2012.04.07 Saturday
功労者×2、秘密兵器×2 〜 J1第5節 神戸戦@ホームズ 後記
JUGEMテーマ:清水エスパルス
久しぶりのアウェーの地での勝ちロコ。
現地参戦はできませんでしたが、TVの前で堪能しました。
前半から前線に人数をかけてきた神戸に対し、押され気味の清水。
札幌戦と同じように、どこか相手に合わせるような試合の入りでした。
状態の悪いピッチの影響もあったのかもしれませんが、なかなかパスがつながらず、苦しい試合展開。
そんな中で90分間チームを支え続けたのは、2人の功労者。
1人目はアレックス。
彼の献身ぶりは、特に今季に入ってから際立っています。
今日の試合では、最近任されていたCFではなくトップ下に入り、広いプレーエリアを保ちながらあちこちから相手の嫌なところに顔を出していました。
前線からの守備、攻撃の起点、そしてフィニッシャー。
まさにゲームの主導者でした。
CFもWGもやれてしまうのが彼の長所ではあるのですが、やはり2列目の彼が一番見ていて楽しいし、効果的なように感じます。
今日はジミーを追い越すような形で何度も最前線に飛び出し、オフサイドになってしまった場面も含めて、数多くのチャンスに絡みました。
そして、何よりも決勝ゴールを決めました。
広島戦以来の今季2点目。
その広島戦のゴールを思い出させるような、相手のミスにたたみ掛ける形でのゴールとなりました。
Jリーグ2年目となり、昨季以上に堂々と、そして生き生きとプレーしているよう感じます。
本当に良い選手を獲得したと思います。
2人目は村松大輔。
彼もまた、今季は昨季とは比べものにならないほどに輝いています。
キャラがCBを務めるようになってから、今や不動のアンカーは大輔で間違いないでしょう。
神戸側は、これまでのチームと同じように大輔の両サイドのスペースを狙ってきていましたが、的確な判断のもとで、無理に深追いすることもなく、周囲の選手とうまく連係をとりながら守ることができていました。
いざ一対一の場面となれば、得意の対人プレーを生かし、効果的に相手の攻撃の芽を摘んでいました。
楽しそうにプレーしている姿が非常に印象的でした。
大輔、キャラ、岩下、林。
中央に構える4枚の守備陣が、今は鉄壁のように清水のゴール前にそびえ立っています。
これでリーグ戦は5試合を戦って失点はわずかに4。
その大きな功労者は、間違いなく大輔でしょう。
さて、前半に苦しんだ清水ですが、後半18分にベンチが大きく動きます。
これが清水の"秘密兵器"、小林大悟と枝村匠馬。
先発で起用されても何の問題もないこの2人がベンチにいるのが、今の清水の大きな強み。
90分を戦える力をもっていながらも、なかなか出場機会に恵まれなかったこの2人は、先日のナビスコ杯新潟戦では若手の躍動を支えた存在でした。
これまでの練習試合でもともにプレーする機会が多く、両者の連係は十分。
この2人の同時投入によって、停滞していた清水の中盤が活性化します。
特に枝村は、ジミーの"幻のゴール"とアレックスの決勝点をアシスト。
彼らしい飛び出しはもちろんのことですが、それだけではなく鋭い縦パスも見せてくれました。
ゴトビ監督が2人同時投入をした記憶はあまりありません。
おそらく、かなり早い段階から決めていた交代だったのでしょう。
そして、それが今日の試合の"スイッチ"を入れることになりました。
効果的なスイッチにより、試合終盤を支配した清水が手堅く勝利を収めました。
後半の戦いに課題があった両チームでしたが、今日の試合では試合結果だけではなく、そういった点からも清水に軍配が上がった試合でした。
札幌戦と同様に、決していい内容ではありませんでした。
若手が多く出場した新潟戦のほうが、見ていてワクワクする試合内容でした。
それでも、1-0で勝利したことに価値があります。
"アウェーで勝とう"と選手同士で話をしてきて今日の試合を迎えたようです。
どこか心に引っかかっていた、"アウェーの悪魔"。
今日でそれを振り払うことができたでしょう。
これで公式戦6試合は全て1点差ゲーム。
タフな試合が続いていますが、その中で4勝を挙げていることは、引き分けの多かった昨季に比べれば大きな前進。
ただ、やっぱりもう少しシュートもゴールも見たいです。
願わくば、次のダービーあたりで大量得点を…。
…なんて欲張りになったときこそ、注意が必要なのですが。
『特別な高揚感と信じる気持ち』(2012/4/6)
at 21:35, macotobatten, 試合 後記
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