神業と誤審

JUGEMテーマ:清水エスパルス

 

完敗清水、“幻のFK弾”に遺憾の声「相手サポーターも絶対に入ったと…」』(ゲキサカ 2019/05/03)

 

敵サポーターも認める大誤審!? 清水・中村慶太の幻のFK弾に「ごめん、入ってる by鹿島サポ」』(サッカーダイジェスト 2019/05/03)

 

清水指揮官、疑惑の判定に批判なく冷静な対応「入っていたように思うが…」「好機を決め切れなかったのも事実」』(サッカーダイジェスト 2019/05/03)

 

 

鹿島戦での中村のフリーキックを巡る判定については、前回の記事で触れました。

 

幻と現実 〜 J1第10節 鹿島戦@カシマ 参戦後記』(エスパルスキー 2019/05/05)

 

ここに書いたように、今の清水にとって重要なのは、この判定以外の部分で自分たちのサッカーを振り返ることです。

 

「あのゴールが入っていれば」と考えた時点で、冷静な分析は困難になります。

 

 

ただ、判定について沈黙すればいいかというと、そういうことでもないと思っています。

 

以前にツイッターで投稿したような気がしますが、自分はサッカーのレフェリーの方々がやっていることは「神業」レベルだと思っています。

 

ピッチでプレーしている選手たちが特別な存在なのは言うまでもありませんが、そのプレーをジャッジする難しさは並みのものではありません。

 

 

縦約100m、横約70mのピッチ上で、22人の選手と1個のボールが動き回ります。

 

予測できる動きもありますが、そうでない動きの方が多いでしょう。

 

ボールの動だけでなく、選手同士の接触にも目を配らなければなりません。

 

ボールのないところで問題が発生することもあります。

 

 

スムーズに試合が進むよう、22人の選手とは常にコミュニケーションを意識する必要があります。

 

一方で、レフェリーの目を欺く行為も考えられることから、時には厳しく、毅然とした態度も求められます。

 

そして、90分間、選手たちと同様に走り続けます。

 

 

ピッチを囲むスタンドにいるのは、それぞれのチームのサポーター。

 

サポーターは、ホームであってもアウェーであっても、レフェリーに比べれば「多数派」。

 

ジャッジに問題があれば容赦ないブーイングや罵声が飛びます。

 

時には、ジャッジが正確であっても同じことが起こります。

 

サポーターは、自分たちが「守れていること」をいいことに、高いところから自由勝手な言動をとります。

 

 

だから、そんな中で笛を吹くレフェリーを尊敬しています。

 

もちろん、ジャッジに不満を抱くことは当然あるし、スタンドから声を上げることもあります。

 

でも、リスペクトの気持ちはしっかり持っているつもりです。

 

 

ここ3試合、清水の公式戦で試合結果や展開に影響したであろうジャッジが続きました。

 

ルヴァンカップ松本戦ではオフサイドに絡む判定。

 

後半28分、2-2の状況で清水のコーナーキックに立田が頭で競り勝つと、そのボールが相手ディフェンダーの背中に当たり、航也のところへ。

 

航也が合わせてゴールネットを揺らしましたが、副審がフラッグを上げ、オフサイドノーゴールとなりました。

 

航也よりもゴールラインに近い位置に松本の選手がおり、選手たちはその場で抗議。

 

主審の家本さんは、副審に確認に行きましたが、副審の判断を踏まえてオフサイドとしました。

 

結局試合は2-2のままドローで終了しました。

 

試合後、審判団は誤審を認めたとのことです。

 

 

J1第9節の浦和戦ではPKに関する判定。

 

前半22分、0-0の状況で六平がペナルティエリアにドリブルで侵入。

 

相手ディフェンダーが止めに行ったところで六平が倒れるも、ファールはなし。

 

解説では「足がかかっているのでは」とされましたし、映像からもそのように見えました。

 

ただ、この類の判定はここで挙げる他の2つに比べればよくあるもので、誤審と言い切ることは難しいと思っています。

 

 

3つめは先日の鹿島戦。

 

改めて書くまでもありませんが、中村のフリーキックがゴールラインを割ったように見えるも、ノーゴールの判定。

 

目の前にいたドウグラスの抗議も実らず、判定は覆りませんでした。

 

前の2試合でジャッジに泣かされていたところがあったので、多くの清水サポーターは神経質になっていたと思います。

 

