2012.05.31 Thursday
ACL出場権を勝ち取れ
JUGEMテーマ:清水エスパルス
今季のACLは、Jリーグから出場した4クラブのうち3クラブが決勝トーナメントに進出しました。
しかし、いずれも2位通過だった3クラブは、トーナメント初戦をアウェーで戦うことになり、その全てが初戦敗退となりました。
G大阪がアジアチャンピオンとなった2008年を最後に、Jリーグ勢の成績は下降線を辿り、ここ3年間に至っては昨季のC大阪のベスト8が最高成績。
そのC大阪もトーナメント初戦の相手はG大阪であり、どちらかのクラブがベスト8に進出することが約束されたものでした。
代表チームとなれば、苦戦を強いられながらもアジア杯は2連覇を果たしており、FIFAランキングもアジアではオーストラリアに次いで2番目の30位。
そんな代表チームを抱える日本のクラブが3大会連続でベスト4に1クラブもエントリーできていないのは、やはり寂しいもの。
そして、そんな中で出場すら果たせていないのが、清水エスパルス。
健太監督時代から、ACLへの出場は、国内タイトルと並んでの悲願であり、ゴトビ監督体制になってからは、さらにアジアを意識するクラブ運営となったことを感じています。
思い返せば、ACLなんて言葉がほとんど知れ渡っていない頃に一度だけ出場したのみ。
あの頃はアジアカップウイナーズ杯というのがあって、毎年のように出場していた記憶があります。
しかし、第1回ACL出場以降、アジアを舞台に本格的な大会を戦う機会は得ることができていません。
以前、ACL出場権にあと一歩というところまで来たとき、"ACLに出場してリーグ戦でボロボロになるくらいなら、ACLなんて出ない方がいい"という声をちらほら聞きました。
確かに、今季が例外ではなく、毎年のようにACL出場クラブはリーグ戦で苦戦を強いられています。
今季のG大阪なんかは、ACL出場がもたらしたリスクを最大限に発揮しているといってもいい状態です。
もちろん、J2に降格するのは勘弁です。
でも、そのリスクを恐れて"ACLには出ない方がいい"と考えることには反対です。
どんなにリスクがあろうとも、やはりACLは晴れの舞台。
厳しい戦いが待っていることは確かだし、クラブにとって大きな利益になるかといえば、疑問の部分が大きいといえます。
リーグ戦での戦いは間違いなく厳しくなり、もしかしたら下位に低迷して苦しむかもしれません。
それでも、やはりACLに出場してほしいです。
ナビスコ杯予選があるとはいえ、ACL出場クラブに比べたら、その他のクラブの戦いは楽なものです。
週の中日にウズベキスタンに遠征することなど、想像すらできません。
清水エスパルスは、そういった厳しい戦いをしてきた4クラブと、同じリーグで戦っています。
そして、現在の順位は4位。
清水がACLに出場していたら、そうはいかなかったかもしれません。
順位表を眺めていると、下位に低迷するACL出場クラブから、"お前らはずっと国内だろ"という声が聞こえてくるように思えます。
残念ながら、それに返す言葉は見つかりません。
それは、今の清水がACLを知らないから。
だから、やっぱりあの舞台に立たないといけないんだと思います。
どんなに苦しくても、あそこで戦ってこそ、クラブの本望なんだと。
そして、事実、クラブをはじめゴトビ監督はそこを目指しています。
おいらたちは、選手たちに向かって言います。
"多少のリスクは冒さなければ、ゴールは奪えない"と。
それと意味は近いのかなと思います。
ぬるぬると国内リーグの中位をうろうろするのではなく、やっぱり飛躍してほしい。
一つのクラブをずっと応援し続けるって、そういうことなのかなと思います。
今の清水のクラブ規模では難しいのかもしれないし、そもそも"全力で"ACL出場権を獲得しようとして果たせていないのが現実ではありますが。
『小野伸二の復帰を待つ』(2012/5/30)
at 22:30, macotobatten, クラブについて
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