2014.09.21 Sunday
クラップ 〜 J1第24節 神戸戦@神戸ユ 参戦後記
JUGEMテーマ:清水エスパルス
2014/9/20(土) 19:00 KICK OFF
ヴィッセル神戸 3-1 清水エスパルス(前半2-0)
【入場者数】
14,850人
【得点】
11分 ペドロ ジュニオール(神戸)
39分 マルキーニョス(神戸)
58分 マルキーニョス(神戸)
69分 ノヴァコヴィッチ(清水)
【出場選手】《清水のみ》
GK 櫛引 政敏
DF 吉田 豊
DF ブエノ
(→66分 FW 村田 和哉)
DF 平岡 康裕
DF 三浦 弦太
MF 六平 光成
MF 本田 拓也
(→46分 DF 水谷 拓磨)
MF 高木 俊幸
(→46分 MF 石毛 秀樹)
MF イキジェ
FW 大前 元紀
FW ノヴァコヴィッチ
【警告・退場】
81分警告 水谷 拓磨(清水)
【主審】
窪田 陽輔
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浦和戦に続いて、選手の項垂れる姿を見なければなりませんでした。
中継では、「不運」という表現が何度か使われた1失点目。
確かに、負傷した拓也がピッチを離れている中での失点でした。
しかし、この失点を「不運」や「ミス」で片付けることに対しては、若干の違和感を抱きました。
拓也のコメントにもあったように、この試合ではダブルボランチのところをしっかりケアすることは試合前に確認されていたようでした。
そして、大榎監督が話したように、CBを3枚にしたのは、神戸の強力な攻撃陣にしっかり対応するため。
拓也が抜けたあのタイミングで、試合前のポイントであったはずのこの2つが抜け落ちました。
シンプリシオの質の高い縦パスと、マルキーニョスとペドロジュニオールの巧みなポジション取りにやられました。
10人で戦わなくてはならない状況で、チームとしてどうすべきだったのか。
少しくらいの時間なら、何とかなるかもしれないという考えがあったのかもしれません。
六平は1人でマルキーニョスとペドロジュニオールに対応していました。
リーグでの実績も実力も突出しているこの2選手には、もっと特別な対応が必要でした。
無理をしてでも使いたかった拓也がそこのポジションにいないのであれば、なおさら。
まさにあの数秒の間に、清水は10人でやるべきサッカーができなかったし、神戸の方は相手が10人の時にやるべきサッカーをしっかりとやった。
その差がそのまま試合展開に大きな影響を与えたように思います。
もちろん、一連のプレーの中で「ミス」と受け取れるようなものはありましたが、それが全てではないのではと思いました。
浦和戦のように、神戸に全てのイニシアチブを握られていたわけではありませんでした。
ただ、個の対応に弱い清水の守備に対して、神戸のあの攻撃陣はまさに"天敵"であったし、クロスを上げるしか術のなかった清水の攻撃に対しても、高さのある神戸の守備陣はしっかりと対応していました。
勝利へ向けた体制と方策がハマった神戸と、空振りと後手に回った清水、といったところでしょうか。
増川が試合後にサポーターに向かって、「すんなり勝つことができなかったので、そこが悔い」と挨拶していました。
負けた方としては、確かにノヴァコヴィッチの1発はありましたが、「あっさりと負けた」という印象を抱きます。
試合前、櫛引と雄也がアップをしている時、コールリーダーさんの指示で"クラップ"をやりました。
パターンとしては、異例のこと。
浦和戦で悔しい想いをしているであろう櫛引に対して、そして、複数失点が続いているチームに対して、集中力をもって戦おうというメッセージであったと思います。
"クラップ"は、清水のゴール裏ではチームが苦しい時に行う応援。
絶対にゴールは割らせない、という強い想いが込められています。
できれば、"クラップ"を必要としない試合展開であってほしいものです。
しかし、おそらく、きっと、この先の試合でも、チームが苦しい状況は続きます。
24節を終えての失点数は43になりました。
4月に4試合連続完封を経験したにもかかわらず、残り10試合を残して、既に2012年の最終的な失点数を上回っています。
8月以降、7試合で19失点。
守備の立て直しは急務です。
具体的な手だてはわかりません。
この試合では、監督も選手もかなり守備への意識をもって臨んでいたようですが、結果は3失点。
守備と攻撃は切り離して考えることはできません。
それでも、もっと単純なところで相手に隙を与えてしまっているようにも感じます。
3バックがいいのか、4バックがいいのか。
チーム全体として、どう守るのか。
そのあたりは、大榎監督をはじめとするスタッフ陣や選手たちに委ねるしかありません。
ただ、選手たちが使う「ミス」という表現に、「自分たちのサッカー」と同じくらいの危うさを感じているのはおいらだけでしょうか…。
「ミス」を見せなかった浦和との差は何なのか。
もちろん年棒は違いますが、なら、どう戦えばいいのか。
危機感は必要かもしれません。
でも、危機感だけでは戦えません。
「切り替える」のではなく、信念をもって「自信」を掴んでほしいと思います。
試行錯誤と迷走の、そのギリギリの際どいラインをなぞりながら、最終節までの道筋を見つけていかなければなりません。
一致団結。
危機感だけでは戦えないのは、サポーターも同じ。
強い意思と信念がなければ、この先に待っている苦しい戦いでは身がもちません。
ピッチに立てないサポーターができるのは、選手が戦いやすい雰囲気をつくることくらい。
チケットの売れゆきが好調のG大阪戦。
スタジアム全体で、苦しいチームに後押しをしよう。
"マーチ"でも、"リバイブ"でも、"ゴールコール"でも、"クラップ"でも、何でもいい。
苦しい時こそ、精一杯の声を出したいと思います。
『結束 〜 J1第23節 浦和戦@エコパ 参戦後記』(2014/9/14)
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at 23:59, macotobatten, 試合 参戦後記
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