<< 忘れてはいけない | main | ハングリー 〜 NC第1節 山形戦@NDスタ 後記 >>

落としどころ 〜 J1(1st)第2節 新潟戦@デンカS 後記

JUGEMテーマ:清水エスパルス

2015/3/14(土) 14:00 KICK OFF

アルビレックス新潟 0-0 清水エスパルス(前半0-0)

【入場者数】
19,537人

【得点】

【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 三浦 弦太
DF ヤコヴィッチ
DF 平岡 康裕
DF 犬飼 智也
MF 本田 拓也
MF 八反田 康平
MF 竹内 涼
   (→88分  MF 六平 光成)
MF 村田 和哉
FW 大前 元紀
   (→46分  FW ピーター ウタカ)
FW 長沢 駿
   (→72分  FW ミッチェル デューク)

【警告・退場】
14分警告 平松 宗(新潟)【反スポーツ的行為】
27分警告 ラファエル シルバ(新潟)【反スポーツ的行為】
29分警告 大前 元紀(清水)【ラフプレー】
45分警告 本田 拓也(清水)【反スポーツ的行為】

【主審】
扇谷 健司

==========

ドローの試合というものは、大抵のところ、両チームにとって課題が多く挙げられることが多いと感じます。

しかし、この試合においては、そうではなかったようです。

少なくとも、大榎監督、柳下監督は、自分のチームに対して「良かった」というコメントを残しています。

それが物語っているように、スコアレスドローであっても見どころは多かったし、両チームの狙いがよく表れていた試合だったと感じました。


新潟にとっては、2015シーズンのホーム開幕戦。

昨季は最終節で行われるはずだったホーム最終戦が、雪のために他会場に。

久しぶりのデンカSでの試合に、サポーターも選手も気持ちが入っていたに違いありません。

さらに、清水はこのスタジアムにおいて、5年間で6試合を戦って全敗。

これまでいくつものスタジアムが"鬼門"とされてきましたが、おそらくここが"鬼門"と呼ぶに一番ふさわしいスタジアムだったと思います。


スタッツを見れば、シュート数こそ差はありませんが、CKは新潟の12本に対して清水はわずかに1本。

ボール支配率も、清水が40%と、内容的には新潟に主導権を握られた試合展開でした。

MVPに櫛引を挙げる声が多いように、彼のビッグセーブには何度も助けられたし、チャンスよりもピンチの方が多かったことは確かです。

しかし、そういった内容に対するネガティブな感情よりも、この試合で勝ち点1を持ち帰ることができたことに対する喜び、あるいは安堵のような感情の方が大きいように思います。

