3月の風 〜 J1第5節 F東京戦@アイスタ 参戦後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2014/3/29(土) 15:00 KICK OFF

清水エスパルス 1-3 FC東京(前半1-1)

【入場者数】
14,420人

【得点】
05分 長沢 駿(清水)
44分 河野 広貴(F東京)
57分 森重 真人(F東京)
82分 米本 拓司(F東京)

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 吉田 豊
   (→81分 MF 石毛 秀樹)
DF 平岡 康裕
DF ヨンアピン
DF 河井 陽介
MF 竹内 涼
   (→64分 FW 高木 善朗)
MF 六平 光成
MF 大前 元紀
MF 高木 俊幸
   (→70分 DF イ キジェ)
FW ノヴァコヴィッチ
FW 長沢 駿

【警告・退場】
48分警告 エドゥー(F東京)《ラフプレー》
50分警告 森重 真人(F東京)《異議》
56分警告 竹内 涼(清水)《反スポーツ的行為》
71分警告 イ キジェ(清水)《反スポーツ的行為》
90+2分警告 渡邉 千真(F東京)《ラフプレー》

【主審】
今村 義朗

==========

大きく煽られるJALの新ビッグフラッグ。

波打つようにはためく選手のユニフォーム。


3月の日本平に吹く風。

寒暖せめぎ合う不安定な大気が、有度山と清水港の間を行き来します。

公式のピッチコンディションでは「弱風」となっていましたが、感覚的にはもっと強い風の中での試合でした。


風は東向き。

その風を追い風にして、前半早々に清水が先制点を上げました。

駿の公式戦3戦連発となるゴール。

埼スタでは喜びを共有できませんでしたが、アイスタの大観衆の中で見事な"リベンジ"。


これまで勝ち星のなかったF東京。

この日も守備のバランスは良くなかったと思います。

3ボランチということで、中央はしっかりと蓋をしてきたように感じましたが、その分、両サイドは清水が占有権をもっていました。

大きく空いたサイドのスペースでは、清水がたびたびフリーでボールを受けていました。


前半のうちに追加点が欲しかった試合でした。

ありきたりの表現ですが、やはりこの言葉しか浮かびません。

前半の清水はチャンスも多く作れていたし、ポゼッションこそF東京が上回っていましたが、やりたいサッカーはできていたと思います。

相手を左右に揺さぶりながら、空いたスペースを逃さずに効果的な攻撃を展開していました。

攻守の切り替えも早く、カウンターから元紀のロングボールが俊幸の足元にドンピシャで渡った時には胸が高鳴りました。

得点の匂いは、確かに清水の方から漂っていました。


この試合の流れを左右したのは、PKのシーン。

これまで大事な場面で必ず決めてきた元紀を責めることはできません。

ただ、結果としてこのシーンが与えた影響は大きなものでした。


問題は、PKを外したことではありません。

やはり、その後の戦い方。

多くのサポーターが、そう思っていると思います。


六平のアンカー、ツインタワーの横並び、善朗やキジェの投入。

形としては面白かったと思います。

やりようによってはもっと効果的にできたと思いますし、その意図も十分に理解できます。

しかし、ピッチ上の選手たちは、その準備ができていなかったように感じました。


放り込むのか、繋ぐのか、そして攻め込まれた時には誰がどう守るのか。

前半のサッカーにあったものが、後半には全く見られませんでした。

練習でやっていなかった形を選手たちに求めても、それは厳しかったのかもしれません。


3失点目のシーンが象徴的で、あれは決して前がかりになったことによる失点ではありません。

清水の選手は6人も守備に回っていました。

それなのに、相手の動きを全く捕まえることができなかった。

完全にバランスと秩序を失っていました。


この試合では、負傷交代や退場処分があったわけではありません。

4人のメンバーを入れ替えてきたとはいえ、フィッカデンティ監督が奇策を用いてきたわけでもありません。

この試合にあった"アクシデント"といえば、前半終了間際に不運な同点弾を許してしまったことと、運よくPKを獲得できたこと。

試合の流れとしては、当然想定内だったはずです。

戦術の問題なのか、体力の問題なのか、それとも選手たちのスキルに問題があったのか。

それは、素人のおいらには判断しかねますが、いずれにしても、監督の意図が十分に消化されないままに試合が終わってしまったという感覚は拭えません。


ピッチ上には風が吹きます。

