週間準備をしてきた鹿島…。

コンディションが厳しければ厳しいほど、清水にとって苦しいものになったはず。

おそらく、前半に見せたようなサッカーはできず、1-3を上回る惨事になっていたのかもしれません。

DSCN5335.JPG


前半。

清水の出足は決して悪くありませんでした。

激しく体をぶつけ合う両者。

ボールを追いかける姿。

かつて何度も名勝負を演じてきたカードに相応しいものだったと思います。


清水の方は、これまでの試合よりもややリトリートする形で守備に重きを置いているようでした。

前からのプレスもあまり積極的にはいかず、相手に隙を与えない守り方を選択していました。

攻撃のシーンはなかなか見られませんでしたが、そんな中でも先制点を上げたことは、想定していた展開の中で最も良いものであったと思います。

まずは失点をしないこと、そしてチャンスがあれば先制点を奪うこと。

おそらくこれが清水側の戦い方だったと思いますが、その両方を前半のうちに果たすことができました。


中6日の相手に対して、決して走り負けてはいなかったし、うまく運動量を抑えながら、ワンタッチパスでリズムよくボールをペナルティエリア付近まで運ぶシーンが、以前よりも増えていたように感じました。

先制のシーンは、大榎監督が目指す形が成就したゴールだったと思います。

まずは、キジェのアーリークロス。

深くまでえぐることなく、あの早いタイミングでクロスを上げる選択は、大榎監督になってから増えたもの。

そして、そのキジェのクロスに対して、ノヴァコヴィッチ、石毛、河井、元紀の4選手が既にゴール付近まで上がっていたこと。

積極的に攻撃に人数をかける戦い方も、大榎戦術の一つ。

ノヴァコヴィッチの折り返しに石毛が中央へ落とし、河井が潰れ役となって、最後は元紀がシュート。

敗戦によって、その価値は薄れがちですが、一つの攻撃の形として、このゴールが決まったことを忘れてはいけないと思います。


そして、後半にもあったビッグチャンス。

華麗にパスで相手を揺さぶりながら、最後は河井が抜け出してシュートまで持ち込んだシーンがありました。

非常に難しい体制でのシュートだったので、河井が決められなかったことを責めることはできませんが、もしもあれが決まっていれば、試合の行方は大きく清水に傾いていたと思います。


そこまで、鹿島を追い詰めた。

そういった試合だったと思います。

もしも、この試合から失望しか見出せないようなら、大榎体制になってからのチームの努力に目を背けることになると思います。

敗戦は悔しいですし、90分間で見れば、完敗以外の何ものでもありません。

でも、やりたいことはできていたし、分岐点がいくつもあった試合でもありました。


そこで最後にしっかりと勝利を手にする鹿島はさすがだと思いました。

判定に苛立つ鹿島の選手たちには、"自滅"のフラグが立っていたようにも見えました。

しかし、そこはしっかりと後半に修正してきました。

相手のミスを見逃さない鋭さ。

試合状況を的確に捉える賢さ。

最後まで崩れない組織力。

10対10になった時点で、清水の勝機は限りなく小さなものになっていました。


最終的に"自滅"したのは、清水の方。

相手が10人になった状況から、どう戦うのか。

そのプランが見えませんでした。

鹿島がPKを獲得し、同点に追いついたのが61分。

鹿島が3点目を挙げたのが72分。

わずか11分間。

このわずかな時間の中に、勝負の分かれ目があったし、両者の決定的な"差"が出ました。

DSCN5333.JPG


監督交代による"刺激"も、そろそろ効き目を失う時期です。

結果がなかなか伴わない中、もう一度自分たちのやるべきことを整理しなければ、再びトンネルに入り込む可能性があります。

一方で、前述したように、この試合で得たものもしっかりと共有しなければなりません。

全てを"敗戦"で片付けるにはもったいないほど、良い形もたくさんありました。


そもそもあの雨がなければ、酷暑の中でああいった形さえ作れなかったかもしれません。

雨を味方につけても、鹿島に勝つことはできませんでした。

でも、あの雨がチームに何かをもたらしてくれたような気がします。


いや、少しでもこの試合を肯定的に捉えようというおいらの意識が、そういう風に思わせているのかも…。






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at 00:02, macotobatten, 試合 参戦後記