それは、自分たちのやろうとしたサッカーと実際のサッカーに、大きなブレがなかったからなのかもしれません。


犬飼と弦太を含めた、CB選手を4人並べる守備ライン。

これは、ある程度は相手にボールを保持されたり、押し込まれたりすることを想定した布陣です。

本来の大榎監督の理想を掲げれば、もう少し攻撃に長けた選手をSBに配置するでしょう。

しかし、昨季からの経験から、今の清水のDFラインに求められることを考えた結果、改善すべき点は、高さであり、強さであり、球際であったと。

今日の試合では、犬飼も弦太もよく体を張り、そういった部分をしっかりと見せてくれていました。

清水の布陣を見れば、10チーム中10チームが、サイドを突いてくるでしょう。

それを覚悟の上で、若い両SBが試行錯誤をしながらもうまく対応していたと思います。


攻撃も、村田のスピードを生かしたカウンターを中心とした形。

そして、少ないチャンスをしっかり決めて勝利を手繰り寄せるというのが、この試合でも狙いであったと思います。

攻め込まれるのを前提とした戦い方です。

これもまた、大榎監督の本望ではないでしょう。

事実、前回も今回も、もう少し後方からビルドアップしたかったと話しています。

しかし、そうは思いながらも、現実的に最も効率のよい戦い方をやれている。

それが、ここ最近の清水がバランスの良い戦い方をすることができている理由なのだと思います。


つまりは、"落としどころ"がしっかりしていると。

理想と現実の中間にある"妥協点"を、選手たちが確かに共有し、同じ指向のもとで戦うことができているのだと思います。

順調にチームの完成度が上がっていけば、自然とバリエーションも増え、その"落としどころ"がより理想に近づいていくことになるでしょう。

これは、残留争いの渦中にいた昨季はなかなかできなかったことで、昨季の経験値が生かされている部分だと思います。


前節のデュークのデビューに続き、この試合ではウタカがJリーグでのデビューを果たしました。

後半の始めから、しかも元紀に代わってピッチに入ることは驚きでしたが、ローテーションさせながらも新しい選手をマッチさせていくには、必要なことだったと思います。

いざピッチに入ったウタカは、期待通りのプレーを見せてくれました。

高いボール保持力。

柔らかいボールタッチ。

広い視野。

周囲との連係力の高さ。

そして、この試合唯一であったCKでは、ポストに当てる惜しいシュート。

マークが付いていながらも、上手く視界から消え、絶妙のタイミングでGKの前に入り込むという、実に素晴らしいシュートでした。

セットプレーではなかったかもしれませんが、同じようなシーンが、過去の彼のプレー集動画の中にもあったように記憶しています。

ポジショニングの上手い選手だと感じました。


存在感は十分に示しましたし、今後の前線の組み合わせがどうなるのか、非常に楽しみになりました。

"期待以上"ではなく"期待通り"と表現したのは、もう少し縦への突破を見たかったというところ。

かなり周りに気を遣いながらのプレーでしたが、慣れてくればもっと大胆なプレーが見られるのではないかと期待します。


危ないシーンはあったものの、結果として完封に収めたことは素晴らしいことです。


特に櫛引のセービングは見事だったし、ここ2試合だけを見れば、代表に招集されてもいいほどのプレーができていると感じました。

3日前にはU-22日本代表でもゴールマウスを守っていたわけですが、今季はこれまでと違って、代表とクラブの両立がうまくできているように思います。

非常に高い集中力で試合に臨めているように見えます。

あとは、このパフォーマンスを継続していくことだと思います。


最終ラインの4選手は、昨季の課題であったセットプレーでも安定した守備を見せました。

12本ものCKを浴びましたが、大きなピンチはなかったと思います。

基本的には跳ね返せていたし、クリアも中途半端なものは少なかったといえます。


拓也の貢献度は言わずもがなですが、その"女房役"として、八反田が非常に大きな役割を果たしています。

今季から導入されているトラッキングデータでは、この試合の八反田は総走行距離とスプリント回数の両方でチーム1位。

この数字が全てを表すわけではありませんが、中央で彼が的確に寄せに行くことで、そこから簡単に裏を狙われるようなことはほとんどありませんでした。

新潟がサイドを狙った、ということもできますが、サイドしか道がなかった、という言い方もできるのではないかと思いました。


2試合で勝ち点4。

失点はわずかに1。

よく考えれば、唯一の失点は鹿島戦のあの疑惑のゴールであり、実際には無失点で2試合を戦ったに等しいといえます。

内容的には、苦しみながらのそういう結果です。

耐えて凌いで、少ないチャンスをものにして…。

そういった泥臭いサッカーを地道に続けていくこと。

それが"落としどころ"であるならば、ここ2試合の戦い方はその通りの試合ができたといえると思います。


第2節を終えて、現在5位タイ。

試合を終えた直後には、暫定的に首位にも立ちました。

他会場の結果を待ちながら、何位だ何位だと騒ぐのは、くだらないことかもしれません。

でも、そういったくだらない喜びを味わえるのは、昨季の終盤から考えれば実に幸せなこと。

ぜひとも、このまま続けたいものです。


ただし、今のスタイルを継続するには、常に高い守備意識が求められます。

ブレないメンタルが必要です。

ここまでの戦いでは、運も大いに味方してくれています。

このチームは、まだ走り始めたばかり。

兜の尾を緩める余裕はありません。








忘れてはいけない』(2015/3/11)




にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村
↑↑↑↑
一日一回どちらかにクリックをお願いします。


親愛なるブロガーさんたち
↓↓↓↓

オレンジ親父』(なりき)

一丁目』(さかた)

☆「S」の鼓動☆』(あらた)

いつもオレンジ気分で』(関西エスパ)

青と緑とオレンジの。』(ゆっちゃん)


ぼちぼちつぶやいています。→ https://twitter.com/macotobatten


関連:清水エスパルス、アルビレックス新潟、デンカビッグスワンスタジアム

at 22:48, macotobatten, 試合 後記

comments(0), trackbacks(0), - -

comment









trackback
url:http://s-pulse-ki.jugem.jp/trackback/1159