物理的な風だけではありません。

それは、"流れ"だとか"雰囲気"といった言葉で表現されます。


この試合で吹いた風向きは如何に。

試合開始早々に追い風だった、この日のアイスタの風。

その風を、最後まで味方にできなかった。


その風に甘えてはいなかっただろうか。

先制点を上げた後、このまま何とかなるだろう、と。

選手だけではありません。

サポーターもまた、同様に。


サポーターが試合の行方を大きく変えることはできないと思っています。

あくまでプレーをするのは選手であって、戦術を熟考して選手に指示を出すのは監督。

それでも、ほんのわずかでも選手の後押しができるのだとしたら、果たしてこの日はそれができていただろうか。


"トゲ"のある試合でした。

両チームともに、リーグ戦の戦績には危機感をもっていたはずです。

試合開始から、激しい当たりが続きました。

気持ちが先走るあまり、危険なプレーも散見されました。

さらに、前半のうちに微妙な判定が続き、苛立ちを見せる選手が何人か見られました。

主審にファールをアピールするようなプレーや、わざと相手を挑発するようなプレーがありました。

それに対し、両サポーターも同じ風に乗り、荒い試合になっていきました。

冷静さを失った結果、チームが崩れたのは清水の方でした。


両チームに大きな差があった試合ではなかったと思います。

ポゼッション率、シュート数はほぼ同じ。

チャンスの数はむしろ清水の方が多かったという印象があります。

それでも、1-3という結果に終わりました。


残り30分。

ピッチ上に吹いていた強風が止んでから、清水は単調で光の見えないサッカーしかできませんでした。

再び、自分たちの風を巻き起こすことはできませんでした。

選手の力、監督の力、アイスタの力。

どれか一つだけが足りなかったわけではなかったのだと思います。

勝利の喜びを共に分かち合うファミリーであるならば、敗戦の悔しさや責任もまた同じであるはずです。

サポーターもまた、しっかりとこの敗戦を受け入れなければなりません。


3月に組まれていたリーグ戦5試合を消化しました。

1勝1分3敗は、目標にはほど遠い成績。

順位は16位まで後退しました。


昨季の第5節終了時の下位3クラブは以下のとおり。

16位、湘南。

17位、磐田。

18位、大分。

これは、年間最終順位と同じです。

この現実をしっかりと見なければなりません。


しかし、この時に15位だった川崎Fは最終的には3位に、14位だった新潟は7位にまで、順位を上げたということもまた事実です。

この2チームは、シーズンの半ばで風向きを変えることに成功したチームです。

清水もまた、そういったチームの一つだったと言えるでしょう。


この試合のターニングポイントはPKのシーンだったかもしれません。

しかし、それは今季のターニングポイントではありません。

戦いはまだまだ続きます。


苦難の3月が終わりました。

厳しい向かい風の中での戦いでした。

スケジュールから想定はしていましたが、その厳しさに打ち勝つことはできませんでした。

DSC_0291.JPG

4月に入ります。

これまでの風向きを変えることができるのか。

おいらは、選手たちにはそれができると信じています。

これまでに何度も感動を与えてくれたチームだから。

信じるにあたって、それ以上の理由なんて要りません。


シーズンのターニングポイントは、自分たちで掴むもの。

これまでに、そうやって苦難を乗り越えてきたことを、思い出そう。






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関連:清水エスパルス、FC東京、IAIスタジアム日本平

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アイスタの力 〜 J1第5節 F東京戦@アイスタ 展望

JUGEMテーマ:清水エスパルス

J1第5節 清水エスパルス vs FC東京 @IAIスタジアム日本平

2014/3/29(土) 15:00 KICK OFF

放送:スカパー!/スカパー!プレミアムサービス/静岡放送

==========

09 鹿島(7) C大阪(6) 横浜FM(5) 名古屋(2)

07 浦和(2) 新潟(0) 広島(0)
06 大宮(2) 鳥栖(2)
05 柏(1) G大阪(1) 神戸(0) 甲府(-3)
04 川崎(2) 清水(-3)

02 F東京(-5)
01 仙台(-7)
00 徳島(-12) 

==========

15位、清水エスパルス。(1勝1分2敗)

16位、FC東京。(2分2敗)


