ダービーズ・ハイ

JUGEMテーマ:清水エスパルス

今月に入り、ダービーに関する記事は6件目です。

このブログを始めてから、カップ戦やPSM、慈善試合を含めて10試合のダービーがありました。

今回のように、立て続けに記事を書いたのは初めてです。

自分にとっても、今回のダービーが特別なものであったということなのだと思います。


さて、残念なニュースがスポーツ紙やネット上で飛び交っています。

試合後の"煽り"について、それが過剰なものであり、誹謗中傷にあたると。

そして、今日のお昼には、クラブから謝罪文も出されました。



試合前には、暴動が起こるのではないかという危惧もしていました。

ダービーにはそれほどの歴史があるし、今回のダービーは状況も特別なものでした。

タダで終わることはないだろうと思っていました。


現地にはいなかったので確証はありませんが、暴動と呼ぶまでのことはなかったとのこと。

しかし、清水ゴール裏に掲出された数々のゲーフラや横断幕が、磐田サポーターや世間には大きな刺激を与えてしまったようです。


賛否両論があります。

「ダービーとはこういうものだ」

「磐田もこれまで同じことをやってきたじゃないか」

「他所から言われることではない」

「これはひどい」

「品がない」

「J2を馬鹿にしている」


これらを言い合ったところで、各々のダービーに対する捉え方が全く違うので、おそらくそれは不毛な言い合いになるのでしょう。

昨日の記事でも触れたように、ダービーに対する想いは様々。

「ダービーとは何なのか」という問いに対する答えなど、ないのかもしれません。


ただ、はっきりしていることがあります。

それは、昨日のヤマスタにおいて、清水側の言動ばかりがクローズアップされているということ。


不公平感を言いたいのではありません。

これまでのダービーとの違いがそこにはあったということ。


良い悪いは別として、これまで互いに様々な形で相手を挑発してきた両クラブ。

正確には、両クラブサポーターの一部。

そうやって、"煽り合って"、ヒートアップを繰り返してきました。


2年前の"核兵器断幕"。

あの時、Jリーグから処分を受けたのは清水側。

断幕に怒りを覚えた一部の清水サポーターが磐田側に押し寄せたことで、問題が大きくなりました。

人種差別断幕も、それに対する報復も、認められるべきではないもの。

どちらか一方を容認することはできないし、こうやって過激であることが"ダービーの本来の姿"であるという考えは間違っています。

しかし、これまでに両クラブは、互いにこうやってダービーの価値を見出してきたのかもしれません。

もちろん、それが"一部の"サポーターにとって、ということを理解した上でのことですが。


つまりは、相手があったからこそのダービーだったわけです。


あの事件以来、磐田側のアクションもリアクションも、ほとんどなくなりました。

同じ年の9月に行われたエコパでのダービーでは、磐田側の断幕はほんの数枚。

CIMG4962.JPG


自粛なのか、懲りたのか、それとも、ただ単にそういったエネルギーがなくなったのか、実際のところはわかりません。

しかし、それまでは今回の清水とは何の違いもない下品なメッセージを掲出してきた磐田が、ここ2年間ですっかりおとなしくなってしまった印象です。


なぜ、今回のような"一方的な"事態になったのか。

それは、ただ単に磐田が降格危機だから、ということではないと思います。

これまでの彼らであれば、そんなことに構わず、今回の清水に負けず劣らずの"何らか"をやってきたでしょう。

そうでなければ、あんな"核兵器断幕"を許すわけがありません。


つまりは、昨日のヤマスタには、「既にダービーの相手はいなかった」ということです。

昨日のダービーは、試合内容は別にして、サポーター同士の戦いとしては、清水のエネルギーが圧倒的なものでした。

断幕がどうこうは抜きにして、サポーター一人一人の声量、表情、そして演出。

素晴らしいものでした。

TVを通してもその一体感が伝わってきたし、当日に至る一週間の中でも、そういったものは感じました。


この記事で書いたように、試合前の盛り上がりとしては、磐田側のそれに大きな寂しさを感じていました。