そのさなか、しかも開始早々の出来事でしたので、サポーターだけでなく選手たちにも大きな影響を与えただろうと思います。

 

こちらは今の時点で試合後の審判団の見解は不明ですが、「微妙なジャッジ」というレベルではないので、おそらくこちらも松本戦と同じ形になったのだろうと思われます。

 

 

最終的なジャッジは主審が下すとしても、レフェリング自体は第4の審判も含めた4人で行うもの。

 

誰か一人が責任を負うものではないと思いますが、この3試合の主審がいずれも日本サッカーを代表する方々ということからも、レフェリングの難しさを考えさせられます。

 

審判のレベル云々が話題になっているのが散見されますが、日本で実績のあるこの3人が笛を吹いて起こったことなので、誰が吹いても同じようなことは起こるのだろうと思います。

 

日本の審判のレベルが云々の話も同様で、同じ人間がやることである以上、そこまで変わるものかと思っています。

 

 

レフェリーの方々がその技術の向上のために日々研修やトレーニングを重ねている前提で話を進めます。

 

サッカーの進化に伴ってプレースピードがどんどん上がっている中、やはりそれに対応する体制を整える必要があるだろうと思います。

 

 

具体的には、次の3つが考えられます。

 

一つめは、ゴール横にゴール判定に関する審判を配置する、即ち審判員の増員です。

 

課題は、J3まで開催されている中で審判員の確保が難しくなるということでしょうか。

 

ただ、既に数年前からJFAは検討プロジェクトを立ち上げており、カップ戦などで試行もされています。

 

審判団6人のコミュニケーションが難しいという課題もあるようですが、これが一番現実的なように思います。

 

 

二つめは、昨季のワールドカップで話題となったVAR(ビデオアシスタントレフェリー)。

 

こちらは審判員の確保に加え、設備面の課題も発生します。

 

とはいえ、以前にJFAの小川審判委員長は雑誌のインタビューにて「経費面が解決すれば導入した方がいい」という趣旨の発言をしており、将来的な導入の可能性はゼロではないと思います。

 

 

三つめは、GLT(ゴールラインテクノロジー)。

 

VARよりも早くから欧州で採用され、ワールドカップでも日本の失点シーンで「活躍」しました。

 

VAR以上に明確に判定できるので、例えば今回の鹿島戦のような案件は全て解決されるでしょう。

 

ただ、この装置が生かされるシーンはおそらく数試合に1回。

 

ゴール判定は試合の結果を左右する重要なものであるとしても、費用対効果の議論は出てくるでしょう。

 

 

誤審の防止は、審判団を守るだけではなく、全力でプレーする選手たちを守ることにもなります。

 

ジャッジに対する信頼が高まれば、選手たちもプレーに集中できるでしょう。

 

サポーターにとっても、判定に囚われずにサッカーを楽しむことにつながるでしょう。

 

 

最後に、ある競歩選手がテレビ番組で話していたことが印象的だったので紹介しておきます。

 

「審判が全員のフォームを全てチェックするのは無理」

 

「もしも競歩にビデオ判定が導入され、一人一人を細かくチェックされたら、全員が失格になる」

 

「数時間にも及ぶ過酷なレースの中で、いかに審判から目立たないようにするかも重要なスキル」

 

この選手は、ルール違反をよしとしているのではありません。

 

審判との駆け引きもまた、競技の特性の一つなのだということです。

 

サッカーにおけるゴール判定と並べて語ることはできませんが、ジャッジもまたサッカーの一部だという意識は大切にしたいと思います。

 

 

日本も導入間近? JFA審判委員長に聞く「VARでサッカーはこうなる」』(Sportiva 2018/11/19)

 

JFA審判委員長が語る「VAR導入が与えるジャッジやプレーへの影響」』(Sportiva 2018/11/20)

 

 

鳥栖戦、河井のPK判定のその後』(エスパルスキー 2018/06/12)

 


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幻と現実 〜 J1第10節 鹿島戦@カシマ 参戦後記』(エスパルスキー 2019/05/05)《779pv》

 

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期待と責任 〜 北川航也』(エスパルスキー 2019/04/30)《1012pv》

 


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4/34

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J1リーグは今季初の中断を迎えています。

 

中断といってもわずか2週間ですが、早くも次節が待ち遠しくなっています。

 

そう思えるのも、神戸戦で得た手応えがあるからでしょうか。

 

 

さて、ここまで4節が終了しました。

 