開幕ダッシュに失敗した両チーム。

3月最後の戦いは、非常に重要な一戦になります。


15位とはいえ、ここ4戦の清水の戦いは、決して下を向くべきものではありませんでした。

俊幸、ノヴァ、駿、元紀、平岡。

5人の選手が様々な形からゴールを奪いました。

4-0で快勝したカップ戦も合わせれば、"目指す形"の一端を見るには十分に足りていました。

大輔と浩太の出場停止がありましたが、それ以外は能動的な理由によって選手の組み合わせを変えてきました。

より多くの選手が"戦力"となり、「誰が出ても同じサッカーができる」のではなく、「誰が出るかによって質を変えたサッカーができる」ようになってきました。

前線の組み合わせ、ボランチの組み合わせ、両SBの組み合わせ。

様々な可能性の見えたこれまでの戦いでした。


清水がこれまでに対戦したチームの現在の順位を見てみると、名古屋(4位)、横浜FM(3位)、C大阪(2位)、浦和(5位)というように、いずれも上位。

もともと非常に厳しいスケジュールだとされていましたが、その通りになりました。

しかも、そのうち3試合はアウェーということで、非常に難しい状況になってしまいました。


だからと言って、開幕ダッシュに失敗したことをよしとするわけにはいきません。

ここからの戦いが非常に重要になります。


今の清水が抱える問題は何か。


攻撃においては、良い形は数多く生まれているように思います。

あとは、いわゆる"決定力"。

こればかりは、簡単に解決するものではありません。

スキルの向上もそうだし、自信をつける、勢いに乗ることも重要です。


問題の軸は守備にあると思います。

CBとSBの間の裏を突かれています。

相手は徹底して狙ってきています。

もともとのラインが高いため、隙を突かれればいとも簡単にシュートまで持っていかれてしまいます。

常に中央から前線にかけてプレッシャーをかけ続けることが求められます。

そして、それができない時に臨機応変に守備の仕方を変えることが必要なのかもしれません。


試合の主導権を握られるのは、主に後半。

まさに、プレスが効かなくなり、相手にポゼッションを許してしまっています。

そして、中盤から好き放題やられてしまいます。

C大阪戦が良き典型でした。


体力の問題というよりは、試合の状況に応じた戦い方ができていないという部分だと思います。

ああいった状況に陥った時に、村田や俊幸を投入するだけではなく、中盤から最終ラインでの意思疎通によって修正したいところです。

昨季までの清水と違い、様々な組み合わせが選択できる状況にあるので、これらの問題の修正に最も適した組み合わせをゴトビ監督が見つけてくれるだろうと信じたいと思います。


注目したい選手は六平。

先日のカップ戦でA契約条件をクリアしました。

ここ数試合の好調ぶりから、F東京戦でも先発で起用される可能性は高いです。

清水加入時から、ゴトビ監督からは守備が課題だということを明言されていました。

サテ時代にCBを経験し、守備のスキルを高めてきました。

攻撃のセンスはピカイチ。

ボールが捌けることは既に実証済みですが、浦和戦ではゴール前への果敢な飛び出しも見られ、プレーの幅を広げつつあります。

高い位置からの積極的な守備により、相手の攻撃の芽を摘み、そこから攻撃に転じる。

SBやWGとの連係によってサイドを崩し、中央へのクロスに繋げる。

六平のプレースタイルは、今の清水の戦い方にも合っています。

これまで修練してきた守備力が実証されれば、さらに大きな存在になるでしょう。


F東京の方は、フィッカデンティ新監督の元に苦しい戦いが続いています。

先日の多摩川クラシコでは、0-4の大敗。

川崎のボール回しに終始振り回され、途中からはシステムを次々と変更するも流れは掴めませんでした。

試合の中でCBを4枚から3枚に、さらに3枚から4枚にと変えたのには驚きましたが、その戦い方はまだ選手たちに浸透していないように見えました。

最終ラインは統率がとれておらず、試合の終盤にはたびたび川崎に"穴"を突かれていました。

これまでの8失点のうち、クロスからの失点が3、スルーパスからの失点が3。

いずれもリーグ最多となっています。

トップ下に様々なタイプの選手が入ることで、F東京の守備陣を引っかき回したいところ。

F東京も当然修正してくると思いますが、このあたりの駆け引きがカギになりそうです。


昨季リーグ3位の得点数だったF東京の攻撃力は警戒が必要です。

今季は三田が好調で、中盤の底で攻守の切り替え役になっているようです。

中央からのパスだけではなく、サイドから質の高いクロスも上げていました。

六平とは同じF東京の下部組織でプレーしていたとのこと。

彼とのマッチアップも楽しみの一つです。

また、やはり太田のクロスは要注意。

対峙する右SBが誰になるのかわかりませんが、いずれにしても一対一にはしたくないところ。

間違いなく、彼なら仕掛けてきます。

昨季は1試合に1本のペースでシュートも撃っているので、クロスだけに気を取られないようにしたいところです。


清水は3試合、F東京は4試合、勝利がない中での対戦になります。

リーグ戦では苦しんでいます。

一方で、カップ戦の方ではいずれも勝利を収め、手応えも掴んでいます。

清水は仙台を相手に4-0の快勝。

F東京もほぼフルメンバーの鹿島を相手に白星発進しました。

その手応えを実証すべく、両者ともに勝ちたい試合です。


清水にとっては、埼玉スタジアムでの無観客試合の直後の試合。

あの経験を生かす場など、本来なら存在しないわけですが、しいて挙げればこの試合なのだろうと思います。

サポーターも、選手も、飢えています。

おそらく、複雑な感情をもって、アイスタで試合を迎えることになるでしょう。

この試合におけるサポーターの価値は、これまで試合の倍。

埼スタで届けられなかった分まで、この試合で届けたい想いがあります。


アウェーという立場であれば、清水エスパルスしか経験し得なかったことがあります。

清水エスパルスしか感じ得なかった想いがあります。

それは、「被害者意識」とかそういうことではありません。

より一層、アイスタという空間が愛おしくなりました。

自分たちの"聖地"を、"聖地たるべく"大切にしようと思いました。


そこに溢れる笑顔、歓声。

威圧感ではなく、一体感こそが大切。

それを噛みしめながら、選手をサポートしたいと思います。

アイスタの力を見せる時です。


個人的にも、久しぶりに子どもたちを連れての参戦。

楽しみたいと思います。






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虚しさと誇りと 〜 J1第4節 浦和戦@埼玉 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2014/3/23(日) 15:00 KICK OFF