もはや、ダービーではなかった。

そう考えれば、昨日のアレコレが批判されても仕方ありません。

そこに、「ダービーだから」という理由も、「今まであいつらもやってきたから」という理由も通じません。

既に、相手がそこにいないのだから。

ああいった下品なものを容認する理由が「ダービーだから」であるならば、ダービーとして相手が捉えていなかった時点で、アウトです。

そもそもが、世間的にはアウトの言動。

やり過ぎであったと思います。

それでも、これまでは互いの「ダービー意識」が、それを許してきたのだと思います。

世間的にはアウトでも、「俺らの中ではこれがダービー」という意識が。

それが通じない今、やはりダービーは終焉したのだと思います。


寂しい部分はありますが、あんな断幕とは一切関係ないであろう多くの磐田サポーターが心傷つける姿を見ていると、そんな理由は通じないのだという想いに駆られます。

"煽り合い"によるダービーの歴史など、サポーターの大半にとっては、ほんの一部のサポーターたちの都合。

それが暴走した結果が、昨日の姿なのだと思います。

それは、反省し、改めなければなりません。

まあ、来季はその心配はないのかもしれませんが…。


ダービーという魔物に取り憑かれ、熱狂してきた両サポーター。

結局は、それは「ダービーズ・ハイ」とも言うべきものだったのだと思います。

きっと、先週のおいらもその渦中にいたのでしょう。

ずっと興奮が収まりませんでした。


「ダービーズ・ハイ」。

その快楽に、全ての感覚を狂わされていく。

勝てば天国、負ければ地獄。

その快感に身を支配され、時には耐えがたい屈辱を味わい、時には至福の瞬間を手に入れました。

「ダービーズ・ハイ」から醒めたとき、そこに残るものは何なのか。

そこに相手はいなかった。

でも、来季もJ1で戦う誇らしき清水戦士たちがいることに、最高の喜びを幸せを感じればいいのだと思います。


今回の件で、一番残念であったことは、清水ゴール裏が批判されたことではありません。

この件によって、試合の中身がほとんど語られなくなってしまったということです。

"最後のダービ"にふさわしい、素晴らしい試合でした。

両チームの選手たちをリスペクトできるものでした。


目の前にあるサッカーに、真摯に向かうことができていたのは、サポーターではなく、ピッチで戦った選手たちであったと思います。

そう考えると、反省すべき点は多いと思います。

サポーター同士の"煽り"も、ダービーを盛り上げる要因の一つかもしれません。

でも、やはり公式サイトで書かれたように、「横断幕や応援コールは応援するチームを鼓舞し、後押しするもの」です。

足りないところはあったはずです。


でも、同時においらは、選手に「サポーターは僕ら以上の気合で臨んでいる試合」と言ってもらえる清水サポーターを誇りに思っています。

リーグ戦はあと4試合。

全てに参戦はできませんが、全力でサポートしていきます。

選手と共に、2014年元日まで戦い抜くつもりです。







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関連:清水エスパルス、ジュビロ磐田、静岡ダービー

at 23:10, macotobatten, クラブについて

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"歓喜"とその裏返し 〜 J1第30節 磐田戦@ヤマハ 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

ジュビロ磐田 0-1 清水エスパルス(前半0-0)

【得点】
80分 大前 元紀(清水)

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 平岡 康裕
DF 杉山 浩太
DF 村松 大輔
MF 石毛 秀樹
MF 本田 拓也
MF 吉田 豊
MF 大前 元紀
FW ラドンチッチ
   (→89分 DF 岡根 直哉)
FW 伊藤 翔
FW 高木 俊幸
   (→18分 FW 村田 和哉))
   (→90+2分 MF 竹内 涼)