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杜の都の風景(8/16) 〜 ベガッ太に会いたかった

JUGEMテーマ:清水エスパルス

いまさらですが、せっかく仙台遠征に行ってきたので、写真を残しておきます。

金曜の夜に静岡を出発し、Uターンラッシュの中、高速を走りながら翌日に到着という強行。

さらには、試合後には事情により群馬県へ直行。

ということで、仙台の滞在時間はわずかに9時間(うち2時間は仮眠)。

純粋に試合観戦のみを楽しんできたわけですが、アウェー観戦の楽しみは、そのスタジアムを堪能することも含まれるわけで。

自身としては初めてとなるユアテックスタジアム仙台。

とても楽しみにしながら、現地に到着しました。


DSCN5203.JPG

スタジアム近くの駐車場に車を停めました。

スタジアムの周りにはたくさんの有料駐車場がありました。

その駐車場横の自動販売機には、ベガッ太のサインが。

以前、TVカメラのレンズにマジックで書き込んだこともあったような。

その独特の個性が魅力のマスコット。


DSCN5207.JPG

スタジアム前では、そのベガッ太がお出迎え。


DSCN5210.JPG

ユアテックスタジアム仙台。

ユアテックは、東北電力グループの会社とのこと。

株式会社ユアテック』(http://www.yurtec.co.jp/)


DSCN5209.JPG

図からもわかるように、スタジアムの両脇は幹線道路と地下鉄線路。


DSCN5221.JPG

新スタジアムの件などで、アクセスのことがよく話題に上がります。

もちろん、観戦に行く人たちにとって、アクセスは重要です。

でも、アクセスの良さが果たす意味は、それだけではないように思います。

それは、スタジアム自体が多くの市民の目に触れるということ。

車でスタジアム横を通りかかった時に、クラブのユニフォームを着たたくさんの人が集まる光景を目にすれば、「あぁ、今日はサッカーの試合があるんだな」と。

もしかしたら、ある家族で「今度行ってみようか」という話になるかもしれません。

目に触れることがなければ、存在自体が認知されない場合もあるでしょう。

そういった意味でも、このユアスタの立地条件はなかなか良好だと思いました。


DSCN5224.JPG

スタジアムの東側には地下鉄。

地下は走っていませんでしたが、「地下鉄南北線」と名前が付いているので。

その高架の下には、雨を避けて開場を待つ清水サポーターたち。


DSCN5230.JPG

スタジアムは、七北田公園の中にあります。

これが、とても広い。


DSCN5232.JPG

この季節は緑が映え、とても美しい緑地公園でした。


DSCN5234.JPG

高台から眺めるスタジアム。

こんなにきれいな公園でしたが、ほとんど人がいませんでした。

なぜなんでしょうか…。


DSCN5238.JPG

向日葵とスタジアムと共闘。


DSCN5240.JPG

開場。

アウェー側が隔離されていて、自由な行き来ができなくなっていたのは、残念でした。

今節からの措置だということを、警備員さんから聞きました。

ユアスタといえば、ホスピタリティが高いことで評判が良いスタジアムでした。

仙台戦の後は、いつもサポーター仲間がベガルタグッズを買ってきてくれたので、今回も楽しみにしていました。

スタジアムグルメも楽しみだったし、ベガッ太と会えるのも…。


詳細は、こちらのブログにあるとおり。


仙台サポーターの方も、清水サポーターのために交渉にあたってくださっていましたが、許可は下りず。

ビジターサポーターの皆様へ』(ベガルタ仙台公式)