浦和レッズ 1-1 清水エスパルス(前半0-1)

【入場者数】
0人(制裁措置による無観客試合)

【得点】
19分 長沢 駿(清水)
76分 原口 元気(浦和)

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 石毛 秀樹
   (→70分 MF 本田 拓也)
DF 平岡 康裕
DF ヨンアピン
DF 吉田 豊
MF 河井 陽介
MF 六平 光成
MF 竹内 涼
   (→65分 MF 杉山 浩太)
FW 大前 元紀
FW ノヴァコヴィッチ
FW 長沢 駿
   (→86分 FW 高木 俊幸)

【警告・退場】
69分警告 大前 元紀(清水)《ラフプレー》

【主審】
飯田 淳平

==========

その感情に襲われたのは、試合終了後しばらくしてからでした。


スタンドに挨拶をすることもなく、無言でピッチを去る選手たち。

彼らに労いの言葉をかけるのは、クラブスタッフのみ。

一体、どれだけの"孤独"の中で、彼らは戦っていたのだろうか。


アイスタではパブリックビューイングが行われ、多くのサポーターが心を一つにして声援を送りました。

ハーフタイムには、その声援がロッカールームに届けられたとのこと。

それでも、やはりいつもとは全く違ったスタジアム。


6万人収容のスタジアムの中に響き渡る、選手たちの声。

TVから聞こえるのは、それの他には、カメラのシャッター音と取材ヘリの音のみ。

試合後の選手たちも、声を揃えて「難しかった」と。


試合後、何とも言えない虚しさに襲われました。

1-1という結果に喜びがないのは当然ですが、負けなかった安堵感も、追いつかれた悔しさも、その虚しさを上回ることはありませんでした。

試合後の選手たちの表情を見て、泣きそうになりました。

敵ながら、原口のその表情からは悔しさが溢れていました。

難しい状況の中で、互いに"絶対に負けられない戦い"を戦いました。

聞こえない"雑音"の中で、いつものパフォーマンスをする難しさ。

それは、ピッチに立たないサポーターには到底理解できないこと。

この"特別な戦い"を戦い抜いた両チームの選手に拍手を送りたいと思います。


"ポゼッション率が試合を決めるのではない"ということを示すとすれば、この試合であったと思います。

浦和のポゼッション率は64%、清水の方は36%。

シュート数も、浦和が17本で清水が6本。


前半は"持たせている"感がありました。

清水のプレッシャーが効き、浦和の方は後方でボールを回す時間が長くありました。

C大阪戦の前半と似た展開でした。

その中で、キーとなるセットプレーから清水が先制。

観戦中は気付きませんでしたが、清水が通常よりも人数をかけたことで、六平がフリーでボールを受けることに成功。

シュート性のボールを駿が蹴り込みました。

吉田がシュートを放ったシーンなど、前半は清水がボールを回しながらチャンスを作るシーンもありました。

相手にボールを持たせながら、カウンターやセットプレーから得点機を狙う。

おそらく、プラン通りだったと思います。

しかし、前半30分あたりからは守備一辺倒に。

運動量が落ち、プレスに遅れる場面が頻発。

TVのスピーカーからは、「Push on!!」と繰り返されるゴトビ監督の檄。

やや引き気味の清水が浦和にスペースを与えることはありませんでしたが、一対一の場面では俄然不利。

印象としては、力負け。

失点シーンでも、六平と河井で関根を囲い込むところまでは良かったのですが、スピードが武器という関根に振り切られてしまいました。

関根がクロスを上げた後の中央での攻防もまた然り。

拓也に対する李のプレーはファールだとは思いますが、混戦の中では致し方ないかもしれません。


結局、試合終了のホイッスルが鳴るまで、流れは変わりませんでした。

後半に清水が放ったシュートは、わずかに1本。

一方の浦和は11本。

なかなか中盤でボールを保持できず、攻め込まれては跳ね返すことの繰り返し。

ボールを"持たせた"前半に対し、ボールを"触れなかった"後半といった感じでした。

後半の唯一のチャンスは、六平が抜け出した場面。

あれが決まっていれば、この試合のヒーローは間違いなく彼だっただろうし、それは"歴史的な"出来事になっていたかもしれません。

ただ、いかんせん、後半は何もできませんでした。


しかし、悲観は全くしていません。

この試合で勝ち得た勝ち点1。

それは、単なる勝ち点1ではありません。

勇敢な清水の戦士たちと、それをサポートしようと共に戦った清水サポーター、さらにはPV開催に向けて奔走してくれたクラブスタッフの方々、それらが一丸となって掴んだもの。