34試合のうちの4試合と考えれば、まだまだこれから感がありますが、やはりスタートは重要。

 

実際、昨季の第4節終了時の1位は勝ち点10をあげていた川崎F。

 

そして2位は、同じく勝ち点10の広島。

 

その後の浮き沈みはあったものの、結果としてシーズン最終順位と同じ並びとなっていました。

 

ちなみに、3位は勝ち点8の清水でした。

 

2勝2分の負けなしで4試合を終えていました。

 

その後は仙台、名古屋と続いていますので、スタートだけでシーズンは決まらないということもまた示しています。

 

 

今季に目を移してみます。

 

4節.png

 

連動した守備とスピードの増した鋭い攻撃が噛み合っているF東京が勝ち点10で首位。

 

2位の名古屋は新戦力が早くも存在感を見せています。

 

3位の大分は開幕戦で鹿島を破って以降、台風の目となっています。

 

ACL組の広島、鹿島は厳しい日程を考えれば及第点でしょうか。

 

 

4戦で未勝利なのは4チーム。

 

その中には清水も含まれているわけですが、最も注目を集めているのは3分1敗の川崎Fでしょう。

 

ACL優勝を目標に掲げている中、まだリーグ戦では本領発揮できていないように見えます。

 

ただ、サッカー自体は悪くないので、ここからじわりじわりと順位を上げてくるだろうと思います。

 

 

なお、第4節で名古屋が負け、鳥栖が勝ったことで、全勝も全敗もなくなりました。

 

昨季も、第4節で広島とG大阪が引き分けたことで、同じように全勝、全敗がなくなっています。

 

 

失点数が最も多いのは11失点の清水。

 

このペースでシーズンを終えると93失点ということで、降格必至となります。

 

G大阪戦と札幌戦の反省をもとに、昨季のような守備の意識は取り戻すことができたと思います。

 

何とかシーズンを通して昨季の48失点を下回りたいものです。

 

 

なお、得点数と失点数を足した数値は、17で清水とG大阪が並んでトップ。

 

単純にいい悪いの判断はできませんが、ゴールシーンの多い試合を展開しているということはできます。

 

もちろん、自分たちのゴールで喜ぶ瞬間を増やしたいところです。

 

 

まだまだ1試合の結果で順位が大きく変動する時期。

 

場合によっては、昨季のようにそれが終盤まで続く可能性もあります。

 

来週末の第5節からの戦いも楽しみです。

 

 

嵐の予感』(エスパルスキー 2019/02/24)

 


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嵐の予感

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Jリーグのある週末がやってきました。

 

我が家はようやく今季からDAZNがPCからTVに移行しました。

 

大きな画面であちこちの試合をハシゴして楽しみました。

 

 

この週末で、J1とJ2の全てのクラブがリーグ戦を終えたことになります。

 

J1が9試合、J2が11試合。

 

試合結果を眺めて感じたのは、今季もタダでは終わらないのでは、ということ。

 

 

まずはJ1の試合結果から。

 

C大阪 1-0 神戸

仙台 0-0 浦和

川崎F 0-0 F東京

広島 1-1 清水

鳥栖 0-4 名古屋

鹿島 1-2 大分

磐田 1-1 松本

G大阪 2-3 横浜FM

湘南 2-0 札幌

 

 

開幕戦は固い試合が多くなると言われますが、その通りに引き分けが4試合。

 

そのうち2試合はスコアレスドローでした。

 

名古屋の4得点が際立っていますが、その他の試合はどこもおおよそ拮抗していたように感じます。

 

 

注目は、勝利した5チーム。

 

まずは何と言っても、鹿島に勝利した大分。

 

しかも、アウェーでの金星でした。

 

鹿島がACLを戦っていたとはいえ、2013年以来のJ1で開幕戦勝利は見事でした。

 

 

そして、横浜FM、湘南、名古屋。

 

昨季の12位、13位、15位のチームです。

 

昇格プレーオフを戦った磐田と同じ、勝ち点41だった3チームです。

 

C大阪を除く中位・上位陣を差し置いて、開幕戦で勝ち点3を手に入れました。

 

 

大分は、昨季J2でシーズン76得点を記録。

 

J1を戦う今季も、同様に攻撃的なサッカーを追究することを片野坂監督は明言しています。

 

鹿島戦で見せた藤本の2ゴールはシュートまでの判断が速く、常にゴールを狙う姿勢がうかがえました。

 