「一般入場開始後はビジターエリアの通り抜けは可能」と明記があります。

その後に「試合運営上の観点から急遽封鎖させていただく場合がございます」と続いています。

数あるスタジアムの中で、アウェーサポーターに対してこういった措置をするところもいくつかあります。

でも、違った色のユニフォームを着た"Jリーグファン"がともにスタジアムで触れ合うことができるのは、日本のスタジアムの絶対に大切にしたいところだと思っています。

これまでも、鳥栖のベアスタや甲府の中銀スタでは、サポーターの方と楽しく関わることができました。

そうでなくとも、様々なスタジアムで、スタジアムグルメやその雰囲気を存分に味わうことができました。

それらのないスタジアムは、やはり寂しいです。

次のユアスタでの試合は、8月30日の横浜FM戦とのこと。

きっと、横浜の方もユアスタを楽しみにしているはず。

今回の措置が、今回きりであることを願います。


DSCN5254.JPG

試合前には、仙台在住の5人組ユニット、Dorothy Little Happy。

遥か遠くでやっていたので、顔など全く見えず。


DSCN5252.JPG

おそらくファンの方々。

公式のブログがあったので覗いてみました。

5人それぞれが記事を書いていましたが、その中で唯一清水サポーターについて触れていたMARIさんの記事だけ貼っておきます。

ほんの一言だけですが…。

★おめでとうっ♪/MARI』(Dorothy Little Happy 公式ブログ)


DSCN5260.JPG

試合前の首脳陣と記者さんたち。

何やら爆笑していました。


DSCN5296.JPG

試合中のベンチ。

ベンチの柱にもたれかかる姿はもはや定番に。

内田コーチが直接選手に指示を出すシーンがあるのは、大榎体制になってからかと思います。

耳にはイヤホンが。


DSCN5275.JPG

仙台の応援の中心は、ゴール裏ではなくややバック寄り。

ただし、ビッグフラッグはゴールの真裏に。

名物カントリーロードは、自分たちの応援に夢中で聴くことができませんでした。


DSCN5301.JPG

試合後、ここで選手たちがクールダウンをしていました。

こうやってスタジアムの"内側"が見えるのは珍しいです。


DSCN5305.JPG

中断明け後初勝利を目にし、笑顔で家路に向かう仙台サポさんたち。


またこのスタジアムに来たいです。

もちろん、J1の舞台で。












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at 00:34, macotobatten, スタジアムの風景

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自由 〜 天皇杯3回戦 札幌戦@アイスタ 参戦後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2014/8/20(水) 19:00 KICK OFF

清水エスパルス 2-1 コンサドーレ札幌(前半1-1)

【入場者数】
3,240人

【得点】
27分 都倉 賢(札幌)
41分 大前 元紀(清水)
90分 ノヴァコヴィッチ(清水)

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 吉田 豊
DF 平岡 康裕
DF ヤコヴィッチ
DF イキジェ
MF 本田 拓也
   (→85分 MF 河井 陽介)
MF 六平 光成
MF 大前 元紀
MF 高木 善朗
   (→72分 FW ノヴァコヴィッチ)
MF 高木 俊幸
   (→65分 FW 村田 和哉)
FW 石毛 秀樹

【警告・退場】
33分警告 ヤコヴィッチ(清水)
45+1分警告 奈良 竜樹(札幌)