この経験は、決して喜ばしいものではありませんが、ここで得たものはこれからの糧になるはず。

サポーターと選手たちの絆が深まった試合になったと思います。


試合内容は苦しいものでした。

しかし、今の選手たちでやれることは全てやれたと思うし、最後まで勇敢に戦った彼らを誇らしく思います。

しいて言えば、相手にボールを保持され続けた中で、もう少し中盤で落ち着きを取り戻し、試合の流れを変えられるようになりたいところ。

今日は、浩太と拓也を途中から投入し、六平と合わせて"3ボランチ"を形成しました。

中盤を固めながらもカウンターからチャンスを伺うという形は、後半ロスタイムの六平のシュートシーンで体現されました。

ああいったシーンをもっとたくさん作れるようになれば、一つのオプションになり得ると思います。


4試合で4通りのボランチを試しました。

試行錯誤というよりは、いずれも意図をもっての起用だといえます。

いずれも難しい相手でしたが、その中である程度の手応えを得ることができました。


1勝1分2敗。

満足はできませんが、苦しい序盤戦を何とか乗り切ろうとしています。

次はアイスタでのF東京戦。

今日の試合では、選手に直接声を届けることができませんでした。

J1リーグ戦初ゴールを挙げた駿にも。


アイスタを満員にしよう。

サポーターの声を届けよう。

今日の試合でできなかったことを、アイスタで。

満たされない、この想い。

それは、選手たちも一緒だと信じています。

アイスタで、今度こそ、一緒に戦おう。

ゴールの瞬間を喜び合い。

苦しい時にはクラップで。

選手が倒れればコールで励まし。

いいプレーがあれば、精一杯の拍手を。

そして最後は、王者の旗と勝ちロコ。

それが、おいらの知っている聖地日本平。

絶対に汚さない。


最後に、ゴトビ監督とペトロヴィッチ監督の試合後のコメントの一部を。


「人種差別というものは、パスポートも何もあったものではなく、社会の病気だと思っています。それが次の世代へ、親から子へと移っていっていると思います。我々にはサッカーという美しいゲームがあります。この美しいものに色はなく、すべての国際色を持っているものです。スタジアムに誰もいない中で戦うと、スタジアムに魂が欠けているように感じます。埼玉スタジアムの鳥栖戦でこの事件は起きました。サッカーから人種差別をなくしていかないといけないと思います。人と人には違いがあり、だからこそ世界というものは美しい場所であると思っています。私がサッカーを始めたころ、サッカーボールは白と黒でした。今、我々が使っているボールには様々な色が使われています。エスパルスには9カ国の国籍の人たちがいます。カナダ、韓国、スロベニア、オランダ、スタッフにはドイツ人、ブラジル人、そして、私はもうどこから来たのか分かりません(笑)。

私は日本に来て3年2ヶ月になります。その中で、本当に悲惨な東日本大震災を経験しました。ただ、日本はその時、世界と強く団結していました。それが真の日本の姿だと思います。私も含めて、外国人は本当に日本、日本人を愛しています。優しさ、礼儀正しさ、それが日本の顔だと思っています。もし、この国にそういったことに対して無知な人間がいるならば、彼らを愛し、彼らに教えていきましょう。この先の将来は、複数の色、色んなものが重なっていく時代だと思っています。

サッカーの話しに戻ります。今日の試合を楽しむことはできませんでした。ファンがいなかったから楽しめませんでした。声がなく、美しいオレンジ、美しい赤の戦いがありませんでした。内容に関しては良い時間帯と悪い時間帯がありましたが、それはファンから得られるパワーやエネルギーが足りなかったからだと思います。無観客試合になるのは、これが最後になることを願っています。1つになっていきましょう。」



「私にとっても、やはり無観客試合は初めての経験で、62000人は入るであろう大きなスタジアムにまったく観客がいない形で試合を行うのは、非常になんとも言えない感覚でした。練習試合のような雰囲気が漂う公式戦だったけど、なかなか公式戦という感覚を得ることができないゲームでした。そういう中でのゲームは、ホームチームに不利だなと感じていました。

差別問題に関しては、もしかしてそのことを話せるのは私かもしれないと思っています。私自身、37年間ほぼ外国で生活をしています。自分の生まれたところではないところで生活をしています。生まれ育ったユーゴスラビアはもう存在しない。オーストリアの国籍を持っていますし、30年間オーストリア人です。差別というのは残念ながら、どの国にもある話です。オーストリアで、私の名前は典型的なドイツ語圏のものではないので、外国人、という方ももしかしたらいるかもしれない。そういったことはあり得る話です。

私の妻はスロベニア出身だが、ユーゴスラビアのある時代にスロベニアでプレーしている時に知り合って結婚しました。ユーゴのなかでも言語が違う。セルビア語とスロベニア語は違う言語です。私がスロベニアでプレーしている時は『お前はスロベニアに何しに来たんだ』と言われたこともあります。セルビアで生まれたけど、違う国で生活することが長いので、セルビアに帰れば『どこの国の人だ』と言われるだろうし、どこに行っても受け入れられないこともあります。

