ゴトビ監督解任の報を受けて

JUGEMテーマ:清水エスパルス

記事を書くかどうか、迷いました。

選手の移籍報道など、基本的には公式リリースが出るまでは静観するのが、このブログの基本姿勢でした。

でも、寝床につこうかというタイミングで飛び込んできたこの報を受け、このまま静観することはどうしてもできませんでした。





両元日に書いたこの記事を辿れば、おいらにとって、今回のクラブの判断は、その時期とタイミングはともかくとして、致し方ないものであったと捉えることができます。

本来であれば、昨季3年目のシーズンで"結果"を求められていました。

しかし、さまざまな事情が重なり、その"結果"は先に延ばされてきました。


今季、大きな戦力放出がない中でノヴァコヴィッチとヤコヴィッチを獲得し、万全の体制で挑むことになりました。

駿のブレイクにより、「ツインタワー」という大きな武器を手にした清水は、守備陣の粘り強い活躍もあり、4月には白星を重ねました。


駿のケガがなければ…。

おそらく、多くの清水サポーターが考えたことだと思います。

しかし、駿の活躍は正直なところ、想定以上のもの。

結果からいえば、駿を欠いた中で戦い抜くことができなかった時点で、それが今のチームの限界だったのかもしれません。


柏戦では快勝を見せました。

ここからリスタートを。

誰もがそう思っていました。


3度のゴールシーンで歓喜の想いを分かち合うベンチの中心にゴトビ氏がいたことを思い出すと、胸が痛くなります。

彼は、この時点で解任を告げられていたのでしょうか。

この日の選手たちの躍動を、どのような想いで見つめていたのでしょうか。


柏戦の戦い方については、今の時点では多くのことが不透明です。

どこまでが監督の指示で、どこまでが選手の裁量なのか、わかりません。

だから、それについて言及することはできません。

ただ言えることは、あの試合の勝利がゴトビ氏の"置き土産"であり、既にチームにとっての新たなスタートであったということです。


Jクラブの監督という立場を、「結果の責任をとる立場」とすれば、4年間を経て目標に到達できなかったということは、チームを去る理由の一つになり得ると思っています。

今のチーム状況が、チームとしてやるべきことをやってきた結果であると思っています。


ゴトビ氏の試合後のコメントを"言い訳"と表現する場面を、これまで一部のブログやツイッターで目にしてきました。

いつもひどく心が痛んでいました。

あれは、言い訳なんかではないとおいらは思っていました。

選手のメンタルについて、フィジカルについて、真っ当な分析をそのまま表現しているだけではないかと。

あれを"言い訳"とするならば、一体彼に何と言ってほしいのだろうかと。

土下座して謝れと言っているのだろうかと。

自分が監督であったら、他にコメントする内容は思いつきません。

敗戦した事実と分析を語る。

戦術については、わざわざ記者の前でネタをバラす必要などありません。

当たり前のことを、真摯に果たしてきた監督であったと思っています。


ゴトビ氏が監督要請を受けた時点と、実際にゴトビ体制が始動した時点では、大きくクラブの事情が異なっていました。

あれほどに大量に選手が抜けることが、ゴトビ氏には知らされていなかったと。

そして、震災。

多くの外国人監督や外国人選手が一時帰国、あるいは退団する中、ゴトビ氏は帰国すらしませんでした。

健太体制終焉がもたらした"負荷"は、非常に大きなものでした。

チームの非常事態を救ってくれたことは、彼の大きな功績であり、クラブにとっての財産であると思います。

ただ、残念ながら、それは形として残らないもの。

目に見える数字では、残らないもの。

獲得したタイトルはなかったし、順位を並べれば中位ばかりです。

もしかしたら、、"何もなかった4年間"として処理されてしまうかもしれません。


でも、この3年半で味わったことは、決して"無"ではありませんでした。


Jクラブが果たすべきことは、「結果」ではないと考えています。

最も果たすべきことは、「感動」を与えることではないでしょうか。

「結果」というのは、そのための手段の一つに過ぎません。

当然、勝利は嬉しいものだし、そのために選手たちは日々の練習に励んでいるはずです。

「感動させよう」と思って練習している選手は、おそらくいないでしょう。

「勝つために」練習しているはずです。

でも、勝利だけでは満たされないものもあります。

そこに「感動」があるからこそ、自分はこうやってチームを追いかけ続けています。


ゴトビ氏は、「結果」を残すことができませんでした。

ある面からは、解任やむなしということになるでしょう。