【警告・退場】
41分 カルリーニョス(磐田)警告1
75分 金園 英学(磐田)警告1
78分 山田 大記(磐田)警告1
83分 藤田 義明(磐田)警告1

【主審】
福島 孝一郎

==========

仕事の都合でTV観戦でした。

それでも、今季のリーグ戦で、今日の試合ほどに興奮した試合はなかったかもしれません。

元紀がPKを決めてから清水の勝利が決まるまでのおよそ13分間。

固唾を飲む気持ちで見守っていました。

勝利の瞬間、アツいものがこみ上げてきました。


試合後の清水ゴール裏の振る舞いが話題になっています。

予想の範囲内でしたが、決して品のあるものではなかったと思います。

それでも、過去20年間のダービーをふり返ってみれば、やはりこうはなるだろう、とも思います。


「勝利は続くよ〜」や「ジュビロコール」。

勝ったからこそできる、皮肉たっぷりの"恒例行事"。

ダービーで勝利したものの特権です。

それは、両者ともに理解しているはず。

おそらく、おいらも現地にいたらやっていたでしょう。


でも、TVに映し出される光景は、おいらにまた違った感情をもたらしました。

涙を見せる磐田サポーター。

歓喜に沸く、清水ゴール裏をじっと見つめていました。

小学生の女の子も、泣いていました。

もしも現地で、そんな光景が目に入っていたなら…。


勝負の世界であること。

互いに譲れないものがあること。

もはや修復不可能な過去のいざこざがたくさんあること。

全部ひっくるめても、やはり今日のダービーは悲しいもの。


「JUBILO」というクラブ名の由来となった「歓喜」。

その"歓喜"に沸く清水サポーターの様子に、磐田サポーターは何を思ったでしょうか。

その"歓喜"の裏にあったものとは。


「ダービーは戦争だ」

ダービー男として知られる、ジェジンの言葉です。

だとすれば、サポーター同士の煽りも正当なのかもしれません。

でも、おそらく、人によってダービーの意味は違うんだろうなと思います。


敵意と憎悪をむき出しにして戦うもダービー。

そういった物騒なものは抜きにして、単純に静岡の誇りをかけたサッカーが見たいというのもダービー。

静岡県民として、両者を応援したいというのもダービー。


磐田サポーターがこれまで清水に対してやってきたことは、そのまま返す。

それはそれで、いいのかもしれません。

でも、それがダービーの全てではないと思っています。

清水サポーターにとっても、磐田サポーターにとっても、それぞれのダービーがあった。


一旦ではあるかもしれませんが、今季でその歴史に幕が閉じられようとしています。

そういった特別なダービーで勝利することができたことは、涙が出るほどに嬉しいです。


同時に、やはり寂しさも。

それは、ただ単に対戦相手が下のカテゴリーに行ってしまう、というだけではないような気がするから。

何か、大きな何かが、もう二度と戻ってこないような、そんな感覚。

たとえ、再び磐田がJ1に戻ってこようとも、それは元には戻らないような。


最後のダービー。

最後にふさわしい、好ゲームでした。

試合開始から、両者共に高い集中力が感じられました。


磐田は、松岡と菅沼の守備が素晴らしかった。

特に、松岡の2度にわたる神懸かり的なシュートブロックは見事でした。

彼らの体を張った守備がなければ、試合はもっと緩いものになっていたかもしれません。

安田の気迫のこもったプレーも、今日の試合を引き締めました。


一方、清水の方も、平岡、浩太を中心としたDF陣が本当によくがんばりました。

幾度となく磐田にクロスを放り込まれる中、平岡が体を張ってクリア。

前田のシュートを間一髪でブロックしたシーンも印象的でした。

ゴール前での、吉田と前田の競り合いも見応えがありました。

櫛引によるスーパーセーブは、今日もチームを救ってくれました。

ついに、5月の仙台戦以来の完封勝利を手にしました。


試合は前半から、かなり激しいものでした。

いつかは退場者が出るのでは、と思いました。

特に、磐田の選手は前半からかなり飛ばしていて、それが徐々に遅れていき、ファールが増えていきました。

決勝点のきっかけとなった山田のファールも、遅れて元紀に足が入ったものでした。


実際、磐田には4枚の警告が出されました。