昨季の長崎も、最終的には18位となりましたが、前半戦は中位を狙う位置につけ、台風の目となりました。

 

今季の大分はそれ以上の存在になるかもしれません。

 

 

思えば、横浜FMは清水と並ぶリーグ2位の得点力。

 

湘南はルヴァン杯を制覇しました。

 

名古屋は"確変機能"があるので、今後はどうなるかわかりませんが、ジョーを中心とした外国籍選手の威力は健在のようです。

 

 

昨季の1位から11位の中で、開幕戦で勝利したのは7位のC大阪だけとなりました。

 

たかがまだ34節のうちの1試合ですが、今季のJ1も一筋縄ではいかないことを感じさせてくれました。

 

清水にとっても、それがどちらに転ぶかはわかりません。

 

シーズン序盤はアウェーが多く、比較的手強い相手が続きますが、そこで躓きたくはないものです。

 

 

さて、J2の方にも触れてみたいと思います。

 

鹿児島 4-3 徳島

栃木 0-0 金沢

大宮 0-0 甲府

町田 1-0 東京V

岐阜 2-0 山形

京都 0-0 新潟

岡山 0-1 水戸

長崎 1-0 横浜FC

山口 1-2 柏

愛媛 0-0 千葉

琉球 3-1 福岡

 

 

こちらは昇格組の鹿児島と琉球がいずれも勝利を収めました。

 

これで、J1の松本と大分を含め、昇格4チームはいずれも負けなかったということになります。

 

また、J1から降格した柏と長崎ですが、こちらもともに勝ちました。

 

柏は山口に先制されるも、クリスティアーノの2ゴールで逆転勝利。

 

長崎は、清水から移籍した長谷川の決勝ゴールで勝利しました。

 

 

気になるのは、かつてともにJ1で戦ったクラブの戦い。

 

今季はJ2に12の"元J1クラブ"があります。

 

その中で、開幕戦で勝利したのは…

 

長崎と柏だけでした。

 

同士討ちがいくつかありましたが、いずれも引き分け。

 

やはりJ2は恐ろしいところだと思いました。

 

 

大分のように、J1からJ3まで転落し、再びそこから這い上がって鹿島に勝利するクラブになることもあります。

 

言い換えれば、ほんの小さなきっかけで大きな波に乗ったり、あるいは波に呑まれたりするということです。

 

2019シーズンも、J1、J2ともに嵐が起こる予感がします。

 

そんな嵐も楽しめる余裕をもてるといいなと思います。

 


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片鱗 〜 第1節 広島戦@Eスタ 後記』(エスパルスキー 2019/02/23)《1322pv》

 

3バック対3バックか?』(エスパルスキー 2019/02/21)《901pv》

 

18クラブ中16クラブ』(エスパルスキー 2019/02/19)《1659pv》

 


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鹿島アントラーズの強さ

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記事を書く中で、過去の参戦後記を貼り付けることがあります。

 

しっかりと数えたことはありませんが、おそらくこの記事が一番多いのではないかと思います。

 

天皇杯決勝 鹿島戦@国立 参戦後記 【J特】』(エスパルスキー 2011/1/2)

 

先日の兵働の記事でも、この記事のリンクを貼りました。

 

 

このブログを書き始めて8年。

 

最初にタイトルに手が届くところまで行った瞬間でした。

 

目の前に大きく立ちはだかったのが、鹿島アントラーズ。

 

あの時に彼らが掲げた天皇杯は、クラブとして14個目のタイトルでした。

 

 

その2年後、ナビスコ杯(当時)決勝は、同じ国立の舞台で同じ相手と対戦しました。

 

"ありがとう"と"これから" 〜 NC決勝 鹿島戦@国立 参戦後記』(エスパルスキー 2012/11/4)

 

プロ2年目だった柴崎岳に2得点を挙げられ、またもタイトルを逃しました。

 

鹿島にとっては16個目のタイトルでした。

 

 

この間、というより2001シーズンの天皇杯を最後にタイトルを獲得していない清水に対し、鹿島は着実にその数を積み重ねました。

 

 

今季、ついにクラブとして初のACLを制覇しました。

 

ペルセポリスとの決勝戦をボーっと見ていましたが、鹿島らしい見事な試合運びであったと思います。

 

100%喜べるわけではありませんが、Jリーグの代表として出場したクラブが優勝することは嬉しいことです。

 