でも、これまでに彼がクラブに捧げてくれたエネルギーを考えた時に、簡単に「さらば」なんてとてもじゃないけど言えません。

こういった形で別れなければならないことに、大きな戸惑いを感じています。


清水エスパルスを「Family」と表現したゴトビ氏。

しかし、選手やスタッフなどの"身内"には非常に厳しい面がありました。

それが原因で、チームを去った選手もいました。

一方でファンやサポーターに対しては常に笑顔を忘れませんでした。

そこには、彼のけじめというものがあったと思います。

それは、プロフェッショナルな姿勢だったと思います。


どんな苦境であっても、彼は逃げませんでした。

本来であれば、こんなにやりにくい仕事はないでしょう。

他にも恵まれた仕事はあっただろうし、実際にオファーがあったとかリストアップされたとかいう記事は何度も報道されました。

どんなにサポーターから罵声を浴びせられようとも、どんなにクラブの経営状況から満足な補強ができずとも、チームに残り続けてくれました。

まさに、「Family」のパパでした。


クラブは、路線を切り替えることになります。

これまでのチーム状況と、新監督として名前が挙がっている方の経歴や指導内容から考えれば、選手の出入りや戦術の変更は確実にあるでしょう。


避けなければならないことは、柏戦の勝利によって獲得した勢いを失ってしまうこと。

それには、クラブの大きなサポートが必要です。

サポーターもまた、一つにならねばなりません。

今回のクラブの判断についての感情や考え方は、サポーターそれぞれ違うでしょう。

ゴトビ氏との別れを受け入れ難いと考えているサポーターもいれば、願い叶ったという人もいるでしょう。


ただ、クラブの決断を引きずるようなことは避けたいものです。

次の戦いはもう3日後に迫っているし、そのF東京戦が非常に重要な試合であることは誰もが承知のはずです。


今日から始まる新たな戦い。

でも、それは、決してゼロからじゃない。

決してリセットボタンじゃない。

ずっと受け継がれてきたオレンジの魂は、これからも心の中に。


For Afshin Ghotbi

I represent the gratitude and respect for the passion of all of you.

You are the owner of a real "Lion Heart".

What you requested was a professional team of true.

That it was not achieved very sorry.

You are a member of the "Orange Family" forever in the future.

Until the end of this season, let's fight together.

You are in the chest of me.

Thank you!! Thank you!! Thank you!!

DSCN4955.JPG


※誤報だった場合は削除します。












にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村
↑↑↑↑
一日一回どちらかにクリックをお願いします。


親愛なるブロガーさんたち
↓↓↓↓

オレンジ親父』(なりき)

一丁目』(さかた)

☆「S」の鼓動☆』(あらた)

いつもオレンジ気分で』(関西エスパ)

青と緑とオレンジの。』(ゆっちゃん)


ぼちぼちつぶやいています。→ https://twitter.com/macotobatten


関連:清水エスパルス、アフシン・ゴトビ

at 02:45, macotobatten, クラブについて

comments(2), trackbacks(0), - -

浩太、ありがとう 〜 J1第17節 柏戦@アイスタ 参戦後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2014/7/27(日) 18:00 KICK OFF

清水エスパルス 3-0 柏レイソル(前半1-0)

【入場者数】
11,095人

【得点】
30分 ノヴァコヴィッチ(清水)
49分 オウンゴール(清水)
58分 平岡 康裕(清水)

【出場選手】《清水のみ》
GK 相澤 貴志
DF ヤコヴィッチ
DF 吉田 豊
DF 平岡 康裕
DF 杉山 浩太
MF 本田 拓也
MF 六平 光成
MF 河井 陽介
   (→87分 DF 廣井 友信)
FW 大前 元紀
   (→89分 FW 村田 和哉)
FW ノヴァコヴィッチ
FW 高木 俊幸
   (→90分 MF 石毛 秀樹)