クロアチアでもプレーした経験がありますが、クロアチアとセルビアの関係は犬猿の仲なので、クロアチアでプレーした時は非常に大きな差別を受けました。ただ、最終的には、私はどの国に行っても、そういった差別から勝利することができました。私自身、どういう風に差別と向き合ってきたか。そういうものに打ち勝ってきた要因は、差別を受けながらも、その人に対するリスペクト、愛情を忘れなかったことだと思います。今、非常に厳しい状況にクラブは置かれていますが、原因を作った人間に対しても私は愛を忘れないようにしようと思います。どんな状況であっても、私は人を愛し、人をリスペクトしていこうと思っています。

8年間、日本で生活していますが、日本の中にもそういった差別的な考えを持っている方はいると思うし、私に対しても外国人ということで差別的考えを持っている人もいるかもしれないが、そういう人にも私の姿勢は変わらず、愛を持って、大きなリスペクトを持って接していこうと思います。その人がそれで考えを変えてくれればと思いますが、変わらなくても、私の姿勢は変わらない。私は40年近く外国で過ごしていますが、どこにいても人を尊重する気持ちを忘れない。それが私の考え、向き合い方です。

どこの国から来ても、アメリカ人でも、日本人でも、良い人もいればそうでない人もいることは分かっています。出身国で差別するのは残念だが、世の中は間違った方向に少しずつ向かっている感じがします。将来を担う若者たちが少しでも良い方向に進んでくれることを私は願っています」


この2人がこの試合の監督だったことは、何かの因果かもしれません。

しかし、もう絶対にあってはなりません。






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関連:清水エスパルス、浦和レッズ、埼玉スタジアム2002

at 22:44, macotobatten, 試合 後記

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無観客試合を前に思うこと

JUGEMテーマ:清水エスパルス

Jリーグ史上初の無観客試合ということで、注目が集まっています。









スポーツ紙だけではなく、TVワイドショーもこぞって取り上げています。

清水について触れられることはほとんどないわけですが、清水としてはただ勝利を目指して戦うのみ。


今日は、非公開練習ながら、クラブからの計らいもあり、選手とサポーターが顔を合わせる機会がありました。

おいらは行けませんでしたが、きっとサポーターの想いは選手に届いたであろうし、例えこういった機会がなかったとしても、勇敢な清水の戦士たちは堂々と戦ってきてくれるはずです。


ゴトビ監督からサポーターへのメッセージがありました。

以下は、さかたさんが文章におこしてくださったもの。

「明日は皆さんがいなくてさびしいが我々の心の中にいる。最後のひとけりまで全力で闘う。ここにいる選手達が皆さんに喜んでもらえるよう頑張る。我々の団結力を見せてくる。サッカーだけでベストになるのではなく、人間性を問われた時我々の団結力を示してきたい。」