 

今季の鹿島は、リーグ戦でも現在3位につけており、来季のACL出場も獲得できる位置にいます。

 

ルヴァン杯では準決勝で横浜FMに敗れたものの、天皇杯は順当にベスト8に残っています。

 

クラブW杯を含めれば、最大であと8試合を戦うことになるとのこと。

 

羨ましい限りです。

 

 

ACLで勝ち上がったクラブは、リーグ戦では低迷するということがこれまで多くありました。

 

昨季ACLを制した浦和も、リーグ戦は7位に終わりました。

 

今季の鹿島の強さは、全ての大会において結果を残している点だろうと思います。

 

 

そんな鹿島であっても、ACLグループステージとJリーグを同時に戦うのは簡単なことではなかったようです。

 

リーグ戦は第11節終了時点で、清水を下回る15位。

 

第16節終了時点でも、13位でした。

 

しかし、日程に余裕が生まれたW杯中断明け以降は、着実に勝ち点を積み上げ、気がつけば3位まで順位を上げてきました。

 

圧巻であったのは、ACL決勝と並行して行われた直近のリーグ戦2試合。

 

過密日程の中、大幅にメンバーを入れ替えながらも、C大阪に1-0、柏に3-2で勝利。

 

いずれも相手はフルメンバーでした。

 

この2試合の勝利が、おそらくACL制覇にも大きな後押しとなっただろうと思います。

 

 

こうやって、他クラブのことを書いていることを不思議に思います。

 

しかし、思い返してみれば、ブログを書き始めて3か月ほどだったあの国立での天皇杯が全てであったように思います。

 

あの試合の悔しさが、ずっと心の奥底に残っています。

 

あの試合を最後に、チームは大きく姿を変えました。

 

調子が良かった時期もありましたが、チームは徐々に力を失っていきました。

 

鹿島との差は、それまで以上に大きくなってしまったように思います。

 

あの試合で負けていたからこそ、チームが苦しんでいたからこそ、このブログを続けていたのかなあとも思います。

 

(少し中断はありましたが…)

 

 

今季、少しずつ高いところから景色を見ることができるようになってきました。

 

これから、どこまで成長できるでしょうか。

 

まだまだ足りないものだらけですが、鹿島の優勝を見て、いつかはアジアの頂点に立ちたいと思いました。

 

 

「不運」 〜 J1第20節 鹿島戦@カシマ 参戦後記』(エスパルスキー 2018/08/04)

 

勝てた試合、耐えた試合 〜 J1第1節 鹿島戦@アイスタ 後記』(エスパルスキー 2018/02/26)

 

はじめの一歩 〜 J1(1st)第1節 鹿島戦@アイスタ 後記』(エスパルスキー 2015/3/9)

 

雨を味方につけても 〜 J1第21節 鹿島戦@アイスタ 参戦後記』(エスパルスキー 2014/8/25)

 

その勇気を 〜 J1第10節 鹿島戦@カシマ 参戦後記』(エスパルスキー 2014/5/1)

 

一番大切なもの 〜 J1第23節 鹿島戦@アイスタ 後記』(エスパルスキー 2013/8/29) 

 

引き寄せるチカラ 〜 J1第15節 鹿島戦@カシマ 後記』(2013/7/10)

 

"ありがとう"と"これから" 〜 NC決勝 鹿島戦@国立 参戦後記』(エスパルスキー 2012/11/4)

 

鹿島アントラーズという相手』(エスパルスキー 2012/10/16)

 

20周年に華を添える勝利 〜 J1第9節 鹿島戦@アウスタ 参戦後記』(エスパルスキー 2012/5/4)

 

J1第33節 鹿島戦@カシマ 後記 【J特】』(エスパルスキー 2011/11/26)

 

J1第2節 鹿島戦@アウスタ 参戦後記 【J特】』(エスパルスキー 2011/7/3)

 

天皇杯決勝 鹿島戦@国立 参戦後記 【J特】』(エスパルスキー 2011/1/2)

 


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勝利を呼ぶリズム 〜 J1第32節 名古屋戦@アイスタ 参戦後記』(エスパルスキー 2018/11/10)《1806pv》

 

ヨンソン監督不在の名古屋戦』(エスパルスキー 2018/11/08)《1217pv》

 

北川航也、二度目の日本代表招集』(エスパルスキー 2018/11/07)《993pv》

 