【警告・退場】

【主審】
池内 明彦

==========

DSCN4914.JPG

両チームともに、「結果」が必要だったこの試合。


清水は中断期間を挟んで、リーグ戦は7戦未勝利。

さらにはその間にカップ戦を3連敗で落としています。

勝利以外に、今のチームの状況を変える術はなかったと思います。


柏の方も、リーグ戦再開後は1分1敗。

前節は広島を相手に5失点。

5月からは得点できない試合が多く、チームは苦しい状況でした。


今の清水の負けパターンは、先制点を許すこと。

これまでの未勝利7試合は、全て先制点を許しています。

先制点を許すことで、チームのバランスを崩し、そして戦うエネルギーも失っていく。

そんなパターンが続いています。

清水にとっては、少しでも早い時間帯に先制点が欲しかったはず。

無得点の時間が長引くことは、今のチームにとってマイナスの要素でしかありません。

柏にとっても、早いうちに清水から先制点を奪い、"負けパターン"にもっていきたいところ。

川崎Fは、前半に猶予を与えてくれましたが、G大阪には開始早々に出鼻を挫かれました。

柏もまた、そういった戦いを想定していたのだろうと推定できます。


開始早々。

柏のそんな狙いが見て取れました。

最初の5分間は、柏が押し込む展開。

一方の清水も、負けじとカウンター。

「結果」が求められる両者でしたが、決して慎重な入りではありませんでした。

両者ともにアグレッシブで早い展開。

見ていて非常に楽しい試合でした。


清水の方は高い集中力で組織的な守備に成功。

先発メンバーこそ前節と同じでしたが、中盤の構成も組み合わせも変えてきました。

特に、中盤の3選手の動きが秀逸でした。


河井は、時折右サイドの俊幸とポジションを入れ替わりながら、幅広いゾーンでプレー。

守備から攻撃に至るまで、まさにバランサーというプレーを見せてくれました。

特に前半は、河井が動くことで、元紀が中央に入るスペースが生まれ、流動的な攻撃が展開されました。

そのポジショニングが実に見事で、前半は、気がつけば河井の動きを追っている自分がいました。

先制点の起点も、彼の的確な読みによるインターセプトからでした。


六平は、やや守備に重きを置きながら、中盤をしっかりとカバー。

チーム全体として中盤がコンパクトだったため、今日は縦への動きが少なめで、その分横へのカバーに思い切り行くプレーが多かったように思います。

レアンドロに食らいついて競り勝ったシーンもありました。

ボール奪取から攻撃への切り替えの早さは、今日も見応えがありました。


拓也は、今季最高の出来だったと思います。

アンカーの位置に入り、レアンドロと工藤へのボールを完全に遮断。

3本の強烈なミドルシュートには、スタジアムが沸きました。

彼がこうやってシュートを放てるということは、中盤の3選手のバランスが絶妙であった証。

今日の勝因は、この3選手の安定感に他ないと思います。


そして、この日のアイスタを包み込んだ「一体感」。

そのきっかけをつくったのは、「結果」の断幕でも、ゴール裏の声でもなかったと思います。

走り負けないプレー。

攻め続けるプレー。

やはり、何よりも、選手のそういったプレーが、スタジアムを沸かしてくれたし、「一体感」をもたらしてくれました。

選手たちのプレーに勇気をもらい、ゴール裏も最後まで戦うことができました。

今日のゴール裏は、いつもとは違っていました。

本来であれば、川崎F戦でもそうでなければならなかったと思っています。


鬼頭アナによれば、試合前の選手たちに笑顔はなかったのだとか。

それほどにチームは追い詰められていたし、もしかしたら、追い詰めたのはサポーターなのかもしれません。

それは、本来の姿ではないと思うし、本当であれば、もっと「楽しく」プレーしてほしいと思います。

一方で、今日のような試合を通して、サポーターは勇気をもらえたし、選手たちもきっと自信を取り戻すことができたでしょう。

今日の試合を、もう一度サッカーを楽しむためのリスタートにしたいものです。


試合後のコメントで「重責」という言葉を使った浩太。

本当に苦しかったと思います。

川崎F戦、G大阪戦後のインタビューからは、悲壮感が伝わってきました。

G大阪戦後、現地でも、帰静してからも、たくさんの話し合いをもったとのこと。

きっと、その輪の中心には、浩太がいたことでしょう。

今日の試合でも、不可解なジャッジには率先してレフェリーとコミュニケーションをとり、チームメイトに何度も声をかけ、そして、珍しくも両手を上げてスタンドを煽るようなシーンもありました。