【主審】
榎本 一慶

==========

4回戦にコマを進めたこと。

延長戦を戦わずに済んだこと。

大きく言えば、この2つの収穫があった試合でした。

言い換えれば、この2つを果たしただけの試合だったとも言えるのかもしれません。


DSCN5332.JPG

試合後、平日ながらもたくさん詰めかけた札幌サポーターに挨拶をした後の札幌の選手たち。

ほとんどの選手がぐったりと倒れ込むその姿が表しているように、後半は札幌の選手たちの足が完全に止まっていました。

決して前半から飛ばしていたわけではなかったと思います。

それでも、厳しい遠征が続く札幌の選手たちにとって、あの蒸し暑さはかなり堪えたのだと思います。

気温27.2℃、湿度84%。

でも、現地ではそれ以上の蒸し暑さを感じたし、試合が止まるたびに給水に向かう選手たちの姿からも、ピッチコンディションが苛酷であったことが伺えます。


札幌の状態を考えれば、もっと早くに試合を決めておかねばならなかったと思います。

シュートは13本とのことですが、もっともっと打つチャンスはあったし、もっともっと相手にとって脅威となるプレーができたはずです。

カウンターからピンチは招きましたが、基本的にはワンサイドな展開。

ボールキープの技術では清水が圧倒していたと思いますし、選手もコメントしていましたが、PKまで縺れ込まなければ負ける気はしませんでした。


しかし、効果的なシュートまでなかなか持ち込めない。

中央を固める札幌に対し、中央を強行突破。

あるいは、密度の濃いゾーンに、可能性の薄い縦パス。

そして、自らチャンスを逸する。

攻撃のリズムはなかなか生まれませんでした。

仙台戦での課題は、この試合でも見られました。


試合後の選手のコメントから「流動的」という言葉が何度も聞かれました。

石毛、俊幸、六平…少なくとも、公式に3選手がこの言葉を使っています。

そして、大榎体制になってからしばしば聞かれるのが、「自由」という言葉。

主に攻撃においてですが、約束事の多かったゴトビ氏のやり方と比較する形でこの言葉が多く使われています。

かつての日本代表において、規律重視のトルシエ体制から、選手の創造性を重視したジーコ体制に移行した時も、この言葉が使われていたように記憶しています。


「自由」というのは、非常に困難を伴います。

それは、サッカーに限ったことではありません。

誰もが好き勝手に自動車を走らせれば、すぐに交通事故が起きます。

だから、ある一定のルールとして、交通法があり、信号機があります。

(試合のあった8月20日は「交通信号の日」だそうです。)


ピッチ上においては、監督からの"縛り"がないのであれば、その分の創造性を選手たちが生み出し、なおかつそれを共有していかねばなりません。

それは、とても難しいことです。

でも、もしもそれが実現されれば、見ている人を魅了する、素晴らしいサッカーになるでしょう。

これまでのコメントから、大榎監督の理想とするサッカーも、おそらくそういったものなのだと想像できます。

そして、石毛、元紀、善朗、俊幸といった、技術が高くスピードや運動量が豊富な選手が前線にズラッと並ぶことで、その理想を垣間見ることができました。

後半は、そこに村田や河井が加わり…。

おそらく、多くの清水サポーターが「一度は見てみたい」と思っていた形ではないかと思います。


ノヴァコヴィッチを温存させたい。

瀬沼は登録上の理由で出場できない。

亜人夢と柏瀬は出場できる段階にない。

そういった中で、今回の判断に至ったのだと思います。


非常にワクワクする布陣でした。

しかし、選手たちのコメントにもあるように、そのバランスは決して良かったわけではなく、攻撃の形もなかなか作れませんでした。

「自由」の中の「共有」を構築するには、まだまだ時間がかかると思います。

その難しさを理解したという点でも、この試合の価値はあったのかなと思います。

個人的には、こういったサッカーをこの先も見せてほしいと思っています。


仙台戦に続けて、チームを救ってくれたノヴァコヴィッチ。

やはり、彼の存在は大きかった。

でも、彼の存在に頼らないサッカーもまた必要だということは、多くの人が感じたのではないでしょうか。


この試合内容に満足している選手はいないでしょう。

公になっているコメントからも、「課題」や「反省」といった言葉が見られます。

公式戦を通して、貴重なシミュレーションを行うことができたように思います。

DSCN5326.JPG


すぐに待っているのは、鹿島戦。

厳しいコンディションの中で中2日の試合を戦う清水に対し、鹿島の方は天皇杯で既に敗退しているため、丸一週間の準備期間がありました。

非常に厳しい戦いになると思います。

「自由」の質を高めていくのも一つの手ですが、より現実的な戦い方も視野に入れる必要もあるのかな、とも思っています。


8月の鹿島戦。

そう聞くだけで、何だかそわそわしてきます。

その多くは、期待感です。






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関連:清水エスパルス、コンサドーレ札幌、IAIスタジアム日本平

at 23:24, macotobatten, 試合 参戦後記

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ゲームコントロール 〜 J1第20節 仙台戦@ユアスタ 参戦後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2014/8/16(土) 19:00 KICK OFF

ベガルタ仙台 3-2 清水エスパルス(前半2-1)

【入場者数】
14,252人

【得点】
12分 武藤 雄樹(仙台)
21分 武藤 雄樹(仙台)
45+2分 ノヴァコヴィッチ(清水)
49分 大前 元紀(清水)
77分 鎌田 次郎(仙台)