 

【J1第32節終了】

7位 勝ち点47
14勝5分13敗 49得点 41失点 得失点差+8

 

63 川崎F(+27)

 

 

 

 

 

 

56 広島(+13)

 

 

 

52 鹿島(+8)

51 札幌(-2)

50 F東京(+8)

 

48 浦和(+12)

47 清水(+8)、C大阪(+3)

 

45 G大阪(-4)、仙台(-6)

 

 

 

41 横浜FM(+2)、神戸(-8)、磐田(-10)

 

 

 

37 湘南(-6)、鳥栖(-6)、名古屋(-8)

 

 

 

33 柏(-12)

 

 

 

29 長崎(-19)

 

 

【累計ゴール数】

 

13 北川 航也

10 ドウグラス

09 金子 翔太

05 クリスラン

02 鄭 大世、河井 陽介

01 ファン ソッコ、白崎 凌兵、村田 和哉、河井 陽介、立田 悠悟、石毛 秀樹、(オウンゴール)

 

 

【けが人情報】※公式リリースのみ

 

伊藤研太選手のケガについて』(清水エスパルス公式 2018/10/08)

 右足関節内外側靭帯損傷/右膝後十字靭帯損傷:全治までは3ヶ月を要する見込み

 

クリスラン選手のケガについて』(清水エスパルス公式 2018/10/23)
 右膝前十字靱帯損傷:全治までは8ヶ月を要する見込み

 


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過去から残留ラインを推測する

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【J1第27節暫定】※1試合未消化

10位 勝ち点34
10勝4分13敗 38得点 40失点 得失点差-2

 

56 広島(+21)

 

 

 

52 川崎F(+22)※

 

 

 

 

 

 

 

 

43 F東京(+9)

42 鹿島(+3)

41 C大阪(+4)、仙台(-2)、札幌(-3)※

 

 

38 浦和(+10)

 

36 神戸(-2)

 

34 清水(-2)

33 磐田(-8)

32 横浜FM(-1)

31 名古屋(-5)※、湘南(-5)※

30 鳥栖(-6)、柏(-9)、G大阪(-10)

 

 

27 長崎(-16)

 

==========

 

近年稀にみる…というよりも、過去に例のないほど、と言ったほうがいいかもしれません。

 

J1リーグは大混戦。

 

今節でそれまでの下位6チーム全てが勝ち点を積み上げたことで、さらに状況は混とんとしてきました。

 

清水は現在勝ち点34の10位。

 

当初の目標である一桁順位に手が届く位置にいますが、一方でここ数年のトラウマからか、残留争いの状況も気になります。

 

 

優勝争いは広島と川崎Fに絞られたとして、残りの16チームについては、中位と下位の区別がつかない状況になっています。

 

しいていえば、勝ち点43のF東京から、42の鹿島、41のC大阪、仙台、札幌が中位とみることができますが、それでもその下の浦和との勝ち点差は3。

 

次節の結果次第で順位が入れ替わる状況です。

 

 

残留争いはというと、これまで低迷していた名古屋が7連勝、鳥栖が堅守で勝ち点を積み上げ、G大阪も2年ぶりの3連勝とし、いよいよわからなくなりました。

 

最下位の長崎も踏ん張っており、すでに8勝を挙げています。

 

なお、過去の最下位チームで最も勝ち数が多かったのは、2009年の千葉、2011年の山形、2017年大宮の5勝。

 

この時点で、どのチームが最下位となっても過去の最高勝ち数を上回ることが確定しています。

 

過去に類を見ない大混戦であることは間違いありません。

 

 

次のグラフは、18チームとなった2005年以降の15位と16位の勝ち点を比較したものです。

 

15位と16位.png

 

15位の最高勝ち点は2006年の42。

 

この年は、15位の甲府が42、16位の福岡、17位のC大阪がいずれも27、18位の京都が22でした。

 

15位以上は混戦状態でしたが、下位3チームは引き離されしまい、最終節を待たずに降格が決まっています。

 

16位の最高勝ち点は、2012年の39。

 

15位の新潟が勝ち点40でしたが、16位の神戸が一歩及ばず39で降格となりました。

 

この年はG大阪も17位勝ち点38で降格。

 

最終節までもつれたシーズンでした。

 

 

今季はすでに長崎以外の全てのチームが勝ち点30に到達しており、長崎もまたおそらく30に到達するのではと思われます。

 