浩太自身は、自分はチームを引っ張っていくようなタイプではないと語っています。

それでも、期限付き移籍していた柏でもキャプテンを任されていました。

誰もが認めるキャプテンシーをもっている証なのだと思います。


浩太には、感謝の言葉しか思い浮びません。

今回もまた、チームの困難を救ってくれました。

今日のように、チームが甦ることができたのは、その中心に浩太がいたから。

「ゲーム中も声を切らすことなく90分間戦い抜くことができたと思います。本当に勝利できて、良かったです。」

彼のコメントからは、取り戻した自信と、苦難から解放された安堵感が伝わってきます。

本当に、ありがとう。


思えば、浩太が柏に在籍していた頃から、この柏には勝てていなかったわけで。

その屈辱にピリオドを打ったのが今日のような状況での試合だったというのは、考えさせられるものがあります。

そのチームの中心には、かつて柏のキャプテンだった浩太がいるのだから。

DSCN4923.JPG


今日の試合に勝利したからといって、次節のF東京戦が簡単にいくとは思えません。

まだまだリーグ戦は折り返しなわけで、順位が12位まで回復したとはいえ、混戦の中で行く末は見えてきません。

ここから上位に這い上がる可能性もあれば、再び崖っぷちに立たされる可能性もあります。

厳しい戦いはこれからも続くでしょう。


でも、大事なものを取り戻したように思います。

それは、選手たちの自信であり、笑顔であり…。

そして、それはそのままサポーターにもあてはまります。

この日に生まれたたくさんの笑顔が、次の勝利の糧になるでしょう。

DSCN4948.JPG


ここから、後半戦。

清水の逆襲はここから。






にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村
↑↑↑↑
一日一回どちらかにクリックをお願いします。


親愛なるブロガーさんたち
↓↓↓↓

オレンジ親父』(なりき)

一丁目』(さかた)

☆「S」の鼓動☆』(あらた)

いつもオレンジ気分で』(関西エスパ)

青と緑とオレンジの。』(ゆっちゃん)


ぼちぼちつぶやいています。→ https://twitter.com/macotobatten


関連:清水エスパルス、柏レイソル、IAIスタジアム日本平

at 00:13, macotobatten, 試合 参戦後記

comments(2), trackbacks(0), - -

修正する力はあるのか 〜 J1第16節 G大阪戦@万博 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2014/7/23(水) 19:00 KICK OFF

ガンバ大阪 4-0 清水エスパルス(前半2-0)

【入場者数】
10,898人

【得点】
06分 阿部 浩之(G大阪)
09分 大森 晃太郎(G大阪)
56分 パトリック(G大阪)
88分 リンス(G大阪)

【出場選手】《清水のみ》
GK 相澤 貴志
DF ヤコヴィッチ
DF 平岡 康裕
DF 杉山 浩太
DF 吉田 豊
MF 本田 拓也
MF 六平 光成
MF 河井 陽介
   (→77分 MF 高木 純平)
FW ノヴァコヴィッチ
FW 大前 元紀
   (→60分 MF 高木 善朗)
FW 高木 俊幸
   (→60分 MF 石毛 秀樹)
【警告・退場】
13分警告 ヤコヴィッチ(清水)《反スポーツ的行為》
31分警告 吉田 豊(清水)《ラフプレー》

【主審】
岡部 拓人

==========

川崎戦でやれたことを、この試合でどれだけやれるのか。

それが、この試合のキーポイントだと考えていました。

つまりは、できるだけ早い時間帯に先制点を奪うこと。

そして、その後の試合マネジメントを的確に行うこと。


しかし、蓋を空けてみれば、G大阪に対して五分にやれたのは、失点するまでの5分間だけ。

前半6分に失点すると、そこからは川崎戦を遥かに凌ぐ"崩壊した姿"がありました。


解説の安永氏が、前半14分にこんな風にコメントしています。

「ノヴァコヴィッチ選手と大前選手、そして両ワイドの河井選手と高木選手の守備時の央レスのかけ方、ボランチとの連係をもう少し強固にして、中を絞った状態から追い始めないと、このまま失点を重ねてしまう可能性があると思うんですよね。」