そんな中で、清水の警告はゼロ。

警告の対象になるようなプレーもなかったと思います。

警告なしの試合数は、リーグ最低の2。

その2試合目が、今日のダービーでした。


完封勝利についても、前半戦は5試合の完封勝利があったわけですが、後半戦についてはこれが初。

こういった試合ができたのは、今日の磐田が"本気"でぶつかってきたからだと思います。

清水の選手も、鳥栖戦で4失点していることもあると思いますが、かなり集中して試合に入ったように見えました。


チームにもサポーターにも覇気がないように見えていた、最近の磐田。

でも、今日の磐田の選手たちのプレーには気迫を感じたし、試合も非常に興奮するものでした。

磐田の選手たちには、感謝したいと思います。


勝利の分かれ目は何だったのか。

それはほんのわずかなものなのかもしれません。

一つ挙げるとすれば、今季の清水はこういった試合をこれまでも何度も経験しているということ。

試合前から集中力を高め、相手に攻め込まれて苦しい時間帯がありながらも、耐えて耐え、少ないチャンスを生かして勝利を掴む。

そんな試合を、何度も戦ってきました。

後半戦になってからの、"逆転のメンタリティー"も、今のチームをたくましいものにしていると思います。


磐田のほうは、今日だけだった印象。

これまでも、ずっと危機感をもって戦ってきていたはず。

でも、やはり何かが足りなかったんだと思います。

今日のような試合が、もっと早くからできていれば、今の状況は違っていたでしょう。

それほどのメンバーが揃っているチームです。

これまでの積み重ねが、今日の試合の中で"わずかな差"として表れたのだと思います。


今日の素晴らしい試合があったのは、気迫こもった磐田のプレーがあったから。

今季の清水が今の位置にいるのは、シーズン序盤に磐田にコテンパンにやられたから。

今の清水がこうしてJ1にいられるのは、20年間常にジュビロ磐田というライバルがいたから。


明日は我が身、なのかもしれません。

でも、今の磐田の姿を見て、きっと清水はもっと強くなるでしょう。

ライバルとは、そういうものだと思います。


これで本当に降格まで後がなくなった磐田。

降格は時間の問題でしょう。

今日の試合後の清水サポーターの振る舞いが、"永遠の別れ"であってほしくないならば、「1シーズンでも早く戻って来る」べきでしょう。

おいらたち清水が、これまで磐田に抱いていたコンプレックスを思いのままに返上したように、また"やり返して"もらいたい。

あの憎らしいほどに強かったジュビロ磐田が戻って来るのを、じっくりと待ちたいと思います。


さようなら、アツかった静岡ダービー。

さようなら、ツヨかったジュビロ磐田。

またこうして戦える日が来ると信じています。

もちろん、J1の舞台で。









櫛引政敏の苦難』(2013/10/15)


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関連:清水エスパルス、ジュビロ磐田、ヤマハスタジアム、静岡ダービー

at 22:21, macotobatten, 試合 後記

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サヨナラ、ダービー 〜 J1第30節 磐田戦@ヤマハ 展望

JUGEMテーマ:清水エスパルス

56 横浜FM(+20)

54 浦和(+17)
53 広島(+19)


50 C大阪(+19) 鹿島(+6)

48 川崎F(+11)
47 F東京(+15)


44 仙台(+8)


41 柏(-5) 清水(-9)
40 新潟(-2)
39 大宮(-4)

37 名古屋(-2)



33 鳥栖(-16)


30 甲府(-12)




25 湘南(-23)




20 磐田(-12)






13 大分(-30)

==========







静岡ダービーということについての想いは、過去2本の記事に書きましたので、ここでは多くは触れません。

清水にとって、やはりダービーは特別なものではありますが、一方で、相手がどうこうということには関係なく、自分たちの目指すべき着地点に至るためには、ただ目の前の試合に勝つということが重要です。

