2012.10.31 Wednesday
浩太のために 〜 NC決勝 鹿島戦@国立 展望(2)
JUGEMテーマ:清水エスパルス
国立の舞台に立つために、予選リーグ6試合、決勝トーナメント4試合を戦ってきました。
10試合でピッチに立ったオレンジ戦士は次のとおり。
GK 海人、林
DF 大輔、平岡、キャラ、(岩下)、(辻尾)、犬飼、吉田、姜、記帝
MF 浩太、(アレックス)、(枝村)、大悟、八反田、河井、(章斗)、誠、石毛
FW (ジミー)、元紀、俊幸、翔、タカ、亜人夢、白崎、賢聖、瀬沼
実に、29名もの選手が名を連ねます。
既にチームを去ってしまった5名の選手も、国立への切符の獲得に貢献してくれました。
そして、もう一人。
公開抽選会に参加した小野も、ナビスコ杯を戦った戦士の一人と言っていいでしょう。
29名という数字は驚異的なものです。
何せ、今の清水には26名(瀬沼を除く)の選手しか登録されていないのですから。
この29名という数字が、今季の清水の強さ、そしてチームが一丸となって戦ってきた証であると思います。
今季のスローガンである「一 〜 One team, One mission」。
ベテランも、中堅も、若手も、ルーキーも、高校生も、大学生も、そんなものは関係なく。
それぞれの選手が、それぞれの役割を最大限に発揮し、ここまで勝ち上がってきました。
まさに、チームの全員が一つになって掴んだ国立の舞台です。
その決戦の舞台に、浩太の姿を見ることはできません。
準決勝で累積2枚目となるイエローカードを受けたことについて、「自分の力不足」と割り切ったようなコメントをしていましたが、間違いなく悔しいはず。
今のキャプテンは、杉山浩太です。
小野の移籍により、チームキャプテンは不在ということになってはいますが、今のチームの大黒柱は浩太です。
中盤の底で試合をコントロールし、試合の局面では大声でチームを鼓舞し、勝利が決した瞬間には誰よりもアツく喜びを表現しています。
彼の"復活"なくして、11月3日の決戦はあり得ませんでした。
これは憶測でしかありませんが、小野がシドニーへの移籍を決断できたのも、浩太の存在があったからなのかもしれません。
それほどに、浩太のキャプテンシーは光り輝いています。
その浩太が、決勝の舞台にはいません。
戦術的にも、心理的にも、その事実は痛いものがあります。
それでも、今のチームにとっては、大きなマイナス要素にはならないだろうという想いもあります。
例えピッチにいなくとも、いや、いないからこそ、チームの結束はより強いものになるでしょう。
ー誰のために戦うのかー
そんなことを考える必要はないのかもしれません。
でも、戦いへのモチベーションは、選手のプレーに確実に影響します。
優勝したいのは誰でも同じ。
決勝の舞台でそれを成し遂げるには、それ以上の"何か"が必要です。
それは、チャレンジ精神なのかもしれないし、自信のプライドのかもしれないし、勝利への渇望なのかもしれません。
ー浩太のためにー
選手たちの中には、そんな想いがあるはずです。
決勝の舞台に立てない"キャプテン"に、あの杯を掲げさせたい。
全員の力で勝ち上がってきたからこそ、自分たちのために戦ってほしいと思います。
サポーターのため、だなんて言う必要はありません。
国立の舞台で、心を一つにしてがむしゃらに戦う選手たちの姿が見られれば満足です。
そして、その先には浩太が杯を掲げるシーンがあると信じています。
想いは一つ。
たとえ、ピッチに立てなくとも。
たとえ、今は別のユニフォームを着ていても。
杯を掲げよう。
"全員"の力で。
サポーターは、それを全力で支えます。
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at 21:45, macotobatten, 試合 展望
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