このコメントからほんの10分程度の間に、実に7本ものシュートを放たれました。

相澤の好セーブがなければ、前半30分を待たない時点で4失点を喫していた可能性は十分にありました。


何もかもがハマらなかったし、ハマる気配も感じませんでした。

これまでゴトビ監督が言い続けてきた"オーガナイズ"というものは皆無で、ただひたすらに選手たちがバラバラにボールを追いかけている状態。

ただ90分間を走らされたようなものです。

前半に放ったシュートは0本で、後半に4本は放ったものの、いずれもチャンスとは言えないものでした。


これまでにも4失点した試合はありました。

しかし、それらは、前半こそそこそこに戦ったものの、リードを許した中で前がかりになり、カウンターから失点を重ねるというパターンが多かったと記憶しています。

今日の試合は、前がかりにすらなれませんでした。


今日は、全てが中途半端でした。

安永氏が言っていたように、選手たちが闘争心をもってなかったわけではなかったと思います。

しかし、選手と戦術、そして選手同士が、全く噛み合っていませんでした。

ノヴァコヴィッチの足は早々に止まり、元紀のプレスも空回り。

それぞれのプレスが後手後手のため、本当の意味での"無駄走り"。

詰めた先にできたスペースを簡単に相手に使われ、ボランチのカバーも遅れ気味。

最終ラインは揃っておらず、パトリックの飛び出しを再三許しました。


どこでボールを奪うのか。

どこを起点に攻撃に転ずるのか。

どこを使って攻めるのか。

どこの選手がフィニッシュするのか。


全てが、見えませんでした。


チーム状態が悪いままに中断期間に入り、修正した上で再開に臨んだと思われたここ2戦。

しかし、そのいずれもが、期待を裏切るものでした。

川崎戦の敗戦が、選手にとって相当に堪えているように感じられました。


相澤「前半立て続けの失点が今日の試合を狂わしてしまった」

俊幸「1点目の失点した時間帯が悪かった」

浩太「開始10分で点を取られるということは、絶対にやってはいけないこと」

平岡「早い時間帯に失点してしまい、自分たちのペースに持っていけなかった」

拓也「早い時間帯に失点してしまったのが響いた」


失点の時間帯について言及する選手たち。

開始早々の失点が試合に良い影響を与えないことは、素人でもわかります。

でも、あの時間帯の失点がなければ勝利する望みはあったのか。

残念ながら、いずれにしても複数失点してしまっただろうと考えてしまいます。

それほど、今日の清水のサッカーはひどかった。


もしも、選手や監督が、今日の敗戦の原因を"早い時間帯の失点"だと結論づけるのだとしたら、この先の戦いは闇の中かもしれません。

天皇杯は例外とすると、カップ戦とリーグ戦を合わせ、ここ4試合で得点はなし、失点は11。

4月26日の仙台戦に勝利した後の試合では、カップ戦のF東京戦を除き、実に10試合で先制点を許しています。

その10試合での失点数は20。

到底勝てるわけがありません。

守備の立て直しは急務です。

本来であれば、中断期間に徹底して行われるべきでした。

もしかしたら、行ったものの効果が表れていないのかもしれませんが。


リーグ戦は続きます。

次の柏戦は、27日の日曜日。

補強をする時間もなければ、決起集会なんかをやる時間もないでしょう。

大幅な戦術変更も難しいと思います。


もう一度、思い出すことだと思います。

多少のメンバーの入れ替わりはあったにせよ、ここ数年間は浩太、平岡、元紀、俊幸、河井、吉田たちが中心になって、このチームをリードしてきました。

国立の舞台まで上り詰めたチームです。

リーグ戦でも、4位まで迫ったことのあるチームです。

今季だって、無失点試合を7試合も果たしています。

ヤレるチームだと信じています。


この試合を受けて考えられるポジティブな要素は2つ。


1つ目は、相澤の活躍。

本来はGKが目立つということは喜ばしいことではないのですが、今日の相澤の活躍は「失点を4に留めた」と表現することに値するほどのものでした。

長居での惨敗。

カシマでのカップ戦敗退。

相澤には、苦しい結果が続いています。

しかし、どんなに攻め込まれようとも、今日の相澤は集中を切らすことなくゴールを守り続けてくれました。


2つ目は、今日の試合で選手たちが"バラバラ"であったこと。

これは、敗戦の要因でもあるわけですが、この先を見据えた時に、ポジティブに捉えることもできると考えます。

サイド偏重と言われたこれまでの清水の攻撃。

中断明け以降、中央からの攻撃を模索している様子が伺えます。

これまでのサッカーからの脱却。

その過程において、意識のズレが生まれるのは致し方ないこと。

