2012.04.15 Sunday
快楽にほど近い快勝 〜 J1第6節 磐田戦@アウスタ 参戦後記
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NC第3節 横浜FM戦@アウスタ 4/18(水)19:00 KICK OFF
関連:清水エスパルス、ジュビロ磐田、アウスタ日本平、静岡ダービー、高木俊幸、大前元紀、村上伸次
前半のボール支配率は、清水が63%。
圧倒的にボールを保持しながらも、なかなかビルドアップができませんでした。
両サイドのSBとWGの連係も悪く、特に右サイドはことごとくパスミスが続き、そのたびにカウンターを受けることに。
ゴトビ監督は"集中力を欠いていた"と表現していますが、おいらが受けた印象は"ナーバス"になっていたということ。
静岡ダービーということで、やはりこの日のアウスタはいつもの雰囲気とは違いました。
その雰囲気に、"飲まれていた"印象にあったのは清水の選手たち。
いつも通りのテンポの良いパス回しはなかなか見られず、ボールを持ってから出しどころを探す場面が何度もありました。
磐田の方は非常に積極的な入り方を見せ、中盤で挟み込む形で清水にプレッシャーをかけ、清水はそれにまんまとハマりミスをする。
カウンターを仕掛ける磐田に対し、清水はキャラや大輔を中心とした力強い守備でそれに耐える。
磐田がCKから先制点を挙げてからは、磐田が引いて守る傾向が強まり、中盤以降にパスの出しどころが作り出せない状態に陥りました。
大輔から前へ、なかなかボールが渡らない。
前半40分も近くなる頃になっても、清水のシュートは0本。
一方の磐田も、先制点を挙げた際の1本のみ。
互いに相手の良さをつぶし合いながらも、何となく清水側に停滞感が漂う、そんな前半でした。
この状況を打破したのが、前半39分の元紀の初シュートであり、その起点となった俊幸の大きなサイドチェンジでした。
結果論かもしれませんが、このプレーを皮切りにチームにようやく血が巡るようになりました。
たたみ掛けるCKに3分間も続けられた"ゴール"コール。
その数分後に生まれた、起死回生の同点ゴール。
途中出場で流れを変えた河井と"アウスタ男"俊幸のコンビが挙げたこの同点ゴールが、この試合の行方を左右する大きな得点となりました。
自己満足であっても構わないから、あの数分間のサポーターの声援が同点ゴールにつながったと思いたいです。
それほどに、嬉しい同点ゴールでした。
後半に入ると、チームは完全に息を吹き返しました。
俊幸のスーパークロスを元紀が豪快に頭で決めて勝ち越すと、あとは攻守のバランスを失った磐田を圧倒。
カウンター主体の磐田に対してリードを奪ったことで、引くに引けなくなった磐田が見せる"綻び"を、途中出場の小野やタカが面白いように突いていきます。
古巣相手にゴールを決めてくれれば最高ではありましたが、タカの気持ちの入ったプレーはしっかりと心に響きました。
試合終了間際には残念な失点がありましたが、勝ち点に影響のないあの失点が、今後の良き"お灸"となるのなら安いもの。
前半の拙攻はあったものの、90分間を通して見れば、これ以上ない圧勝だったといえます。
サッカーというスポーツは、90分間の中で刻々と状況が変化していくもの。
その中で、悪い時を耐え忍び、良い時にしっかりとチャンスを生かす。
言葉で言えば簡単ですがなかなかできなかったこのことが、この試合では見事に果たされていました。
先制された11試合のうち、逆転で勝利を果たしたのがわずかに1試合だった昨季。
先制されてからズルズルとバランスを崩し、下を向き、そして引き離される試合が何度もありました。
この試合では、先制されてから苦しみながらも、決して下を向くことなく戦い続けました。
パスコースがなかなか作れない中、自分たちでそれを打開しました。
そして逆転勝利を掴みました。
追加点がなかなか奪えずに勝ち点を取りこぼしてきた昨季。
得点後の反応の仕方が大きな課題でした。
この試合では、HTをはさみながらも、すぐさま追加点を挙げることに成功しました。
その後もラインを下げることなく、攻めの姿勢を貫きました。
見ていて気持ちの良いサッカーでした。
交代選手がなかなか機能せず、後半に苦しい戦いを強いられることが多かった昨季。
この試合では、交代して入った3選手が、ピタリとハマりました。
不調(ケガ?)の吉田に代わって急遽入った河井は、同点ゴールをアシストするだけではなく、右サイドにおいて安定感をもたらし、攻守に渡ってクレバーな仕事をしてくれました。
2週間ぶりの出場となった小野は、中盤にリズムをもたらし、圧倒的なポゼッションを果たすことで磐田の戦意を徐々に削いでいきました。
柏戦以来の出場となったタカは、わずか10分程度の出場だったにもかかわらず、決定的なシュートシーンも生み出し、そして元紀のダメ押しゴールのきっかけも作るなど、存在感を見せました。
ベンチに控える選手たちが、単に豪華なだけではなく、チームとしてしっかり機能しています。
11人で戦うのではなく、18人で、いやそれ以上の全員で戦うこと。
それができていると思います。
小野がいなければ、何もできなかった昨季。
ピッチ上でゲームをコントロールできる選手がいませんでした。
この試合では、コントロールと呼ぶには早いかもしれませんが、自分たちで試合の流れを呼び戻す姿を見ることができました。
そこに小野の姿はなく、小野はHTにキャラと平岡、そして元紀に声をかけてアドバイスをしていました。
ピッチ内外で、それぞれがチームの重要なファクターとして機能している、それを感じることができました。
以上のように、様々な視点から大きな成長を見ることができた一戦でした。
その相手が、ジュビロ磐田だったことも含めて、最高の一戦となりました。
それは、快楽にほど近いもの。
まさに、サポーターは、この瞬間のために日々チームを応援しているといえます。
サポーターとしての絶頂を味わえるこの瞬間。
最高の瞬間です。
次のダービーは10月6日。
そこまでには、それぞれリーグ戦を22試合戦うことになります。
それぞれのチームの立ち位置がどうなっているのか、今から気になるところです。
どちらにしても、これからシーズンが終わるまで、一度も上位を譲ってはなりません。
このまま清水は上昇気流に。
決して後ろは振り向かない。
目指すは頂上のみ。
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at 22:31, macotobatten, 試合 参戦後記
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