この試合を終えてからの4試合、いずれも相手は中位陣。

つまりは、今の清水にとってのライバルたちになります。

ここで、下位の磐田を相手に星を落とすわけにはいきません。


この試合のカギになるのは次の2つ。

1つは、ラドンチッチと伊藤のコンビ。

もう1つは、駒野と吉田のマッチアップ。


清水はラドンチッチが出場停止から復帰します。

鳥栖戦では伊藤がハットトリックを決めており、ラドンチッチにとっても大きな刺激となったでしょう。


そのラドンチッチと伊藤が同時にピッチに立つ可能性が高くなっています。

伊藤は以前からラドンチッチとの相性のよさを口にしており、しかも、CFではなくトップ下にあたるポジションになれば、本来の彼のよさも引き出されるでしょう。

そして、鳥栖戦でCFとして結果を残したことにより、より自信をもってプレーできるでしょう。


ラドンチッチを軸にしながら、伊藤がどれだけ"不規則な"動きができるか。

その"不規則"な動きがハマったとき、素晴らしいゴールが生まれるはずです。

それは、ラドンチッチのゴールでも、伊藤のゴールでも、どちらでも嬉しいものです。

そして、彼ら2人に元紀や俊幸、そして途中出場になりそうな村田が絡むとなれば、その期待感はどんどん膨らみます。


磐田の最も大きな脅威は、やはり駒野だと思います。

代表からは遠ざかっているようですが、やはり彼の鋭いクロスは大きな武器です。


ここ数試合、清水はサイドを狙われ続けてきました。

攻撃においては非常に魅力的な石毛と河井の両SBでしたが、執拗に狙われるとやはり厳しいものがありました。

こちらが押し込むことができればいいのですが、鳥栖戦のように相手に自由にボールを蹴らせてしまうと、余裕のないプレーが増えていきます。

その象徴が、河井の退場であったと思います。


その河井に代わってスタメンに入るのは、おそらく吉田。

ただし、河井の代役ではありません。

吉田にとっては、スタメン奪還のチャンス。

右と左の違いはあっても、やはりSBは自分のポジションだという自負があるでしょう。

この試合で駒野をしっかり抑えることができれば、スタメン復帰もあり得るし、この試合の勝利にも大きく貢献することになるでしょう。

吉田は吉田の、自分の良さを出すことが、最も大切なことです。


鳥栖戦が終わり、各記者の質問もダービーに向けたものが多くなってきたわけですが、選手たちのコメントからは頼もしさを感じることができます。

今日のラジオも含めて、10名ほどのコメントを確認することができましたが、その中に消極的な発言は一切ありませんでした。

降格を前にした磐田とやることにやりづらさは?…というような質問が多かったわけですが、それに対して、全ての選手が前向きな返答をしました。

そこからは、今の自分たちのサッカーに対する自信、そして下ではなく上を向く意識が感じられました。


今日の静岡新聞には、浩太のコメントが載っていましたが、「警戒心」という見出しとは名ばかりで、そこには自分たちのクラブへの誇りのようなものがにじみ出ていました。

おそらく、危機的状況の相手に合わせてしまうようなサッカーはしないでしょう。

例えヤマハスタジアムであろうとも、自分たちのこれまでのサッカーを貫き通すはずです。

もちろん、それは開始早々に失点するという意味ではなく…。


シーズン序盤の危機を乗り越えた清水。

乗り越えられずにここまで来てしまった磐田。

4月にアイスタで行われたダービーの結果によっては、全く違ったシーズンになっていたかしれません。

それほどに、ダービーの存在は大きなものです。


上げて上げて上げて、身も心も最高潮に達した状態で迎えるからこそ、勝った時の喜びは凄まじいし、負けた時の悔しさとダメージは計り知れない。

どうやら磐田の方は、その後者に恐れをなして、クラブもサポーターも"上げる"ことをやめてしまったようです。


「暖簾に腕押し」なのかもしれません。

もはや、ダービーと呼べるような代物ではないのかもしれません。

それでも、とにかくダービーでは勝利しか有り得ません。


44回という歴史に幕を閉じる今回のダービー。

その初戦を勝利で飾った清水が、その最後も勝利で締めくくります。


そして、ダービーとは、これでお別れです。








櫛引政敏の苦難』(2013/10/15)


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at 23:51, macotobatten, 試合 展望