変化を求める際には、一度はある程度の"破壊"が必要になります。

今日の試合は、そういった過程の一つであると考えることができます。

選手が能動的に判断した結果なのだと。


だとすれば、次の柏戦は非常に重要になります。

「何とかしなければならないということは選手全員がわかっている」

浩太のコメントにあるように、危機感の共有はできているのでしょう。

問題は、じゃあ、どうするのかということ。


選手だけでも、監督だけでも、ダメだと思います。

今こそ、「One team, One mission」なのだと思います。

もういちど、今のチームがやるべきことは何なのか、選手個々がやるべきことは何なのかを共有しなければなりません。

この危機的状況を修正する力が試されます。

柏戦でそれが果たせないのであれば、一つの決断が必要になるのかもしれません。


これまでの"繰り返し"を肯定するほどの説得力が、今のチームにはありません。


どうこう言ったって、おいらにできるのは、チームを信じることだけ。

柏戦も、全力で応援します。

今回の敗戦を見て、スタジアムに行くことを止める人がいるかもしれません。

でも、おいらは、だからこそ行かなきゃと思います。

それが、清水エスパルスに魅了された人間の宿命なのだと。


この苦境が、いつか歓喜に変わります。

その瞬間は、絶対にやってくる。

だから、応援を続けます。






にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村
↑↑↑↑
一日一回どちらかにクリックをお願いします。


親愛なるブロガーさんたち
↓↓↓↓

オレンジ親父』(なりき)

一丁目』(さかた)

☆「S」の鼓動☆』(あらた)

いつもオレンジ気分で』(関西エスパ)

青と緑とオレンジの。』(ゆっちゃん)


ぼちぼちつぶやいています。→ https://twitter.com/macotobatten


関連:清水エスパルス、ガンバ大阪、万博記念競技場

at 00:28, macotobatten, 試合 後記

comments(1), trackbacks(0), - -

それしかできないけど

JUGEMテーマ:清水エスパルス

W杯による中断。

選手にとって、それは一種の"切り替え"になったかもしれません。

選手からも、そういったコメントが見られました。

確かに、中断前のあの状況は苦しいものでした。

あのまま試合を続けていたら、6月もまた勝てない日々が続いていたかもしれません。


しかし、今の状況はどうか。

川崎F戦後のゴール裏が、それを示しています。

状況は変わっていません。

いや、悪化していると言わざるを得ません。

川崎戦の内容だとか、選手たちのコンディションがどうかではなく、サポーターも含めたチーム全体の状況は、間違いなく悪くなっています。


1か月半の中断期間は、"切り替え"と同時に"サポーターに期待"を抱かせました。

「中断期間に改善されるはずだ」と。

そして、川崎Fに0-2で敗れたことで、その期待が裏切られた形になりました。

「中断期間に何をやっていたんだ」と。


おいら自身は、川崎F戦がそれほど絶望する内容であったとは思いません。

確かに、後半戦は何もできなかったし、川崎Fの監督や選手のコメントを見れば、まるでこちらが相手の掌の上で遊ばされていたような、そんな感覚を抱きます。

でも、それも清水が前半の機を生かせなかったからであり、勝機がなかったわけではありません。

少なくとも、昨季の等々力での試合よりは、戦えていました。


しかし、敗戦という結果は受け止めなければならない事実でもあります。

今の清水に希望が溢れているかと言えば、そうは言えません。

ブログでも、ツイッターでも、スタジアムでも、ネガティブな想いが渦巻いています。


それは、今回が初めてではないからなのかもしれません。

この4年間の"繰り返し"が、まるでジャブのように効いてきています。


これまでにも、何度も訪れた苦境。

0-4が三度も続いたことがありました。

9戦未勝利というクラブワーストを更新したこともありました。

国立で鹿島に敗れてからは、半年間も勝てませんでした。

選手バスが囲まれた悲しい出来事もありました。


そんな時、選手たちはそれを乗り越えてきました。

途中加入の選手がそれを救ってくれた時もありました。

元紀と俊幸のコンビが救ってくれた時もありました。

9戦未勝利の後、チームは国立決勝の舞台まで勝ち上がりました。

2週間もの間、練習を非公開にしたこともありました。

そして、理想を投げ打って、戦術バレーで乗り越えました。


次は…?