ここ以外の場面でも、ゴトビ監督はこの"無観客試合"についての想いを様々な場面で語っています。

その中には、あの"核兵器断幕"の件も。

ゴトビ監督には、もう二度とこのことについて語らせたくはありませんでした。

しかし、彼の言葉からは、あの事件を冷静に受け止め、紳士的に処理してくれたことが伺えます。

同じ日本人として、本当に申し訳ない気持ちです。


今回の件については、やはり"浦和目線"の記事が圧倒的に多い印象があります。












正直なところ、違和感や苛立ちを感じる記事も多数あります。

冒頭に貼った記事の中にも"事実と異なる記事"があることを、竹内社長が語ったのだとか。

マスコミの報道は、「この無観客試合をいかに煽るか」に偏重しています。

本来語られるべきは、なぜこのような事態になったのかということ。

そして、その再発防止のために浦和をはじめとする各クラブ、Jリーグ、そしてサポーター個々がどうするべきなのかということ。

その部分が置き去りにされたまま、ただ単にこの"注目すべき試合"を煽ることだけが盛んに行われています。


浦和が横断幕やゲーフラの掲出を禁止したところで、それは根本的な解決にはなりません。

老若男女、だれでもスタジアムでの観戦を楽しめること。

それがJリーグの理念の一つ。

そこに、偏見や差別があってはならないし、それが人種的・民族的なことに由来するものであればなおさらです。

今回の断幕について、「外国人が観戦することで応援の統制がとれない」ことがその掲出の理由なのだとか。

実に軽率で幼稚な判断基準です。


また、様々な事情で報道であまり扱われていない部分も忘れてはなりません。

今回の「外国人」が一体どの外国人を指しているのか。

この断幕が出される前にその伏線があったことを、多くのサッカーファンは知っています。

「JAPANESE ONLY」が独り歩きしてはいないか。

…その前に、「無観客試合」が相当に独り歩きしているわけですが。


例え浦和が勝ったとして、そこでTVに向かって凱歌を歌うなど、とんでもない話です。

多くの浦和サポーターにおいても、選手たちにおいても、この無観客試合は"とばっちり"なのかもしれません。

それは、当然清水サポータにとっても。

しかし、あくまでこの試合は"制裁による無観客試合"。

清水が勝ったとしても、それは悲しいものでしかありません。

勝利の喜びはあると思いますが、その後には虚しさがこみ上げてくるでしょう。


昨日の記事で「"美談"にすべきは、浦和ではなく清水。」と書きました。

しかし、後でそうではないと悟りました。

清水が勝とうが、浦和が勝とうが、この"失態"は決して美談になることはないということに気付きました。

ただ、清水が勝って、この不名誉な物語を締めくくるのみ。

そこから先は、Jリーグ全体が前を向いて取り組んでいかねばならないでしょう。


わがクラブを愛し、Jリーグを愛するサポーターは、マスコミの煽りに流されることなく、この無観客試合にしっかりと向き合うべきだと思います。

もう二度と、こんな景色を生み出してはいけない、と。


そして、決して忘れてはならないこと。

それは、ピッチ上では「サッカー」が行われるということ。

選手たちのプレーの一つ一つにしっかりと目を向け、「サッカー」を楽しむということ。

異様な雰囲気になるとは思いますが、「サッカー」を「サッカー」として、いつものように楽しみたいと思います。






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関連:清水エスパルス、浦和レッズ、埼玉スタジアム2002

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"プライド"をかけた戦い 〜 J1第4節 浦和戦@埼玉 展望

JUGEMテーマ:清水エスパルス

J1第4節 浦和レッズ vs 清水エスパルス @埼玉スタジアム2002

2014/3/23(日) 15:00 KICK OFF

放送:スカパー!/スカパー!プレミアムサービス/テレ玉

==========

09 鹿島(9) 横浜FM(6)


06 C大阪(4) 鳥栖(3) 浦和(2) 名古屋(1) 広島(0)
05 神戸(1)
04 G大阪(1) 新潟(-1)
03 大宮(-2) 清水(-3)  
02 F東京(-1) 柏(-1) 甲府(-4)
01 川崎(-2) 仙台(-3)
00 徳島(-10) 