では、今季の残留ラインは軽く40を超えるということになるのでしょうか。

 

おいらは、40には届かないだろうと推測しています。

 

次のグラフは、今季の各節15位から18位の勝ち点を折れ線グラフにしたものです。

 

各節の〇〇位なので、該当チームは毎節異なります。

 

15位から18位.png

 

黒いラインが「節」です。

 

これを見ると、残留ラインの基準となる15位と16位の勝ち点は、おおよそ試合数と一致していることがわかります。

 

単純に考えれば、第34節終了時には、勝ち点34くらいが残留ラインとなる、ということです。

 

一つ目のグラフを見ても、勝ち点34で降格しているのは、5例のみ。

 

つまり、勝ち点34が一つの目安となります。

 

ただし、今季にこれが当てはまらないだろうというのは安易に見当がつきます。

 

現在、勝ち点34から30の間には、34の清水を含めて8チームがいます。

 

最下位の長崎を加え、34を超えるチームが9チーム中3チームにとどまるとは考えにくい状況です。

 

第27節終了で暫定残留ラインが30となっていることを考えれば、最終節終了時点では34よりも少し高い位置が残留ラインとなる可能性が高いでしょう。

 

 

過去に例のない混戦、とはいえ、類似したケースはありました。

 

2008年。

 

下の表は、2008年の第27節終了時点の順位表です。

 

2008.png

 

覚えている方も多いと思います。

 

最終節まで5チームが降格する可能性を残すという大混戦でした。

 

最終的に降格したのは、早々に降格が決まっていた札幌に加え、勝ち点37の東京Vと35の千葉。

 

東京Vと勝ち点で並んだ磐田は、辛うじて残留しました。

 

 

もう一つ類似しているのは、2012年。

 

2012.png

 

先ほどふれたシーズンです。

 

第27節時点で17位にいた新潟は、最終的に勝ち点を40まで積み上げ、15位で残留を決めました。

 

最終的に14位となったC大阪が42、15位新潟が40、16位神戸が39、17位G大阪が38。

 

大宮は残り7試合で勝ち点を44まで積み上げ、最終節を待たずに残留を決めました。

 

 

さて、残留ラインは勝ち点40を超えるのか、ということですが、40に近くなることは間違いないと思います。

 

残り7試合ということで、ラインは今の30よりも勝ち点7くらい引き上がるでしょう。

 

一方、対象チームがあまりにも多く、実力が拮抗していることから、勝ち点の奪い合いになることが予想されます。

 

引き分けが多くなれば、ラインは下がることになります。

 

 

今の清水を基準に考えます。

 

現在の勝ち点が34。

 

現時点の残留ラインは30で、4チームが並んでいます。

 

得失点差を踏まえれば、この4チームのいずれかが清水を抜くためには、清水よりも2試合多く勝つ必要があります。

 

仮に清水が7試合のうち2勝すれば、この4チームのうち2チームが4勝する必要があります。

 

清水より下位のチームは、他にも4チームほどありますので、まあ抜かれることはないでしょう。

 

つまりは、あと2勝、勝ち点40に乗せれば大丈夫だということです。

 

 

悩ましいのは、今の下位チームの中で、いわゆる「どん底状態」のチームがないことです。

 

どのチームも、現実的に残留できる状態にあります。

 

今の時点で残留を諦めているチームはないでしょう。

 

毎試合、高い士気で戦うことになります。

 

上位陣からも勝ち点を奪うことも十分考えられます。

 

実際に、今の上位陣が結構な試合で勝ち点を下位に与えています。

 

 

当然ですが、実際にどうなるかは最終節が終わってみなければわかりません。

 

そして、勝ち点勘定より大事なのは、一試合一試合の勝利にこだわること。

 

残留を目標とするのではなく、あくまで上を目指していくべき。

 

次のF東京戦に勝利すれば大手。

 

一刻も早く残留を確かなものにして、一桁順位に照準を合わせたいものです。

 

 

過去5年間の残留争い』(エスパルスキー 2018/08/28)

 


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【累計ゴール数】

 

9 金子 翔太

8 北川 航也

6 ドウグラス

5 クリスラン

2 河井 陽介

1 ファン ソッコ

1 鄭 大世

1 白崎 凌兵

1 河井 陽介

1 立田 悠悟

1 石毛 秀樹

1 (オウンゴール)

 

 

【けが人情報】※公式リリースのみ

 


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