戦術がどうこうとか、練習方法がどうこうとか、専門的なことはわかりません。

あれこれ思うことはあるけれど、プロフェッショナルが考えていることには到底及ばないと自覚しています。

口に出すこともあるけれど、所詮は素人の言うことです。

それは、どの職業にも言えること。

外野が見ている世界と、その道のプロフェッショナルが見ている世界は全く異なるもの。

そこは割り切りたいと思います。


言えることは一つ。

今のチームに必要なのは、勝利。

何よりも、勝利。

それだけは確かだと言えます。


その勝利のために何ができるのかは、今選手たちが必死に模索しているはずです。

おいらは、代わりに戦術を提案することも、練習方法を提案することもできません。

おいらよりもサッカーに詳しい方々なら、もう少しできるのかもしれません。

でも、残念だけど、おいらにできるのはそれを見守ることと信じることだけ。


万博に足を運ぶこともできません。

非常にもどかしいです。


最後はやっぱり、選手たちが勝利を掴むしかないと思っています。

スタンドや、ネット上や、いろんなところで、いろんなサポートの仕方があるけれど、直接ピッチの上でサッカーができるのは、選手たちだけなんだと。


これまでと同じように、乗り越えてくれる。

わずかな希望を絞り出しながら、歓喜の時を待ちたいと思います。

今の自分にはそれしかできないけど、それが一番大事なような気がします。

DSCN4812.JPG







ぶち当った"壁"』(2011/8/1)






にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村
↑↑↑↑
一日一回どちらかにクリックをお願いします。


親愛なるブロガーさんたち
↓↓↓↓

オレンジ親父』(なりき)

一丁目』(さかた)

☆「S」の鼓動☆』(あらた)

いつもオレンジ気分で』(関西エスパ)

青と緑とオレンジの。』(ゆっちゃん)


ぼちぼちつぶやいています。→ https://twitter.com/macotobatten


関連:清水エスパルス、

at 23:58, macotobatten, クラブについて

comments(0), trackbacks(0), - -

ブーイングの意味 〜 J1第15節 川崎F戦@アイスタ 参戦後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2014/7/19(土) 18:00 KICK OFF

清水エスパルス 0-2 川崎フロンターレ(前半0-0)

【入場者数】
15,305人

【得点】
54分 小林 悠(川崎F)
62分 大久保 嘉人(川崎F)

【出場選手】《清水のみ》
GK 相澤 貴志
DF ヤコヴィッチ
DF 平岡 康裕
DF 杉山 浩太
DF 吉田 豊
MF 本田 拓也
   (→70分 DF ヨンアピン)
MF 六平 光成
MF 河井 陽介
   (→70分 FW 村田 和哉)
FW 大前 元紀
FW ノヴァコヴィッチ
FW 高木 俊幸
   (→88分 MF 高木 善朗)