==========

第3節のC大阪戦。

ボランチに大輔とキャラを配し、中盤での守備に重きを置きました。

前半は中央において相手の攻撃を封鎖し、ある程度自分たちのやりたいサッカーができました。

しかし、後半はその中盤を完全に相手に支配され、集中砲火。

数回のチャンスはあったものの、それを生かせなかったことで、結果的に大敗ということになりました。


中3日で迎えたカップ戦。

ボランチには竹内と六平という攻撃的な組み合わせ。

守備よりも攻撃を重視し、中盤でのポゼッション率を高めました。

スペースをうまく利用しながら、いわゆる"オーガナイズ"した攻撃が何度も見られました。

4-0の快勝。

序盤は相手にペースを握られたところもありましたが、展開としては危なげない内容でした。

本来の清水が理想とするサッカーを見ることができました。


しかし、当然のことながら、この2試合の相手は全くの別のチーム。

ホームとアウェーの違いもあれば、リーグ戦とカップ戦という違いもあります。

メンバーも、互いに大きく変えた中での試合でした。


23日(日)に迎える浦和戦。

この相対する2試合から、どの要素を抜き出して生かしていくのか。

ゴトビ監督のコメントからは、それを冷静に考えようとしていることが伺えます。

C大阪戦の大敗に下を向くこともなく、仙台戦の快勝に浮かれることもなく。

ただ考えるべきは、浦和戦でどの組み合わせが最適かどうかということ。


これまでの3試合における清水の失点数は7。

横浜FM戦こそ最少失点でしたが、名古屋戦での2失点、C大阪戦での4失点は大きな課題です。

一方の浦和は、3試合での失点数はわずかに1。

昨季は守備に課題があった浦和ですが、今季は非常に順調なスタートを切っています。


この強固な守備に対し、清水はどう戦うべきか。

浦和の弱点を探すとすれば、セットプレーの守備。

昨季はセットプレーから14失点しており、これは15失点の鳥栖に次いでリーグワースト2位。

高さのない浦和守備陣にとっては、清水の高さが脅威となる可能性は十分にあります。

清水の昨季のセットプレーによる得点は11。

これは、リーグ3位タイの数字。

今季の清水のセットプレーは、間違いなく昨季よりも強力になっています。

しかし、一方で浦和の昨季のセットプレーによる得点17という数字も、実はリーグ最多。

清水も決してセットプレーの守備に強いわけではありません。

C大阪戦では、そのもろさも露呈しています。

この試合のカギの一つは、セットプレーなのかもしれません。


おそらく、ポゼッションにおいては浦和に分があるでしょう。

これまでの3試合でいずれも相手にポゼッション率で上回られている清水。

逆に浦和は3試合全てで相手よりも高いポゼッション率をキープ。

特に、鳥栖戦においては63%という高いポゼッション率を記録しています。

しかし、その鳥栖戦で浦和は0-1で敗戦。

ポゼッション率が試合結果に直結しないということは、過去の清水が証明しています。

重要なのは、その中でどう戦うか。

清水にしてみれば、おそらく昨季のアウェー戦のように、ショートカウンターを狙う形になるのだと思います。

そうなれば、高い位置からのプレスは欠かせません。

C大阪戦のように、ボランチが低い位置取りをしてしまうと、浦和の好きなようにやられてしまう恐れがあります。

中盤を固めながらも、ある程度は高い位置からプレッシャーをかけていくべきだと思います。


気になるのは、ボランチの組み合わせです。

結果を残した竹内と六平という可能性もゼロではありませんが、リスクは高いと考えます。

自由にボールを回せた仙台戦だからこそ、彼らのボランチは効きました。

しっかりと中盤で潰せる選手、すなわち大輔の存在は大きいと思います。

そして、おそらく浩太を起用すると予想します。

ご存じの通りに、この試合は特別な環境の中での試合。

浩太がピッチに立つ意味は大きいです。

ゴトビ監督もそのあたりを重視する監督なので、浩太には期待をしているのではないかと思います。

あとは、竹内をどう使うか。

トップ下で起用するかもしれません。

C大阪戦、仙台戦と連戦だったので、休める可能性もあります。

それよりも、ゴトビ監督から評価された六平を起用するのかもしれません。

"ツインタワー"なのか、トップ下を置くのかどうかにもよります。

いずれにしても、こうやって様々な組み合わせが予想できるということは非常にポジティブなことです。

少なくとも、相手は予想がつかないわけだし、サポーターにとっても興奮する要素の一つになります。

試合によって、相手によって、メンバーを「変える」ことができるようになってきました。

「変えなくてはならない」のではないのです。

これは、能動的に戦うための重要なポイントです。


3バックを苦手とする清水。

特に浦和には、大きく開いた両WBに振り回されてきた印象があります。

清水の両SBの組み合わせも全く予想が立たないわけですが、誰がピッチに立っても、サイドでのマッチアップが増えれば相手の思うツボ。

いかに数的不利を作らず、数的有利を作り出すかがポイントになると思います。

C大阪戦の前半に見せた、河井や石毛の中央へ切れ込む動き。

浦和戦でもそういった動きができれば、浦和の守備陣を掻き回せるのではないかと思います。

サイドでは厳しい戦いが待っていると思います。

ツインタワーにクロスを上げようにも、おそらくなかなかそのスペースは与えてもらえないでしょう。

サイドを制されば、清水に勝機はありません。

ボランチがそこにいかに関われるか、そしてWGとの連係も重要だと思います。


無観客試合。

ゴトビ監督は経験があるようですが、ほとんどの選手は初めての経験ということになるでしょう。

浦和は森脇が出場停止の中、代役には坪井が入る可能性があります。

日本代表が2005年に経験した無観客試合。

その試合をベンチで体感している坪井。

何か因縁めいたものも感じます。


両チームにとっても、Jリーグにとっても、非常に重要な試合になります。

当日は、サッカー関係のメディアだけではなく、TVのワイドショーなどの取材や中継もあるといわれています。

清水にとっては、とんだ"とばっちり"なわけですが、決まった以上はこの特別な試合を戦わなくてはなりません。


おそらく、1/34以上の意味のある試合になるでしょう。

かつて清水が、天皇杯決勝で鹿島に負けて以来、およそ半年間にわたって勝てなかったことがありました。

それに相当するほどの、意味の大きい試合になるかもしれません。


閑散とした埼玉スタジアム。

おそらく、その静けさこそが最大の"雑音"。

いかに冷静に、アツく戦えるか。

チームの力が問われる試合でもあると思います。

そういった試合を戦わなければならないこと、現地に参戦できないこと。

これらについて文句を言っても仕方がありません。

特別な環境の中でも、自分たちの力で勝利を掴み取ってくれると信じ、遠くから想いを送るしかありません。


無観客の中で戦う浦和レッズが、"悲劇"あるいは"美談"としてマスコミに取り上げられる雰囲気を感じます。

それに対する大きな違和感を抱きながらも、この試合で浦和に勝利を許せば、ますますそういった風潮を促してしまうという危機感を感じています。

"美談"にすべきは、浦和ではなく清水。


現地で共に戦えない分、その想いはだけは現地に届けたいものです。

22日(土)の11時より、三保練習場で見送り激励応援を行うとのことです。

非公開練習のため、ファンサービスはなし。

おいらは行けませんが、都合のつく方はぜひ。


これは、"プライド"をかけた戦い。

絶対に勝たなくてはなりません。

オレンジサポーターの想いよ、埼スタに届け。






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