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こんなのはダービーじゃない

JUGEMテーマ:清水エスパルス

ダービーに向け、熱を帯びてきた清水サポーター。

鳥栖戦では選手を鼓舞する大横断幕がゴール裏に出され、同じくメインスタンドにも数枚の断幕が出されました。

試合後のヒーローインタビューでは、伊藤が自らダービーについて触れ、今日の練習後の選手のコメントからは「J2に落とす」という表現も。


磐田サポーターの方はどうだろうか、と思い、ブログ記事を検索してみました。

ブログ村、さっかりん…。

そして、ツイッター検索もかけました。


唖然としました。

これが磐田サポーターの総意とは思いたくありません。

ダービーについての記事がほとんどない。

「ダービー」という言葉が出てきても、実にあっさりとしたものばかり。

残念だったのは、既に来季の話をしているということ。

J2に落ちたら何人残るだとか、誰が残るだとか…。


ブロガーさんだけで判断はできないと思いますが、ツイッターからも、ダービーに対する磐田サポーターの想いは聞こえてきません。

何かもう、諦めてしまっているかのような、そんな雰囲気が伝わってきます。

「最後のダービー」なんて言葉が磐田サポーターから出てくるなんて…。

確かにおいらは「絶望的」という表現を記事の中で使ったし、実際にかなり厳しい状況だと思います。

でも、それは、他サポだから思うことでしょう?

選手に最も近いはずのサポーターは、どうなのでしょうか?

いろいろ探してみましたが、アツい想いが伝わってくるものは見つけられませんでした。


おいらはダービー以外の磐田の試合を見に行ったことはありませんが、今季のヤマスタの雰囲気は、総じてそういった覇気のなさがあるという話を耳にしました。

TVから伝わってくるものも、同じです。

そりゃ、選手は戦えないと思います。

どうして磐田の選手に元気がないのか。

単に勝てていないからじゃないのではないか?

ゴール裏を始めとする磐田サポーターは、しっかり選手のサポートができているのだろうか…。


練習試合のあった今日の三保。

ダービーに向けた断幕がグラウンド周囲に出されていたとのこと。

一方の大久保グラウンドの方は…何もなかったようで、見学者も40人…。


降格の危機だよ?

でも、まだ終わっちゃいないよ!?

そして、ダービーが控えているんだよ!!??


あの、強かったジュビロ磐田はどこへ行った?

日本中にサポーターがいて、国内だけじゃなく、アジアでも輝いていたジュビロ磐田はどこへ行った?

どうしても越えることのできなかった、あの高い壁。

残念ながら、その見る影は、かつてのレジェンドがTVで活躍するシーンでしか見ることができません。


クラブの公式サイトも覗いてみました。

ジュビロ磐田』(ジュビロ磐田公式サイト)

こちらも、ダービーをただの試合だと捉えているようです。

最後になるかもしれないホームでのダービー。

それでも、ダービーの価値よりも某コンビニの方が目立っています。

イベント紹介の最後の最後に登場する「The DERBY」のバナーが、まるで泣いているように見えます。


ダービーに関する各紙記事も覗いてみました。






まだ、こちらの方が熱を感じます。

でも、どう考えても逆でしょう??

ダービーを盛り上げるのは、マスコミじゃない。

クラブであり、選手であり、そしてサポーターのはず。


こんなのはダービーじゃない。

熱が伝わってこない。

「降格だとかは関係ない。ぶっ潰すだけ。」

清水サポーターじゃなくて、磐田サポーターが言わなきゃいけないことなのでは、と思います。


おそらく、清水側ゴール裏は、ものすごい声量で選手を後押しするでしょう。

狭いスペースにギュウギュウに詰め込まれた時の団結力は量り知れません。

ホーム側に割り当てられたチケットが未だ残る中、チケット難民が続出している清水側。

現地に行けないサポーターの分まで、声を出して選手をサポートしてくれるはずです。

(追記:今日になって不可解なほどに一気に完売。何があった?)