【警告・退場】
81分警告 大久保 嘉人(川崎F)《反スポーツ的行為》
81分警告 ヨンアピン(清水)《反スポーツ的行為》

【主審】
家本 政明

==========

アフシンゴトビ監督

「守備の時、リスクを冒さず、適度な距離をとって寄せていこう。」

「攻撃の時、早くサイドに散らして、サイドをうまく使っていこう。」

「後半立ち上がり15分をシャープに。」


風間八宏監督

「コンパクトにテンポ良くボールをつないでいこう。」

「ゴール前ではシュートを狙う。背後をとる。最後のプレーに集中していこう。」


結果論かもしれません。

公表されるコメントが、実際のそれとは異なっているかもしれません。

でも、ハーフタイムに出された両監督のコメントが、もの見事に後半の戦いを表していました。


先制点を許したシーンは、まさにそのまま。

テンポ良くボールをつなぐ川崎F。

それに対し、無理に追いかけることはせず、ある程度の距離をとりながら守る清水。

ゴールに至るまでに川崎Fがつないだパスの数は、22本。

それも、自陣でDF陣がボールをゆったりと回していたのではありません。

相手陣内、しかもずっと同じサイドでボールを回し続けました。

その前のシーンを加えれば、相当な時間を川崎Fがボールを保持していたことになります。

解説の興津氏が「(川崎F)のこのパスワークに足を止めちゃダメ」とコメントした直後に、この失点が生まれることになりました。


前半とは異なり、前線に人数をかけ、ギアを上げてきた川崎F。

それは、後半開始3分の間に大久保が2度、小林が1度、立て続けにチャンスを作ったことからも見て取れます。

川崎Fのギアチェンジに対し、清水の方は全く対応できなかったと認めざるを得ません。


試合後のゴール裏は、ブーイングの嵐。

一部ではなく、スタンド全体から聞こえていたように感じました。

久しぶりに、こういった光景の中にいました。

拍手はほんのわずかでしたが、おいらも激励の想いを込めて手を叩きました。

ブーイングをする気にはなれませんでした。


今日の試合の後半は、正直なところ、サッカーというものをほとんどできませんでした。

2失点後は、川崎Fの方も無理にラインを上げないため、交代投入した村田も生かせず、パスの出しどころも見つからず。

唯一のチャンスは、俊幸がGKと1対1になったシーンでしょうか。

それも決め切ることができませんでした。

試合終盤は、打つ手なし。

選手たちの思考も停止していたのかもしれません。

流動的な動きは見られず、個で仕掛けるも、相手に簡単に潰されました。


これでリーグ戦は6戦未勝利。

カップ戦で3連敗を喫して敗退したことと合わせて、チームの状況は非常に苦しいものになっています。

サポーターも、長い長い"我慢"の中で、限界を迎えています。


ただ、このブーイングで、選手が奮い立つというようなことはないでしょう。

今のチームに勝利が必要であることは、選手自身がよくわかっているはずだし、それは前半の積極的なサッカーから感じることができました。

今のチームに必要なことは、"厳しさ"ではなく"自信"なのではないかと。


チームが失点した時、選手たちに勇気を与えることができたか。

90分間を戦い抜くエネルギーを与えることができたか。

今日は、ゴール裏も"弱かった"と感じました。


試合後のブーイングは、単なる"不満の吐き出し"であって、サポート行為ではありません。

試合直後はさまざまな想いが湧き出ることはやむを得ないかもしれません。

しかし、明日からはサポーターも気持ちを切り替え、次の試合の勝利のことを考える方がチームのためになるのではと考えています。


前半のサッカーには、希望がありました。

清水の選手の反応は速かったし、球際でも強さを見せていました。

平岡は的確な判断から素早い寄せでピンチの芽を摘み、拓也と六平はCBとともに数的有利を作りながら中村などを囲い込み、しっかり潰していました。

六平のキレが非常によく、ボール奪取から攻撃への切り替えの速さはチームの大きなエンジンとなりました。

右サイドに入った河井は、前線からの守備により、ヤコヴィッチの裏をケア。

俊幸と河井は何度かポジションチェンジをし、ダイナミックなサイド攻撃を展開しました。

CFに入った元紀は、ノヴァコヴィッチの動きを見ながら、縦への飛び出しを何度も試みました。


川崎Fのミスが多かったこともありましたが、前半は清水が優勢でした。

ゴトビ監督が言うように、俊幸のミドルシュート、元紀のヘディングシュート、オフサイド判定となったノヴァコヴィッチのシュートは、いずれも決定的なものでした。

これらの1つでも決まっていれば、今日のゴール裏の光景は違っていたかもしれません。


前半終了後、ロッカールームに引き上げる選手たち。

吉田が俊幸のところに駆け寄り、真剣に何かを話していました。

元紀と河井、拓也と六平も。

先週の天皇杯では、誰一人としてそういったアクションを起こしていませんでした。

今日のチームからは、今の自分たちに求められている"答え"を必死に導き出そうとしていることが伝わってきました。


残念なことに、先制点を許したシーンは吉田と俊幸のサイドを崩され、2失点後には河井も拓也もピッチを去りました。

ハーフタイムのやりとりが、結果的に勝利には結びつきませんでした。


それでも、選手たちの想いは感じました。


監督についても、選手についても、戦術についても、さまざまな議論があっていいと思います。

しかし、"共に戦うこと"を掲げているならば、敗戦もまた自身のこととして受け止める覚悟をもたなければならないと思います。


今日の敗戦は非常に悔しいものでした。

相澤には、古巣を相手に完封勝利を手にしてほしかった。

厳しい戦いが続く中で、この中断明け初戦を何としても勝ちたかった。

前半のサッカーがよかっただけに、それを形に残したかった。


それでも、この苦境を乗り越えてくれると信じています。

まだまだ戦いは続きます。

リーグ戦は、折り返し地点の手前。


好調な時だけなら必要ない。

そうでない時こそ、選手の力に。

これを乗り越えてこそ、チームの力の証明。


DSCN4886.JPG

選手たちの悲しい顔は見たくありません。






にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村
↑↑↑↑
一日一回どちらかにクリックをお願いします。


親愛なるブロガーさんたち
↓↓↓↓

オレンジ親父』(なりき)

一丁目』(さかた)

☆「S」の鼓動☆』(あらた)

いつもオレンジ気分で』(関西エスパ)

青と緑とオレンジの。』(ゆっちゃん)


ぼちぼちつぶやいています。→ https://twitter.com/macotobatten


関連:清水エスパルス、川崎フロンターレ、IAIスタジアム日本平

at 00:36, macotobatten, 試合 参戦後記

comments(1), trackbacks(0), - -