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 吉田 豊
DF 平岡 康裕
DF 杉山 浩太
DF イキジェ
MF 本田 拓也
MF 六平 光成
MF 大前 元紀
   (→82分 FW 瀬沼 優司)
MF 河井 陽介
   (→65分 MF 高木 善朗)
MF 高木 俊幸
   (→46分 FW 村田 和哉)
FW ノヴァコヴィッチ

【警告・退場】
35分警告 イキジェ(清水)《反スポーツ的行為》
45+1分警告 上本 大海(仙台)《反スポーツ的行為》
50分警告 角田 誠(仙台)《反スポーツ的行為》
56分警告 杉山 浩太(清水)《反スポーツ的行為》
82分警告 高木 善朗(清水)《遅延行為》
87分警告 大前 元紀(清水)《反スポーツ的行為》
87分警告→退場 高木 善朗(清水)《異議》
90分警告 石川 直樹(仙台)《異議》

【主審】
家本 政明

==========

気温21.8℃。

湿度83%。

スタジアム全体を包み込む水蒸気。

夏場の試合としては、比較的走りやすい試合だったと思います。

事実、選手たちの運動量は多く、試合終盤までエキサイティングな試合を見ることができました。

2-3というスコアだけではなく、試合の展開を追う中でも、サッカーの魅力が存分に込められた試合だったと思います。

DSCN5295.JPG


単純に、「90分間のうち、どれだけ主導権を握っていたか」という点で考えれば、清水の敗戦は致し方ないように思います。

後に触れますが、ラッキーな形で得たFKからノヴァコヴィッチが決めたゴールがなければ、後半はもっと違った展開になっていたかもしれません。

前半終了間際のあのゴールによって、清水は息を吹き返したし、さらには村田が後半の頭からピッチに入ったことで、試合の流れをぐっと引き寄せることに成功しました。

しかし、清水が"ゲームをコントロール"できた時間帯というのは、残念ながらその20分弱の間だけだったように思います。


やはり、前半45分間を、"何もできないまま"に過ごしてしまったことが、この試合で勝ち点3を得ることができなかった要因の一つだと思います。

前半の戦いを一言でいえば、何をしたいのかが見えてこなかった、そんな戦い方でした。

とにかくパスが繋がりませんでした。

縦へのパス、サイドへのパス、それぞれはバランス良い割合で出されていたと思います。

しかし、出し手と受け手のイメージが全く合っていないことは明白でした。

徳島戦、さらには遡って柏戦でできていたことが、この試合の、少なくとも前半には全くできていませんでした。


大榎監督は、試合前のコメントで、徳島戦では中央ばかりに意識が向いていたということを課題に挙げていました。

中央とサイド、その両方のバランスが重要であると。

そういった、いわゆる"意識の引き戻し"をした結果が、この試合の選手の動きに影響があったのかもしれません。

しかし、それは乗り越えなければならない部分。

それを乗り越えてこそ、本当の意味での意識の共有化が図れるわけで、これから先の大榎監督の手腕に期待するところでもあります。


仙台の方は、やりたいことがしっかりできた前半だったといえます。

堅守からの速攻。

質の高いセットプレー。

サイドでの攻防。

清水の守備ラインの裏を突くロングパス。

前半の2失点は、いずれも清水のミスに始まっていますが、それもまた、仙台の狙い通りといえると思います。

前半からハイペースでプレッシャーをかけることで、清水に攻撃の起点を作らせませんでした。

そして、そこから生まれたミスをしっかり突く。

ウィルソンと赤嶺がいない中で、チャンスを生かした武藤のプレーは素晴らしかったですが、最もゴールに近い位置にいる彼に2得点されるというのは、避けなければならなかったことだと思います。