本当に、このまま堕ちてゆくのでしょうか。

もう、とうの昔にダービーなるものはなくなってしまったのでしょうか。

こんな形で迎える"最後のダービー"は、あまりにも寂しい。



いつにない論調で書きました。

不快な思いをする方がいるかもしれません。

でも、磐田サポーターには、もっとダービーを盛り上げてもらいたい。

両者があってこその、ダービーだと思うからです。


強いジュビロ磐田、無敵のサックスブルーを見せてください。

今の順位は関係ない。

静岡という地でずっと戦い続けてきたライバル同士の戦いです。

静岡の誇りをもって戦いましょう。



(おいらのお気に入りブロガーさんたちの、ダービーに関する記事、勝手ですが貼らせてください)

ヤマハスタジアムって』(オレンジ親父)


ダービーに切り替え』(のほほんまゆのHAPPYレシピ)

第44回 静岡ダービー展望』(こぱるおちゃんのブログ)

静岡ダービー!』(愛知エスパルス会隊員募集!)









櫛引政敏の苦難』(2013/10/15)


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もうダービーは始まっている

JUGEMテーマ:清水エスパルス

「NEXT『DERBY』結果が全て」

「情け無用!全力でぶっ潰せ!!」

「もうダービーは始まっている 全力で磐田をブッ飛ばせ!」


鳥栖戦後にアイスタのスタンドに出された断幕たち。

サポーターの想いは、既にダービーへ。

そして、ヒーローインタビューでは伊藤からもダービーについてのコメント。


"次節にも降格の可能性"と各紙に煽られるジュビロ磐田。

その降格条件は、次節に甲府が勝ち、磐田が負けること。

そして、神様の悪戯か、甲府の試合はダービーよりも3時間早くキックオフ。

仮に甲府が勝利した場合、磐田は"負ければ降格"という状況の中でダービーを戦うことになります。


磐田を良き"ライバル"と認め、共にJ1で戦えることを望む人。

憎き磐田のJ2降格を心から望み、その引導を渡す瞬間楽しみしている人。

同じ清水サポーターでも、いろいろな人がいると思います。


かつて、「俺たちは清水が滅びるまで戦い続ける。磐田を見て死ね。」という断幕が、磐田側から出されました。

そして、記憶に新しい「核兵器」断幕。

断幕一つをとっても、ダービーの因縁は語り切れません。


個人的には、どうせ降格の決まる相手であるのならば、ダービーでそれを決するのがふさわしいと思っています。

これまでにも、互いに降格危機はありました。

2005年には清水が、2008年には磐田が。

2005年のダービー2戦目では、1-1のドロー。

この試合で連敗を3でストップさせたことで、残留への道を切り拓くことができました。

2008年には、入替戦に回った磐田がかろうじて残留を掴みました。

第31節のダービーで、もしも清水が勝利していれば、磐田は自動降格していた可能性が高いでしょう。


互いにライバル視しながらも、最後の最後で甘い手を差し伸べてきた両者。

しかし、今季はもう、その必要はありません。

瀕死の磐田。

残留に一途の望みをつなぐはずの静岡ダービーで、チケットは未だに売れ残っています。

残り5試合。

磐田が1敗でもして、甲府が1勝でもしたら、その時点で降格が決まります。

絶望的な状況です。

ならば、ダービーで決めるのが、共にダービーを戦ってきた同士としての義理。


勝たなければならない。

それは、ダービーだから。

相手が、ジュビロ磐田だから。

降格だとかを抜きにしても、やはりダービーは負けられない。

ただ、目の前の"ライバル"を叩くのみ。

ここでJ2に落ちるということは、その"ライバル"という肩書が外されることを意味します。

「どうしてこうなった?」

かつての強かった磐田を思い返しながら、そう思います。


しかし、今の清水にとって、やはり磐田は簡単な相手ではありません。

それは、ダービーという特別な試合だから。

しかし、こうした難しい試合を乗り越えてこそ、さらに強くなっていくのだと思います。

今の清水エスパルスが、かつて強いジュビロ磐田というクラブがあったからこそのものであるならば、今回のダービーでも、その磐田を踏み台にしてまた一歩強くなっていけばいい。


磐田には、これまでの試合とは違った覇気のある試合を期待したいし、清水には、それを凌駕するサッカーを期待します。


ダービー週間の始まり。

それは、静岡がオレンジに染まる一週間の序章。







櫛引政敏の苦難』(2013/10/15)


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