あのまま仙台有利のままで試合が終わらないのが、サッカーの面白いところ。

ノヴァコヴィッチのゴールは、これ以上ないタイミングで生まれました。

相手GKの裏を突く、絶妙なコースへのFK。

あまりにあっさり決まったので、ゴールの反対側にいた清水サポーターの反応も遅れてしまいました。

そして、後半序盤は縦と横へ揺さぶりを仕掛ける村田の前に仙台側が後手後手に。

清水優勢の中でPKから同点に追いつくことができました。


最終的に勝利を手にすることができなかったのは、そこから先の戦い方がまだ見えていなかったからだと思います。

オープンな展開になった後半序盤に勝負を決することができればよかったですが、そうはなかなかいかないもの。

その後の2手目、3手目が欲しかったところです。

ただ、おそらくぶっつけ本番のような形だったと思われる瀬沼の投入は、今後への大きな期待を生むものでした。

ノヴァコヴィッチと瀬沼の2トップのような形。

そこに、村田と善朗、元紀が絡むプレーは、大きな可能性を感じました。

連係面はまだまだでしたが、村田投入の次の手として、大きな武器になるはずです。


仙台の渡邉監督は、試合後のコメントで、チームのゲームコントロールについて大きな不満を口にしています。

仙台にしてみれば、前半のうちに試合を決定づけることができたような内容だったと思います。

少ないチャンスを清水に決められてしまい、一度は流れを失いかけました。


しかし、ゲームコントロールについては、清水の方もまた同様にいえると思います。

特に、前半の45分間で何かできることはなかったのか、と。

もちろん、前半のうちから選手交代という手はなかなか使えません。

ならば、ピッチ上の11人でできる答えを見つけなければなりません。

これから、大榎監督のもとで意識の共有がすすめば、そういった部分も改善されていくと期待したいと思います。


ゲームコントロールといえば、この試合のジャッジにも触れなければなりません。

ジャッジの是非はともかく、この試合の展開には家本氏のジャッジが大きく影響を与えていました。

5つのゴールのうち、3つのゴールがセットプレーからであり、そのうち1点はPK。

それ以外にも、ゴールにはなりませんでしたが、仙台が獲得したPKもありました。


基本的に、家本氏のジャッジは徹底されていました。

それは、"手を使ったらアウト"ということ。

ノヴァコビッチのゴールに繋がった元紀が獲得したFKも、手。

ノヴァコヴィッチがPKを獲得した場面も、手。

仙台の勝ち越しゴールに繋がった吉田のファールの場面も、手。

それ以外にも、カードが出された場面も、その多くは、手。

そして、感情的な言動もアウト。

警告の種類を見れば、この試合の家本氏のジャッジの傾向がよくわかります。


前半のうちから"ジャッジの基準"が示されていたにもかかわらず、選手は手を使ったプレーを抑制しようとはしませんでした。

それどころか、相手の手が触れたらすぐに倒れるという判断をする選手が増えたように見えました。

それは、両チームともにいえると思います。

ゴールに繋がった諸場面も、それぞれの選手はわりとあっさり倒れていて、そこにすかさず家本氏の笛が鳴りました。

清水にとっては、こういった展開からFKやPKを得ることができたことは、運が良かったと捉えることもできると思います。

主審によっては、流していたかもしれません。


90分間をトータルで見れば、清水の方がジャッジに対する順応が上手くなかったと思います。

途中からピッチに入った善朗も、おそらくそういった意識はなかったのだろうと思います。

(1枚目はカードを出すべきプレーではなかったとは思いますが…)

こういった要素も、ゲームをコントロールする、あるいはゲームの流れを引き寄せる上で重要なのだろうと思います。

もちろん、それは家本氏にも言えることではありますが…。


両チームともに、ゲームをコントロールすることができなかったこの試合。

その明暗を分けたのは、どう戦うかという共通理解だと思います。

両監督ともに、シーズンの途中から内部昇格。

ただ、大榎監督と違って、渡邉監督はヘッドコーチとしてトップチームに関わってきました。

その分、仙台の戦い方ははっきりしていたように見えました。


中央とサイドのバランスは、大榎監督が大事にしている部分です。

しかし、やはりまだまだなのだと感じました。

監督が「中央」と言えば「中央へ」、「サイド」と言えば「サイドへ」。

そのバランスを取ること、使い分けをすることができない。

オシム氏も、こういった傾向を日本人の特性であると語っていました。

監督が理想とする「バランス」へ到達するのは、簡単なことではありません。

でも、この試合のような経験を通して、一歩ずつチームとしての共通理解が進んでいくのだと思います。

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天皇杯を戦い、次は7戦無敗中の鹿島。

厳しい相手ですが、戦い甲斐のある相手。

一歩前進したチームの姿を見たいものです。






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